キタガワのブログ

島根県在住のフリーライター。ロッキン、Real Sound、KAI-YOU.net、uzurea.netなどに寄稿。ご依頼はプロフィール欄『このブログについて』よりお願い致します。

2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

粗品プロデュースのナナヲアカリの新曲“学校だるい学校だるい学校だるい”が本当に共感しかない

こんばんは、キタガワです。 霜降り明星・粗品が作詞作曲を務めたナナヲアカリの新曲“学校だるい学校だるい学校だるい”を一聴した後、真っ先に抱いた正直な感想は「このネタで粗品R-1出るのか?」だった。そもそもこれまでの粗品は自身の音楽レーベルからリ…

【ライブイベントレポート】ダンガンロンパ『10周年イベント 超高校級の大同窓会 夜公演』@ところざわサクラタウン ジャパンパビリオン

こんばんは、キタガワです。 配信先にアクセスしてタイトルを観た瞬間、改めて「もう10年も経ったのか」と感慨深い気持ちになる。……そう。この日開催されたのは、スパイク・チュンソフト社から2010年にリリースされた『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高…

【ライブレポート】フレデリック『FREDERHYTHM TOUR 2021 〜思い出にされるくらいなら二度とあなたに歌わないよ〜』@BLUE LIVE 広島

こんばんは、キタガワです。 https://frederic-official.com/ 開演前。瀬戸内海が眼前に見える若干肌寒い環境を抜けて扉を開けると、尋常ならざる熱気が立ち込めていた。それもそのはず。何故ならあと数十分で、フレデリック待望の広島公演が始まるのだから……

突如解散→再結成が望まれる邦楽パンクの金字塔、B-DASHの『適当アドリブめちゃくちゃ語』な歌詞について

こんばんは、キタガワです。 時は2000年代。日本パンクシーン全盛期に位置するこの年代では、取り分けBEAT CRUSADERSやマスラヲコミッショナー、KEMURIら多数のパンクバンドがライブハウスを席巻していた。そんな中現れたB-DASHも例に漏れず、代表曲“ちょ”を…

「人生楽しいよ」と笑顔で語る人の気持ちが心底分からない、という話

「今の人生楽しいですか?」……このほぼほぼ禅問答みたいな問いを、これまで僕は多くの人に交わしてきた。帰ってくる答えは基本的には「分からん」。第一印象の時点で明らかにポジティブオーラが醸し出されている少数派の人からは、時たま「楽しい」だ。そん…

あの日の青春を蘇らせるリアムとノエル……。映画『オアシス:ネブワース1996』の感動

こんばんは、キタガワです。 今から29年前の1996年、東イングランドで行われた2日間の動員数25万人超の伝説的イベントが、東イングランド・ハートフォードシャー州にあるネブワースで開催された。全てのファンの目当てはマンチェスター出身のロックバンド・…

【ライブレポート】サカナクション『SAKANAQUARIUM アダプト ONLINE』

こんばんは、キタガワです。 https://sakanaction.jp/ 思えば前回のオンラインライブ『SAKANAQUARIUM 光 ONLINE』が圧倒的な完成度で終幕してからと言うもの、サカナクションの歩みは徹底して外側を向いていた印象が強くある。新たな有観客ライブ『暗闇』の…

『アーティストはいつまでバズった代表曲を歌わなければならないのか』問題

こんばんは、キタガワです。 全てのアーティストにとって、最大の目標のひとつに位置付けられているもの……。それこそが所謂『バズ』と呼ばれる追い風である。最近ではmeiyoが12年の長い下積み生活で自棄になって制作したとされる“なにやってもうまくいかない…

ミニマルな単音ロックの立役者、ヴァンパイア・ウィークエンドの“A-Punk”の美学

こんばんは、キタガワです。 スマホひとつであらゆる音楽と邂逅することが可能になった現在から考えると「そんな時代もあったんだなあ」とどこか遠い目をしてしまう感もあるけれど、インターネットが今ほど普及していなかった今から10年以上前のシーンは、音…

誰もが知っていて誰も知らない、2021年最大の謎のエイリアン・AREA21が奏でる異次元EDMに酔え

こんばんは、キタガワです。 彼らの存在を我々日本人がゆっくりと認知し始めたのは、今年も約半分が終わろうという頃。無論その頃になると所謂『今年を代表するアーティスト』の楽曲というのは大半が出揃っていて、サブスクリプションでチャート入りする楽曲…

『紅白歌合戦2021』の発表から見る、初出演アーティスト全10組の徹底解説と楽曲予想

こんばんは、キタガワです。 緑黄色社会!Creepy Nuts!ジャニーズWEST!と独自の審美眼(?)を駆使して紅白歌合戦初出演予想を当ブログで立てたのが、数週間前。それ以降もどんどん変化する音楽市場とメディアの動きを読みつつ、やれなにわ男子だ藤井風だJ…

ありとあらゆるネガティブな感情を無に帰す、折坂悠太の不思議な魅力

こんばんは、キタガワです。 「何故自分は音楽を鳴らすのか」……アーティストにとって永遠の課題とも言えるその解なき自問自答は、言わば宿命のようなものだ。例えば遠く離れたアメリカでは、ブラック・ライブズ・マターやトランプ政権打倒主義のもと、世間に…

現在のノエル・リアム兄弟両名の動きから見詰める、オアシス再結成の可能性

こんばんは、キタガワです。 完全無欠のロックンロールバンド・オアシスが解散して早いもので、気付けばもう12年目に突入してしまった。彼らの解散の直接的な原因となったのが兄ノエル・ギャラガーと弟リアム・ギャラガーの壮絶な兄弟喧嘩にあることはもはや…

ポップロックの代名詞ことアヴリル・ラヴィーンの新曲“Bite Me”は、原点回帰の1曲となるか?

こんばんは、キタガワです。 アーティストというのは通例として、活動歴が長くなっていくにつれ方向性も変わっていくものである。それはデビューから現在にかけてポップロックの第一線を走り続けているアヴリル・ラヴィーンも同様で、彼女はこれまで多くの作…

菅田将暉と小松菜奈の結婚報道を機に、彼の音楽的才能にも目を向けてみよう

こんばんは、キタガワです。 https://sudamasaki-music.com/sp/index.html 菅田将暉と小松菜奈の結婚を速報で知った時、心からの祝福を送りたくなった人は決して少なくなかったと推察する。ここ1年半、コロナ禍でネガティブなニュースばかりが先行する中で結…

ライブにおける紙チケットと電子チケットの話

こんばんは、キタガワです。 2019年に成立したチケット不正販売禁止法、更には新型コロナウイルスの世界的蔓延により、かつてはライブ参加の必需品となっていた『紙チケット』の流通は激減した。言うまでもなく、その代替を担ったのがスマートフォンを提示す…

『月姫』はとんでもないものを盗んでいきました。あなたの心です。

こんばんは、キタガワです。 今でこそ音楽ライターとしての夢を追い掛ける『キタガワ』という平凡な人間は、音楽以上にその人生の大半をゲームと共に生きてきた。総ソフト数は300本をゆうに超え、PS4内のトロフィー数の合計は約4000。それは端から見れば名誉…

ナナヲアカリの新曲“アイがあるようでないようである”の『愛の行方』は一体どこなのか?

こんばんは、キタガワです。 SNSの急速な発達に起因してか、我々の親世代から現代の若者を指して叫ばれる『またスマホばっかりして!』との弁。そもそも何十年前と今を比較すればあらゆる点で変化しているから批判があるのは当然として、若者視点で考えると…

全英1位を記録した37歳の『若手』バンド・IDLES(アイドルズ)の軌跡

こんばんは、キタガワです。 新進気鋭の。流行りの。話題沸騰の。人気アーティスト○○も期待する。若手の。……音楽シーンに新たに躍り出たアーティストにやたらとこれらの表現が使われることは、今や当然の動きとなっている。調べてみると日本人には特にこうし…

『はてなブログ10周年特別お題「はてなブロガーに10の質問」』を通じて、4年間の歩みを今

こんばんは、キタガワです。 早いもので、気付けば当ブログ『キタガワのブログ』の運営を始めてもうじき4年が過ぎようとしている。未だ大きな結果を出す事は出来ておらず、弱小ブログの底を人知れずもがいている感は否めないが、とにかく。自分の全てをベッ…

『CDJ2122』全出演者&タイムテーブル発表に、ライブシーンの未来を見た

こんばんは、キタガワです。 http://countdownjapan.jp/ 12月28日から年末にかけて行われるrockin‘on社主催の大型フェス『COUNTDOWN JAPAN』のタイムテーブルが、本日正午に発表された。気になるヘッドライナーは[Alexandros]、10-FEET、sumika、サンボマス…

どこかで見たことがある気がする謎の覆面ユニット・Buyer Client、爆誕。

こんばんは、キタガワです。 チル要素を押し出したサウンド、穏やかな雰囲気漂うMV、高低差をうまく活かしたツインボーカル……。突如現れた謎の覆面ユニット・Buyer Client(バイヤークライアント)の処女作“dubscription”を聴いた瞬間、思わず驚いたファンも…

売れ(る訳が)ないバンドマン

すっかり夜も更けた午前4時。ビール缶を6つ開けた酩酊の果てに、僕はLINEを大した理由もなく数週間ぶりに開いた。Wi-Fi経由で自動的にアップデートされたのか、随分とこれまでの記憶と異なってしまったトップ画面に目を彷徨わせながら、今や関わり合うことも…

サブスク全盛期のこの時代にCDを買う、ということ

こんばんは、キタガワです。 「CDを買う」……。かねてより公言してきたこの行動が、周囲の人々頻りに異を唱えるようになったのはいつからだっただろう。なお彼らの言い分は決まって「サブスクでも聴けるじゃん」「YouTubeもあるし」「そもそもCDって高くない…

Slipknotのファン焚き火事件から見る、ライブ参加者のモラルの行方

こんばんは、キタガワです。 SNSの発達に伴ってか、昨今は何か悪い出来事が発生した際には大々的に取り上げられ、インターネット上で相当数の批判と共に晒される場面を見ることが増えてきた。それこそライブシーンの観点で見ればライブルール遵守の欠片も見…

花澤香菜 × ポルカドットスティングレイのタッグ曲“SHINOBI-NAI”を聴いた

こんばんは、キタガワです。 ポルカドットスティングレイ(以下ポルカ)はこれまで多くの媒体とコラボレートを手掛けてきた。記憶に新しいのは『NHKみんなのうた』に起用された“トゲめくスピカ”やサントリー+ラッコズのダブルタイアップの“SQUEEZE”だろうが…

犯人も死者も存在しないifファンディスク『ハッピーダンガンロンパS 超高校級の南国サイコロ合宿』ゲームレビュー

こんばんは、キタガワです。 Nintendo Switchにてダンガンロンパの新作、遂にリリース。正式には完全新作と言う訳ではなく、名称としては『ダンガンロンパ トリロジーパック+ ハッピーダンガンロンパS 超高校級の南国サイコロ合宿』で、これまでのダンガンロ…

THE ORAL CIGARETTESの変遷から見る、『今』のオーラルの逞しさ

こんばんは、キタガワです。 https://theoralcigarettes.com/ THE ORAL CIGARETTES(以下オーラル)がロックバンドシーンの代表格とも言える知名度を記録したのは、いつからだっただろう。“狂乱 Hey Kids!!”がアニメ主題歌に抜擢された頃から?『UNOFFICIAL…

コロナ収束後の冬フェス開催とその音楽的未来

こんばんは、キタガワです。 東京都の本日の感染者数が速報で発表された瞬間、思わず声を上げて喜ぶ学生を駅前で見た。それもそのはず、感染確認の一桁代は昨年5月以来であり、コロナ収束という誰もが諦めかけていた未来を我々は掴みかけているのだから。言…

今日も嘘をついたのだ。

今日も嘘をついたのだ。 「仕事楽しい?」……。久方振りに再開した友人にこの言葉を掛けてYESと答えるのはごく少数で、大半は「楽しいわけないじゃん」とかぶりを振りながら、以降仕事の不平不満をぶち撒ける。方や職場で同じことを同僚に聞くと、決まって「…