先日の発表をもって第1弾出演アーティストが確定した『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2022』。改めて、本当に素晴らしい布陣である。更なる興奮の底上げについては公式HPに詳しいが、ここからは現時点までに確定している各日のラインナップからいろいろと予想していきたい。まずは初日8月6日。この日はどちらかと言えばポップに寄ったアーティストが勢揃いで、クリープハイプや[Alexandros]といったメインステージほぼ確約のバンドを筆頭にサウシー、ビーバー、ミセスらがガッチリ脇を固める。もちろん新進気鋭のアーティストも豪華で、YOASOBI、yama、リョクリャカなどここ数年で我々が日常的にその歩みに触れてきたアーティストも多数。秋山黄色と須田景凪の肉体的パフォーマンスや、Lucky Kilimanjaroの優雅な調べに身を任せるのもまた一興だ。
待ちに待ったこの日が遂に!昨日5月9日に公開された『SUMMER SONIC 2022』のステージ別アーティストアナウンス。事前に知らされていた通りステージ的な規模はコンパクトにはなったが、出演ラインナップはあまりにも豪華という良い意味でのアンバランスぶりには、思わず感謝の気持ちが口をついて出そうになってしまう。
続いては2番目に大きいマウンテンステージ。何とトリはMAN WITH A MISSIONで、往年のパンクヒーローたるオフスプリングとオール・タイム・ロウ、ジャンルレスのフィッシュボーンがそれを支えるという、新世代の台頭を見せ付けた形だ。BLUE ENCOUNTとザ・リンダリンダズも含めてこの日のマウンテンはかなりロックに寄ったラインナップにしろ、こちらは好みのサウンド的に『選べる』楽しみもありそう。個人的には現在14歳そこそこ、高校の夏休みを利用してサマソニに参戦するガールズティーンバンドのザ・リンダリンダズが、バンド名の由来となったTHE BLUE HEARTSの“リンダ リンダ”をカバーするかどうかにも注目したいところ。
そしてバトンが繋がれる2日目、こちらも物凄い。ヘッドライナーが日本円にしてチケット代ウン万円は固い超VIPのポスト・マローンという時点で圧倒的だけれど、グラミー賞を受賞したミーガン・ザ・スタリオン、ジャンルやジェンダーを完全無視した有名人ヤングブラッド、古き良きロックを鳴らすザ・ストラッツなど、数あるこの世の洋楽フェスのどこも実現出来なかった素晴らしいラインナップには驚くばかりだ。更に日本からはONE OK ROCK、WANIMA、THE ORAL CIGARETTESらロック勢、要注目株としては話題沸騰中のBE:FIRSTが出演し、こちらも目が離せないステージになりそうだ。
マウンテンステージのトリは思わず「待ってました!」と叫びたくなる最強の男、プライマル・スクリーム。しかも今回は1991年にリリースされた名盤『スクリーマデリカ』の完全再現ライブだと言うのだから、ファン垂涎ものである。クーラ・シェイカーも含めてここだけ見るとグワッとあの時代に戻った感覚もある中で、あのU2のボノを父に持つフロントマン率いるインヘイラーや、独特のサウンドでぐんぐん勢いを伸ばすイージー・ライフもいて幅広い。特に注目されているのは言わずもがな、あのBTSの弟分でもあるTOMORROW X TOGETHER(TXT)で、この時間のマウンテンはとてつもない熱気に包まりそうな予感。日本からはアジカン、milet、優里らこちらも誰もが知るアーティストが勢揃いで、おそらくこれは全日そうだが、このステージで1日過ごすだけでも周囲の人々に誇れるような、そんな貴重な体験が出来ると思う。
ソニックステージももちろん負けてはいない。トリは何と稀代のポップマエストロ、カーリー・レイ・ジェプセン!ここ日本でも“Call Me Maybe”や“Good Time”がCMで起用され大ブレイクとなったのは記憶に新しいが、あれから数年経ち更に厚みを増したサウンドには期待大だ。加えて、まさかまさかのこの位置で登場のツイッターフォロワー数140万人超えのCL、そして堂本剛率いるファンクバンドENDLICHERI……。正直この時間は入場規制は確実だろうから、少しでも興味のある人は全力で動くべし。セイレム・イリースとグリフの2組もポップ好きとしては避けて通れない布陣で、ちゃんみなや女王蜂がガッチリ固める最強のソニックステージ。全体としてポップに振り切ったステージになったこの空間で、どんな奇跡が起こるのか今から楽しみだ。
チケットが一般発売直後に全公演ソールドアウトとなり、結果的にチケット難民が続出したPEOPLE 1史上2度目となるツアー『2022 SS TOUR “PEOPLE+”』。これまで東名阪で行われていたものとは違って、今回は広島や愛知など更に幅広い地域で行われる、彼らにとっても大きな意味を持つツアーだ。……ただ彼らの場合は他のアーティストとは勝手が違ってもいて、我々的にはその日を迎えるまで妙にソワソワ。「一体どんなライブになるんだ」と、期待に胸を膨らませていた人はきっと多かったはず。