2024-01-01から1年間の記事一覧
今思い返せば、2024年はアニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』の動きに熱視線が注がれる年だった。実際にアニメ自体が終了したのは、一昨年ほど前のこと。ただ今年は新たな試みとして劇場総集編『ぼっち・ざ・ろっく! Re:』を、その数ヶ月後には後編となる『劇場総…
2年ぶり。指折り数えて2年ぶりである。山口一郎(Vo.G)の鬱病発症に伴い、実質的な活動休止状態となっていたサカナクションによる全国ツアー『SAKANAQUARIUM 2024 “turn”』。それはこれからのサカナクションを語る上で、決して外せないトピックになったのは…
去る5月26日、今や若手ロックバンドの中心部とも言えるマカロニえんぴつによる島根公演が開催された。『マカロックツアーvol.18』とのタイトルに冠されている通り、このツアーは今回で18回目を数える毎年恒例の全国行脚の一環ではある。ただ今回のツアーがこ…
去るゴールデンウィーク、高橋優の弾き語りツアー『ONE STROKE SHOW 〜一顰一笑〜』に足を運んだ。タイトルにも冠されている通り、今回のツアーは高橋にとって初の47都道府県ツアー。それも全公演が『ONE STROKE(ひとつの弦を弾く)』……つまりは高橋優ひと…
「この仕事を辞めたいと思うんです」。そうAさんから伝えられたのは、3月も終わりに差し掛かろうという頃だった。「本当に申し訳ないんですけど、僕にはこの仕事が向いてないと思うので」と語る目と口調で、どれだけのストレスを彼が抱えていたのかは、想像…
【ライブレポート】浜崎貴司 vs. 奥田民生 vs. 岸田繁(くるり)vs. トータス松本 vs. 山内総一郎(フジファブリック)・小泉今日子『浜崎貴司GACHIスペシャル in 国宝松江城2024』
一昨年に行われた伝説のアコースティックイベント『GACHIスペシャル』が帰ってきた!浜崎貴司(FLYING KIDS)が総指揮を取るこのイベントは、元々は『アーティスト同士がギター1本で対決する』をコンセプトに2008年から行われているもので、松江公演は一昨年…
日本のライブシーンにおいて重要なバンドは数多くいるが、その中でもROTTENGRAFFTYの足跡はあまりに大きい……というのは、全ライブキッズに知られるところだ。京都大作戦を含む各種フェスにはすっかり常連、更には全国ツアーも毎年開催。気付けばフェスのバン…
そう言えば、と会場に向かう途中ふと考える。何故なら10-FEETやヤバTなどライブハウスを主戦場とするバンドは数あれど、本来そこに常に名前が挙がるはずのDragon Ashの全国ツアーは、随分久方ぶりの参加のように思えたからである。実際それは事実で、ロング…
完全燃焼。今回のライブを一言で表すとすれば、この言葉しかあり得ない。……そもそもこの日集まったファンも、おそらくは誰も思っていなかったはずだ。演奏曲が1時間半ジャストでなんと28曲、美麗な紗幕もMCも、水分補給やチューニングの時間すらも徹底的に廃…
ヤバイTシャツ屋さんが47都道府県ツアーを敢行してから数ヶ月経ち、今回の広島公演で気付けば終盤戦。通常ではあり得ない短スパンで叩き込まれたスケジュールを消化していく様は『ロックバンドかくあるべし』の感があるが、実際に行うとなるとその過酷さは言…
サカナクションの絶対的フロントマン・山口一郎が精神的な病気を発症してから、もう2年が経つ。その間山口個人としての活動(CMやYouTube配信)こそ行われてはいたものの、サカナクションは活動休止となり、開催予定だったツアーも中止を余儀なくされた。202…
主演俳優が好き、PVが良かったから、有名な賞にノミネートされているから……などなど、映画を観に行く際には大きな理由が存在するものだ。ただ逆に言えば数ヶ月経てばサブスク配信が確約されている現在、わざわざ映画館で観る必要性もない訳である。たとえそ…
『松山千春が全国ツアーを行う』……。その情報こそ元々彼の年間ルーティーンのひとつとして知られてはいるが、今回が地方都市も含めた大規模なツアーになることは、誰が予想できただろうか。特に今回筆者が参加した鳥取県米子市でのライブは約8年ぶりであり、…
新型コロナウイルスがほぼ収束し、観光地の賑わいも復活。スポーツにも何かとポジティブな話題が多く、全体として2023年はこれまでの閉塞的な空気感を打破し、明るい未来を希求しようとする活動を多く目にした1年だった。ただポジティブな話の一方では戦争や…
こと日本において八十八ヶ所巡礼は、最も不思議なバンドである。どこをどう弾いているのかも理解不能なギター&ベース、粘っこいボーカルといった楽曲面はもちろん、楽曲リリースは不定期、プロフィールも不明。更にはインタビュー記事も公式SNSもほぼ沈黙と…