キタガワのブログ

島根県在住のフリーライター。ロッキン、Real Sound、KAI-YOU.net、uzurea.netなどに寄稿。ご依頼はプロフィール欄『このブログについて』よりお願い致します。

コミュ障殺し!なぜカフェはすぐメニューを下げるのか?

こんばんは、キタガワです。


僕はカフェに行くのが趣味だ。程度としては週に1度はぼっちカフェを堪能するレベルなのだが、そこで毎回思うことがある。


それはカフェ、メニュー表下げるの早くね?ということだ。


皆さんも経験があると思う。カフェやファミレスで何かを注文したあと、「メニューお下げしますね~」と言われたことが。


これ、僕みたいなコミュ障にとってはなかなかキツい制度であり、まず第一に、追加注文するときに困る。


呼び出しボタンがある店ならいざ知らず、無いと完全に詰んでしまう。「すいませーん」の一言が言えず泣く泣く退店したことが何度あっただろう。


あと意外に多いと思われるのが、メニュー表を見るのが好きな人。ラーメン屋で薄汚れたこち亀とか読んじゃうタイプの人がそれだ。メニュー表見ながら「次来たらこれ頼もうかな」とか「これも美味しそう」と想いを巡らすことが出来るこの行為。それすらも奪ってしまう。それこそが、『メニュー表を下げる』という行為なのだ。


もしも僕がイケイケのウェイ系野郎なら、北の国からよろしく「まだ見てる途中だろうが!」と言えるだろうが、悲しいかな、僕は陰キャであり「メニュー表お下げしますね~」に対して「っ……ふ……」と言うのが関の山。そう。コミュ障は日本語すら封じられてしまうのだ。


さて、そんな『メニューお下げします問題』だが、そもそもなんで下げるんだよっつー話である。


疑問に思ったので調べてみた。いろいろ理由はあるようだが、僕が個人的に府に落ちた理由がこちらの2つだった。


・汚れるから
・注文が済んだことをスタッフに知らせるため


汚れる、に関しては確かにと思う。特に子供連れは大変だろう。僕は以前王将によく通っていたのだが、メニューをビッチャビチャに濡らしながら「すいません、子供が……」と店員に陳謝する客の顔をよく見ていた。


もちろん店員は仕事なので笑顔で対応するわけだが、メニューを裏に持ち帰って死んだ魚のような目でメニューを拭く光景も、何度も見てきた。あれは地獄である。


溢したのがジュースだとネチャネチャしているし、酒なんかだとたまったものではない。地獄の鬼すら反吐吐く諸行である。


だが一方で成人済みの客なんかは溢すことすら少ないわけで、そうすると前述した『メニュー表まだ見たいのに……』という人間はどうすればいいのか、という問題が出てくる。


僕はメニュー表が見たいのだ。テレビなんかロクに観ないくせに、大盛りグルメ系の番組になった瞬間テレビを凝視するような人種なのだ、僕は。


で、次。注文に関して。これに関しては悔しいが、ぐうの音も出ない。飲食店で長いこと働いていた経験から、メニュー置きっぱなしのキツさはよく知っているつもりだ。


飲食店での勤務経験がある人は分かると思うが、『客がメニューをパラパラ見てるとき』が一番ピリピリするのである。次に注文がされるかされないかの判別がつかないから。


僕自身メニューをパラパラしている客を見つけたら「何かお決まりですかー?」と言いながら近付いていた。で、「見てるだけっす」という人がいようものなら脳内で「いや、注文せんのかーい!」とツッコミを入れながら椅子から転げ落ちる経験を何度もしていた。


つくづく僕の性格めんどくせえなと思うのだが、要は僕は同じ経験しているのにも関わらず、他人には違う状態を強制しているわけである。うーんこの。


なもんで、僕は某サイトで『メニュー下げるのは、従業員が全体を把握するからよ♥️』との文言を見た瞬間、眼から鱗が落ちる思いがしたのである。そうだよなー。メニュー見てる客いたらピリピリするわなーと。


いやはや、申し訳ない。今後は考えを改めていこうと思う。何事も、自分の行動を見直すことから全ては始まるのだ。


……と思いつつ、先日とあるカフェに出向いた。そこは初めて立ち寄るカフェで、雰囲気もお洒落。高級感漂う作りで、なにかと高級思考な店のようだった。


客が僕ひとりだったこともあり、店側としては「来た!」という感覚だったのだろう。来店してから数分も経たないうちに、店員のひとりが僕の前に姿を現し、注文を聞いてきた。


ここで僕のスキル、コミュ障が発動した。


ふらっと立ち寄ったこともあり、対してメニューも読んでいなかった僕は間髪入れず、適当に頼んだ。何を頼んだのかは、正直覚えていない。


そして注文直後、メニューが下げられた。


で、数分後。出てきたのが、

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これだ。


これは……何だ?僕は何を頼んだのだろう。ほら、こういうことがあるからメニューがないと駄目なのだ。


結果、カフェオレだと判明した。わかんねー。


【結論・メニューは置いとけ】

7月総まとめ~バズと病気と夏フェス中止~

こんばんは、キタガワです。


早いもので7月も終わりに向かい、暦上ではいよいよ8月に入ろうとしています。


と、ここらで備忘録として7月に起こったことを書き殴ってみようと考えた次第であります。


それではどうぞ。

 

 


ブログがバズる(ヨヨハラ)

まずはこのブログについて。7月に入ってから今までで、経験したことのないバズりが2回発生しました。


ひとつ目は漫画『ヨヨハラ』の記事でした。


『ヨヨハラ』とはTwitter上で10万フォロワーを獲得するなど絶大な人気を誇る絵師、ogros氏の代表作。これが単行本化するということで、記事を書いた次第です。


この記事に関しては、計算し尽くしたバズりと言っていいでしょう。1から10まで考えてバズらせた感覚かなあと。


本自体は元々購入する予定ではあったのですが、作者であるogros氏本人が『ヨヨハラ』でエゴサーチし、次々と一般人の感想をリツイートしているのを拝見し、「これはブログの題材にしたらバズるであろう」と踏みました。


そこでまずは発売日に購入し、本を読み込むことから始めました。と同時になるべく長文で、かつ読者の購買意欲を高めるような記事作成に取りかかりました。


本文は良いも悪いも引っくるめた言い回しに終始し、タイトルに関しても『本当に買いなのか?』という含みを持たせる意味合いさせ、タイトルを見ただけでスルーさせないような仕組みを作りました。

 

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結果思った通りに、Twitterで呟いた瞬間に作者のogros氏にリツイートしていただき、いいねやコメントが数十分間に渡って通知されるバズりを見せました。普段のアクセス数の約8倍のアクセスがあって、嬉しかったですね。


執筆先のコメダ珈琲で薄ら笑いを浮かべていた覚えがあります。


ですがこのときはまだ知る由もありませんでした。まさか1週間後、今回のバズりの何倍もの破壊力の噴火が起きるとは……。


ブログがバズる2(ユニバ大作戦

今月一番の起爆剤となった存在がこの記事です。


京都大作戦』というフェスが中止になり、大阪に前乗りしていたグループや期待値を高めていた人たちが密集。声を掛け合ってUSJでバカ騒ぎしたのが通称『ユニバ大作戦』。


僕はこのバカ行為に本気で怒っていて、気付けばブログを書いていました。そのため前述したヨヨハラと比較すると、『バズらせよう』という気持ちは一切ありませんでした。


むしろ「ちょっと見られて終わりだろう」くらいに思っていました。過去の経験上、怒りに任せて書いた記事はそんな感じに受け入れられていたので、今回もそうだろうと。


ですが結果は違いました。気付けばあれよあれよとアクセス数が伸び、最終的には

 

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ここまでいきました

 

なんと通常の閲覧数の90倍もの数。後々調べたら、このアクセス数がコンスタントにキープできる人は、ブログでそこそこ食っていけるレベルの人種だと知りました。


要はそれほどの大事件だったわけです。


これにはおそらく理由があって、まずTwitterでの検索から流入してきた人が多かったのだと推測します。僕のユニバ大作戦のツイートをリツイートしてくれた人はフォロワー数の多い人ばかりでしたし、記事を書いた時期も『ユニバ大作戦』という言葉が知れ渡ってからそう時間も経っていなかったですし。


で、閲覧者が増えたことで、Google検索でも上位に表示されるようになったと思うんです。だからTwitterGoogle双方からアクセスが見込めた形なのかなと。


さて、ついにバズったキタガワのブログ。ここからさらに頑張っていこう。毎日更新しよう。より一層力を入れなければならない時期でしたが、結果としてそれ以降、全く更新をしなくなりました。その理由がこちらです。


体調不良になる

はい。こちらです。かなり長く、加えてネガティブな内容になるので詳細は省くのですが、僕はざっくり言うと『難病』というやつにかかっておりまして。明確に治す方法もない体の病気です。


それが悪化しました。それはもう、とてつもなく。

 

気温の変化、バイト12連勤、睡眠不足……。思い当たる節はいくつかあるのですが、とにかく。僕はベッドから一歩も動けないほどに、体を蝕まれる時期が続いてしまいました。


もうこの体とは23年間一緒にいるわけですが、年に数回こんな状態になります。それがよりによって、ブログを頑張って更新しないといけない今だとは。神を恨みました。


もちろんバイトは長いことお休みをいただきました。で、僕は本当にベッドから一歩も動かず、1週間を過ごしました。ちなみに今現在も体調は回復しておらず、薬をガブ飲みしながら騙し騙しバイトやってます。


この時期にブログを書けなかった理由は、まず痛みが酷くてスマホを使うのも辛かったこと。そして何より、ネガティブな心境だったことです。


もう何を書いても鬱々とした文章にしかならないし、体はキツいし。これはもう無理だと感じて、バズを維持させることも断念しました。


夏フェス、台風で中止

体調が少し治りかけ、7月も終わりに差し掛かった7月29日。僕にはこの夏絶対に外せない、大きな予定がありました。


それはWILD BUNCH FEST 2018。山口県で開催される夏フェスです。


まずはタイムテーブルをご覧いただきましょう。ドン。

 

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ヤバくないですか?このメンツを1日で観れるんですよ?神。


僕がこのフェスを楽しみにしていたのには理由があって、ます観たことないバンドばかりだったんですよね。


ジェニーハイ、ゲス、Nulbarich、クロマニ……。これを逃したらもういつ観れるのかわからないくらいの完璧な布陣。


そしてエレカシサカナクションという重鎮バンドの存在。特にエレカシは最近のアルバムを聴いてガチ泣きしてしまったほどだったので、まあ期待していたわけです。


僕は島根県に住んでいる身です。バンドがよく来る広島県に行くのにも、往復7000円かかる地域にいます。もちろんフェスは高いです。高いですが、補って余りあるほどのメリットがあると感じました。だって島根、バンド来ないから。こんなたくさん観れる機会ないですし。


チケットは3ヶ月前から取り、宿も取り、バイトの休みも取り。完璧な状態だったのですが……。

 

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台風が直撃しました。

 

何これ?何でこんな曲がんの?嫌がらせ?


もちろんフェスは中止。最高の2日間は、ただの2連休になりました。バイト休憩中に中止の知らせを観たときはドン底に落ちましたね。本当にこの日を励みに頑張って、体を治したりしてたんで。


でもどうしようもないことだし、諦めはつきました。おそらくは豪雨災害の影響でピリピリしてたのもあると思いますし、台風の中開催して死人が出るなんてもっての他ですから。


あと体調も万全ではなかったですしね。参加してたらサカナクションあたりで屍になってた感すらあります。


おわりに

……と、つらつらと語ってきましたが、僕の7月はこんな感じでした。書いてない部分に関しては、ほぼひたすらバイトしてたというイメージで合ってます。今月の収入は10万2000円だそうです。バカ。


8月の目標としては、とりあえずブログの更新頻度を上げていきたいですね。あとは最近投稿してない音楽文。体力と時間喰い虫なので最近敬遠してたんですけど、いつか再開できればと。


区切りがいいので、この辺で終わりにしたいと思います。これから熱い時期が続くので、皆さんも体には十分注意してくださいね。

それでは。

講談社『芸人貧乏物語』批評~過酷な下積みを経て~

こんばんは、キタガワです。


先日とある本を購入した。それが『芸人貧乏物語』というもの。

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出版は講談社。著者は元タレントの松野大介氏。内容はタイトルに偽りなしで、総勢42組の芸人がブレイクまでの下積み時代を語るものである。


アルバイト、家賃滞納、借金……。『人気芸人』に憧れ上京するも芽が出ない。それでもと必死にもがく人間の苦労話を、度重なるインタビューでもって読者に伝える書籍だ。


そして、今回『感想』ではなく『批評』と書いたのには理由がある。それは僕が読了後に何かを得られたのかというと『No』であるからだ。


元々、僕がこの本を買った目的としては『芸人はどんな下積みをしていたのか知りたい』という部分が大きい。


僕が思う苦労人の代表格が『お笑い芸人』という職業であった。M-1グランプリエンタの神様で陽の目を見た芸人も、多くのアルバイト経験をしていたイメージがある。下手すれば40歳くらいまでアルバイト生活、というのもザラだ。


ギリギリの生活の中、一握りのブレイクを目指して奔走する芸人たち。そしてこの記事を書いている僕自身もアルバイトに明け暮れ、夢を追っている。いわば似通った部分があるのではないかと思ったのだ。


Wikipediaでは分からない、テレビで見るだけでは分からない芸人の裏の苦労を知り、僕自身と照らし合わせて、成功への足掛かりとしようというのが、僕がこの本を購入した目的だった。


で、結果、僕には合わなかった。書かれているのは徹頭徹尾『笑い話』の域を出ない内容であり、アルバイトなどの下積みの苦労話は少なかったからだ。


例えば流れ星のインタビューでは、パチンコ店に入り浸ったり、相方を放り出してキャンパスライフをエンジョイしたといったちゅうえいのクズ話に多くの文字数が割かれており、苦労話というよりは『ただのインタビュー』となっている。中には『芸人時代の』貧乏話でなく『幼少期の』貧乏話を延々語る場面すらある。


バラエティ番組や情報誌で語られるような薄いエピソードばかりで、インタビューも和気あいあい。(笑い)という表記もそこかしこに見られる。さぞ楽しい現場だったのだろうと推測する。


僕としてはテレビでは尺が足りなくて話せないような、涙が滲んでくるような、そんなディープな下積みの話を期待していたのだ。まるで芸人同士のラジオを聞いているような感覚に、僕は目の眩む思いがした。


で、そんな話が42組分もあるわけだ。一応全部読んだが、忍耐力との勝負だった。期待値が高すぎたのかもしれない。


……正直、42組は多すぎた気がする。一組一組のテキスト数も少ないし、聞けば一組あたりのインタビュー時間はわずか40分だったという。半分くらいの芸人数であれば、もっと話を掘り下げることもできたはずだし、実のある話も引き出せたのではと思う。


だがこの本、全くつまらないわけではない。共感を得られるポイントはあるし、人生の教訓とすべき事柄も含まれている。正直僕には合わなかったというだけの話。


読むべき人、それは『芸人マニア』である。日夜劇場に足を運び、『お笑い芸人』のジャンルの動画を動画サイトで漁っているような、コアなファン。そんな人たちには、この本は刺さる。


逆に僕のように本気で人の生き様を知りたい類いの人間には、向いていない。


非常に惜しい本だった。エンターテイメントとして見れば面白いので、今後は深夜の読書タイムの相棒とすることにする。


それでは。

ニガミ17才と僕が、サプライズでセッションした話

こんばんは、キタガワです。


某月某日、僕の地元である島根県にて、とあるサーキットイベントが開催された。


『サーキットイベント』とは読んで字の如し、近辺にあるライブハウスを自由に行き来し、ライブを楽しむことである。要は、夏フェスのライブハウス版と考えてもらっていい。


なにぶん辺鄙(へんぴ)な町である。出演アーティストも地元のシンガーソングライターや鳴かず飛ばずのバンドマンばかりで、興味をそそられるアーティストはほとんどいなかった。……ある一組を除いて。


その一組こそが『ニガミ17才』というバンドだった。

 

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ニガミ17才とは、ボーカル岩下優介氏を中心に結成された4人組バンドである。


ニガミ17才のファンになったのは、フロントマンである岩下氏をきっかけとする部分が大きい。彼は以前『嘘つきバービー』というバンドを組んでおり、その一風変わった音楽性は、当時ゆらゆら帝国あぶらだこを好んで聴いていた僕にピッタリとはまった。


数年後、嘘つきバービーは解散。そのあと岩下氏が始めたバンドがニガミ17才というわけだ。


僕は「岩下さんの新バンド!?」と驚き急いで聴き、CDを買い(島根では売ってないのでネット購入)、ファンになった。


だが前述したように、島根県は小さな県である。ニガミ17才はおろか、ロックバンドがライブをすることすらほぼなかった。僕は心に静かな炎を燃やしながら、CDを聴いていたのである。


……そんな折、開催されたのが今回のサーキットイベントなわけだ。僕は当日、大急ぎで会場に向かった。お目当てはもちろん、ニガミ17才。


ニガミ17才の出番は、全出演バンド中最も早かった。会場に着くと、客はまばらだった。朝一番だから、というのは当然として、連日の猛暑も多少なり影響しているように思えた。


定時に暗転し、メンバーがステージに立つ。するとボーカル岩下氏から、思いもよらぬ提案があった。


それは「今回のライブでは、ベースとギターをお客さんに演奏してもらいたい」というものだった。あまりにも突然のサプライズに、ファンはみな大盛り上がりだった。


そのときの僕はというと、ベースやギターはかじった程度の知識しかなく、とても人前で演奏できるものではなかった。しかも一緒に演奏するのは、あのニガミ17才である。演奏技術の秀でたメンバーと僕。その差は月とスッポンであり、比べることすらおこがましいレベル。僕はライブハウスの隅で縮こまり、「どうか僕だけはやめてくれ」と懇願するような目で訴えていた。


だが無情にも、選ばれたのは僕だった。


あれよあれよという間に、僕はステージに上がった。そして本来担当であるはずの、イザキ氏のベースが肩にかけられる。


状況が飲み込めない状態でスタートした1曲目は、彼らのライブの定番曲『ただし、BGM』だった。

 


ニガミ17才 / ただし、BGM


ダンサブルな楽曲ではあるものの、特に序盤は音数が少なく、ベースの音ひとつ取ってもかなり目立つ。ミスしてはなるまいと、なんとか喰らいつく。譜面がわからない(というかそもそも読めない)ので、とりあえず弾く際は4弦のみを使うことに終止し、『弾いてるっぽい感じ』を出すことに努めた。すると自分でも驚いたのだが、とある謎の思考回路に陥った。


「あれ、俺うまくね?」と。


そう。当初は不安だったベース演奏だが、大きなミスタッチもないし、お客さんの反応も上々。まるで「僕自身は最初からメンバーだったのでは?」と錯覚するほど、馴染んでいた。


曲の終盤ではノりにノり、「B・G・BGM♪」の部分をマイクで歌うレベルにまで達していたのだから不思議だ。だが「僕はベースの才能があるのかもしれない」と思ったと同時に、とんでもないある『ひとつの可能性』が頭をよぎった。


それは考えたくないことでありつつも、いわば当然のことだったのだが。僕ははっきりと理解した。


「……夢じゃね?」


そう。このライブは紛れもなく、ただの夢だった。現実世界の僕は最強に設定した扇風機の風を浴び、ヨダレでも垂らしながら熟睡していることだろう。


そうと決まれば話は早い。僕はベースを固く握り締め、ボーカルやギターを無視してソロパートを弾き出した。『ボン、ボ、ブヴーン』と、雑音が鳴り響く。だがバンドは止まらない。お客さんも熱狂している。もし本当のライブでこんなことをしたら叩かれるか、出禁になってもおかしくない。でも大丈夫。夢だもん。


間髪入れず、僕は客席にダイブした。大勢のお客さんが僕を持ち上げてくれる。何とも清々しい気持ちだ。夢だけど。


演奏が終わると、岩下氏のマイクを奪いとり、言った。「今日は観にきてくれてありがとーう!」。沸く客席。笑顔で見つめる岩下氏。だがこれも夢。もう岩下さんの顔、直視できない。ごめんなさい。


その後の僕はというと、ベースを叩き壊し、客席に降りるという傍若無人な振る舞いを見せ、そのままライブハウスを出た。


……と、ここで目が覚めた。


時刻は昼。1階から美味しそうな昼食のにおいが昇ってきていた。


僕は傍らに置いてあったウォークマンに手を伸ばすと、『ただし、BGM』を改めて聴いてみることにした。


メンバーと演奏した夢。大好きな曲を弾けた夢。天才だと勘違いした夢。

 

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もちろん全て夢だ。だが「これはベースを弾けという天啓なのではないか」とも思った。部屋の隅でホコリを被った楽器たち。数年越しに弾く理由が出来た。今日から練習して、またバンドやってみようか。そんな気持ちになった。


演奏する曲は『ただし、BGM』に決めた。今度は夢じゃない。実際のライブハウスで、あのとき見た夢を叶えようと。


そしてウォークマンで流れていた『ただし、BGM』が終わった。約4分半、改めてじっくり演奏を聴いてみて、僕は思った。


「ベースむっず!無理無理無理無理!」


僕は昼食を食べに、階段を降りた。

『ザンキゼロ』6章ボス攻略と、倒せないバグの解決法

こんばんは、キタガワです。

 

 

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【まえがき】


突然ですがザンキゼロをやっていて、とある進行不能のバグに遭遇しました。結果的に見ればバグでは無かったわけですが、僕はバグだと思い込んで数時間、ネット上を右往左往してしまいました。


結果、有意義な情報はどこにも見当たらず、途方に暮れてしまいました。今回は僕のような僅かな勘違いプレイヤーを根絶するため、筆を取った次第です。


なお全文において、読者の方々はザンキゼロの6章、ボス戦まで進んでいる』という理解の上で書き進めて行きます。まだそこまで辿り着いていない方や未プレイの方は、ここでブラウザバックをお願い致します。


……さて、それでは上記のバグの件について書き進めたいと思います。それはステージ6『きれいなきれいなお姫さま』のダンジョン『皆陽学園初等科校舎』の最深部。色欲のボスとバトル中でのことでした。

 

【攻略・石像編】


ご承知の通り色欲のボスは2体(石像と本体)います。倒す手順としては


①バトルが開始したら、すぐに体育館の四隅のレバーを下ろす。加えて、地面のスイッチを2つ踏む(これで2つの体育倉庫+4つの部屋が空く)


②各部屋に入り(3秒程度待機推奨)、ケータイの音が鳴ったらその部屋をくまなく探す(鳴らなかったら別の部屋へ)


③石像を見つけたら、最大溜め攻撃を1回当てる。すると本体を呼ばれるので、すぐに廊下に出る


④繰り返す


ここで手こづるポイントとしては、何より石像が見つからないこと。もしどの部屋を探しても見つからなければ、ここを探せばいます。


・体育館の中心
・体育館を出て、下に降りる階段付近

 

【攻略・本体編】


さて、石像を倒すと、ついに本体に攻撃が通るようになります。本体の攻略はこちら


⑤範囲攻撃のダメージが絶大なため、ヒット&アウェイで殴る


⑥繰り返すと大きい花が消滅し、棒立ち状態になる。この状態になったらすぐ遠くまでダッシュで逃げること


⑦超音波バインドボイス発動。バインドボイス後はすぐ近付き、最大溜めを当て、また遠くまで逃げる


⑧繰り返す


以上で攻略は終了です。簡単ですね。

……ですが僕はこのボス戦、結果的に2時間もの時間を要してしまったのです。

 

【バグ?の話】


それでは、今回の記事で最も伝えたいバグの話をしたいと思います(ここからは個人的な話になるので、読みたい方のみ読んでください)。


事件が起きたのは、石像を破壊し、本体の花を消滅させたあとのことでした。


前述したように石像を倒すためには各部屋を移動する必要があり、この時点で大幅にスタミナが減少していました。


加えて本体のバインドボイスをモロに喰らってしまい、パーティーは全滅寸前。「もう倒すしかない」。そう感じていたのです。


しかし現実は残酷でした。スタミナを回復させる手段は底を尽き、しかもパーティーは全員幼少期。強い武器は重量制限で持てないため、素手で殴るしかありません。ヒット&アウェイを30回以上繰り返しても倒れないボスを見て僕は、ついにこう思いました。


「これは勝てない。諦めよう」と。


あと数分戦いを続けていたら、どうせスタミナ切れで全滅する。もう無理だと判断しました。


そこで考えたのは、あるひとつのこと。


「これってベースに戻れるんかなあ」


思えば6章に来るまでの間、ボスとの戦いの最中に階段を降りたり、ましてやベースに戻ったことなど一度もありませんでした。しかし今回は別。もうそれ以外に全滅を回避できる方法はない……。


僕は藁にもすがる思いでメニューを開き、『ベースに戻る』を選択しました。


で、結論を言いますと、戻れたんですよ。


いわばポケモンでジムリーダーとバトル中、『逃げる』コマンドを押せたようなもの。本来不可能であろう行動のはずが、『ザンキゼロ』でまかり通った瞬間でした。


僕は心底驚きましたが、またすぐ死んだメンバーをエクステンドし、スタミナを回復させ、ボスの部屋に向かうことにしました。


と、ここでひとつの考えが頭を巡ったのです。


「あれ?石像と本体どうなってんの?」


そう。僕はバトルを放棄して逃げたのですから、ゲームの鉄則としては『ボスのHPは全回復、石像も復活』して然るべきだと思いました。さすがに花が消滅した棒立ち状態のままなわけがない。ましてやHPが減ったままで再戦なんて、そんな楽な話はないと。


さて、ボスの部屋に入った僕が目にしたのは、花が元通りになり、元気に動き回る本体の姿でした。


内心「まあそうだわな」と思いました。ですがすぐ、こうも思ったのです。


「石像は復活してるのか?」と。


で、探してみましたが、どこにもいないんですよ。石像。ケータイの音ひとつしない。


……ということで、また本体を殴りまくって花を消滅させ、バインドボイスさせる→殴るを繰り返したわけですが……。


全然死なないんですよ。


おかしい。軽く50回は殴った気がする。僕は前回と同じく餓死者を出しながら、とある最悪な想像をしたのです。


それこそが『本体だけがいて、石像がいるはずなのにいない世界』。つまり、絶対に攻略できないバグの可能性。


最悪な可能性を裏付けるように、50回は溜め攻撃を喰らわせたにも関わらず、本体はピンピンしていました。花は消滅し、触手は壊れた。でも、その先に行けない。


我が家はネット環境が貧弱なためパッチも当てられないし、最悪データ消失の危険もあります。完全に詰んだ……。


……と、ここまでが僕が遭遇した『バグ』と呼んでいた事件の全容です。


ですが冒頭に触れたように、これは決してバグではありませんでした。どうやって解決したか?単純です。


もう一度ベースに戻って、全員を大人に成長させて挑んだのです。そうすると、何十回目かの攻撃でようやく本体を沈ませることに成功しました。やったね!

 

【あとがき】


……というわけで攻略のおさらい!


・とにかく硬い!攻撃力を上げていけ!
・スタミナ消費がヤバいので、食べ物を大量に持っていこう!


以上です。それでは!


……


……


……


……ザザー……


……ザザー……

 

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パッパパー!

 

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ショウとミライ「よいこのみんな!エクステンドTVの時間だよー!」


ショウ「なぁんだ~。結局はただの勘違いじゃないか。パンツ脱ぎながら期待してたのにがっかりだよ」


ミライ「そんなシーンの予感なかったと思うけど……」


ショウ「だってさ、記事のタイトルで『バグ』って書いといて、実際はバグじゃないです~なんて最悪のオチじゃないか。『今年発売予定!』って発表したゲームが、まだ開発すらしてないのと同じだよ!」


ミライ「それは会社がおかしい」


ショウ「DLC詐欺のバンナムFF7の開発者を今頃募集したスクエニ!」


ミライ「うわ~っ!角が立つ発言はメェーッ!」


ショウ「まあでもとりあえず、ステージ6をクリアできて良かったじゃないか。苦労したけど、やった甲斐はあったってことだからね」


ミライ「あ、ショウくん。そのことなんだけど。この記事を書いたキタガワくん、ボスを倒した直後にセーブ忘れて電源切っちゃったみたい」


ショウ「……」


ミライ「……」

 

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ショウ「人類の!」

 

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ミライ「明るいミライを!」

 

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ショウ「テラシマショウ!」

 

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ショウとミライ「バイバーイ!」

京都大作戦と迷惑行為『ユニバ大作戦』に思うこと

こんばんは、キタガワです。

 

フェスのチケット売り上げが伸び悩む昨今。ROCK IN JAPAN FESTIVALFuji rock festivalSUMMER SONICなど名だたるフェスのチケットが売れ残る中、唯一毎年ソールドアウトするフェスがありました。


それが京都大作戦です。

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と同時に京都大作戦は、『フェス』と謳っている音楽イベントの中ではかなり異質な存在であると言えます。


その異質な部分とは『信頼関係』。はっきり言って、これほどまでに慕われているフェスというのは他に知らないし、世界的に見てもほとんどないと思っています。


第1回。台風により中止になったときも10-FEETはギリギリまで協議していましたし、観客も固唾を飲んで見守っていました。


年々ステージの規模を大きくし、遂にメインステージに登り詰めたSiM。


機材トラブルで楽器が使用不能となりながらも、フリースタイルで乗り切ったThe BONEZ。


『STAY GOLD』カバー中、横山と難波がサプライズで演奏。涙を流してステージを駆け回ったTAKUMA。


雷雨で2時間に渡って中断し、最終的には1時間でホルモン、ロットン、10-FEETのライブを全て行った去年。


観客同士のゴミ拾いの甲斐あって、毎年ゴミが落ちていないこと。


京都大作戦には、ミュージシャンとファンの揺るぎない絆がありました。だからこそリピーターが跡を絶たないのだろうし、愛され続けるフェスになっていると思うのです。


出演者がわからない状態で売り切れるフェスがありますか?


中止が発表されたにも関わらず、誰もが『大丈夫!また来年来るよ!』と励ますフェスがありますか?


僕は参戦した経験こそありませんが、毎年スペースシャワーTVでのライブ映像を見たり、Twitterで参加者の声を聞いていると『一生に一回は行きたいな』と思うのです。


それほどの魅力が詰まっている、唯一無二のフェスであることは間違いありません。


残念ながら今年は連日の豪雨の影響で中止になってしまいましたが、また来年がある。来年こそは有給でも取って、人生初の京都大作戦に行ってみようか。そう考えていた矢先のことでした。


京都大作戦で暴れられなかった腹いせに、USJで音楽を流しバカ騒ぎする『ユニバ大作戦』などというクソな行為が取り沙汰されたのは。

 

 


ファンのクソ行為については、以前水戸WANIMA問題 LiSA豊洲Pit問題にて書きましたが、今回も言いたいことは何も変わりません。あいつらは許せん。本当にたちが悪いと感じました。


ここからは少し個人的なことを語らせてください。ネガティブなことになるので申し訳ないのですが。


僕は今回の行為を知って、正直京都大作戦ファンについての見方がガラッと変わりました。


僕は所謂『ライブキッズ』と呼ばれる人たちが好きではありません。


僕は基本、ライブ中はほとんど動きません。加えて、元々人と関わるのが苦手なこともあり、必ずひとりで行動します。ですが視力が悪い関係もあり、どうしても前で見ざるを得ないのです。


そんな中、不快感を被る存在がライブキッズ。


承認欲求を満たしたいだけの人間が、ライブ会場では僅かですが存在します。サークルを仕切り、合図もなしにダイブし、音楽に背を向けて客を煽る……。そんな人間が僕は心底嫌いだし、苛立ちを覚えます。


もちろん悪い人ばかりでないのは重々承知しています。ですが僅かばかりの存在によって、悪い印象ばかりがちらついてしまうのです。


僕はいつしか『暴れる系のバンド』とは距離を置くようになりました。何が起こるかわからない。怖い。DQNばかり……。かつて自分の身に降りかかった経験がトラウマになり、もっぱらそういった類いのバンドはCDを借りて済ますようになりました。


そんな僕の認識が変わったのが京都大作戦でした。


前述したように、僕は映像しか見ていません。ですが集まったファンの真摯な態度、はじける笑顔を見て、「モッシュやダイブに参加したらどれだけ楽しいだろう」と考えるようになったのです。


みんながみんな悪い人じゃない。僕が出会ったのは、偶然悪い人だっただけだ。そう思うようになりました。


その矢先のこれです。

 

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僕は思いました。「やっぱりか」と。「やっぱりそういう人たちが来る場所なんだ」と。「京都大作戦ってこんなフェスなんだ」。


……だらだらと書いてきましたが、結局何が言いたいのかというと、「こういう見方をされたらフェスは終わり」ということです。


怒りのあまり何を書いているのか分からなくなってしまいました。長文乱文申し訳ありません。詳しくはWANIMAの記事LiSAの記事に書いてあるので、そちらをぜひ。


とりあえず。


ユニバ大作戦やったやつは二度とライブに来るな。


以上です。

【検証】織姫と彦星は、七夕の夜に何をしているのか?

こんばんは、キタガワです。


今日は7月7日。世間一般では『七夕(たなばた)』と呼ばれ、願い事が叶ったり平穏な日になったりと、多くの良い噂が伝えられている日です。


さて、そんな七夕ですが、七夕を象徴する人物と言えばやっぱり……。

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織姫と彦星ですよね。


固い絆で結ばれ、恋人同士のふたり。しかし彼らは1年のうち、7月7日の夜にしか一緒にいられないのです。


愛は日に日に深まっていくばかり。でもどれだけ望んでも、愛する人の顔を見ることも、声を聞くこともできない……。そんな彼らが唯一顔を合わせることのできる7月7日の夜は、さぞかし濃い時間が流れていることでしょう。


……というわけで今夜は、幸せの絶頂にいるふたりを尾行してみたいと思います。


歴史では語られていない、ふたりの夜。それを確かめるのは、七夕当日である今しかありません。


意を決した僕は、事前にTwitterエゴサーチで織姫と彦星の場所を把握し、19時にその場所に向かったのでした。


19:00

いました。織姫と彦星です。織姫はSNOWでの自撮りに夢中、彦星はギャツビーで立たせた髪を弄っていますね。


手は……恋人つなぎです!指と指とを絡ませるエロティックな繋ぎかた。街中で見たらぶん殴りたくなる行為ナンバーワン間違いなしですが、ラブラブっぶりを周囲に見せ付ける形です。おっと先ほどアニメイトから出てきた小太りの中年が、ふたりを見て舌打ちをしたようです。話を聞いてみましょう。


「いや、時代ですかねえ。あんなことして歩くなんて、昔じゃ考えられなかったですよ。イチャつくなら家でしろって感じですよね」


私も同意見です。私は彼に感謝の言葉を伝え、尾行を再開します。

 

20:00

時刻は20時を回りました。一般的にはそろそろ晩御飯の時間ではありますが……。あっと!今ふたりに変化が見られました。


どうやら織姫がお腹を空かせているようですね。これは彦星の男が試されます。1年に1回しか会えないわけですからね。高級レストランの可能性が高いかと思われますが……。


あ!今ふたりが店へ入っていきました!店は……マックだ!マックだ!あの海外が誇るジャンクフード店、マックに入っていきました。これは意外です。


頼んだのは……織姫はチーズバーガーセット、彦星はハンバーガーふたつとチキンクリスプです!


織姫はジュースにコカ・コーラを選択。ポテトをむさぼり、ジュースをがぶ飲みし、片手でスマホを弄ります。


対して彦星は、金欠大学生の昼食のような晩餐でありますこんなことをしたら途中で口の中がパサパサに……なったー!なりました!織姫のコーラを貰おうとするも、既に飲み干しております。これは苦しい!


21:00

さて晩御飯を済ませたふたりですが、ここは……ラウンドワンですね。クレーンゲームに躍起になっております。取ろうとしているのはデカいスライムです。


例の如くアームがユルッユルですね。スライムの顔全体を撫でるように去っていきます。おーっと負けじとコインを投入するも、ひっくり返ったり元に戻ったりと良いことなしであります。織姫、ついに飽きてしまったのかツムツムをやり始めました。


結局スライムは取れず。彦星、織姫と出会うことは叶いましたが、彼女の前で男を見せることは叶いませんでした!


22:00

次にふたりが向かったのはラウンドワンの6階、ボーリングであります。名前は『★ヒメ★』と『☆ヒコ☆』でのスタートです。いい加減イライラしてきましたねー。


さて始まりました。彦星はなかなかの腕前。ストライクとはいきませんが、パワフルな投球によりスペアをガンガン狙っていきます。そして注目すべきは織姫。投げた玉が全てガターへ吸い込まれていきます。ここで織姫の機嫌が悪くなってきましたが……?


これはもしや……?出たー!『自分は下手くそなのに相方がめっちゃうまいとイラつく』という、ふたりでのボーリングの悪い部分であります。


空気の読めない彦星、ここでストライクを出してしまったようです。そして……?ハイタッチを要求!これは火に油です。もはや織姫はただボールを投げるだけの機械となり、その顔に笑顔はありません!


一転してギスギスした雰囲気でありますが、ここで会場が暗転。ストライクチャレンジが発生した模様です!これはストライクを取った瞬間、景品が貰えるラウンドワンボーリング恒例のイベントであります。


ここで投げるのはもちろん彦星!このプレッシャーをはね除けることができるのでありましょうか。


結果は……ストライク!ストライクです!周囲の目がふたりに注がれます。いつの間にか織姫も手を取り合って喜んでおります。よかった!


さて、店員からはLittle Glee MonsterのTシャツが進呈されます。あーいらなそうな顔してますねー織姫。


23:00

夜も更けまして、時刻は23時を回ろうかというところになりました。ここまでいろいろと楽しんできたふたりでありますが、これからの彼らの行動を予想いたしましょう。


ズバリ、『夜のアレ』でしょう。間違いありません。恋人同士のふたりが1年ぶりに再開。ここまでの過程で、愛の炎は燃え盛っているでしょう。加えて、ここは繁華街。夜のお店も多く軒を連ねている環境であります。


ここからの私のレポートは、かなり生々しくなることが予想されます。刺激が強すぎるあまり、18歳未満の方はここで退室していただいた方がいいやもしれません。


さあ、先ほどのギスギスはどこへやら。ふたりは指を絡ませ、密着しながら歩を進めていきます。7月7日。彼らが最後に訪れたのは……。

 

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ジャンカラだー!!!!!!


彼らは個室に入ってしまったので、私のレポートはここで断念せざるを得ない状況となりました。


それでは最後にリア充爆発しろ!』という思いを込めて、うっすらと聴こえてきた彦星の熱唱でもって、お別れしたいと思います。どうぞ!


〈そして輝く ウルトラ葬!灰!〉


点数は……62点!最悪!最悪です!