こんばんは、キタガワです。
僕はカフェに行くのが趣味だ。程度としては週に1度はぼっちカフェを堪能するレベルなのだが、そこで毎回思うことがある。
それはカフェ、メニュー表下げるの早くね?ということだ。
皆さんも経験があると思う。カフェやファミレスで何かを注文したあと、「メニューお下げしますね~」と言われたことが。
これ、僕みたいなコミュ障にとってはなかなかキツい制度であり、まず第一に、追加注文するときに困る。
呼び出しボタンがある店ならいざ知らず、無いと完全に詰んでしまう。「すいませーん」の一言が言えず泣く泣く退店したことが何度あっただろう。
あと意外に多いと思われるのが、メニュー表を見るのが好きな人。ラーメン屋で薄汚れたこち亀とか読んじゃうタイプの人がそれだ。メニュー表見ながら「次来たらこれ頼もうかな」とか「これも美味しそう」と想いを巡らすことが出来るこの行為。それすらも奪ってしまう。それこそが、『メニュー表を下げる』という行為なのだ。
もしも僕がイケイケのウェイ系野郎なら、北の国からよろしく「まだ見てる途中だろうが!」と言えるだろうが、悲しいかな、僕は陰キャであり「メニュー表お下げしますね~」に対して「っ……ふ……」と言うのが関の山。そう。コミュ障は日本語すら封じられてしまうのだ。
さて、そんな『メニューお下げします問題』だが、そもそもなんで下げるんだよっつー話である。
疑問に思ったので調べてみた。いろいろ理由はあるようだが、僕が個人的に府に落ちた理由がこちらの2つだった。
・汚れるから
・注文が済んだことをスタッフに知らせるため
汚れる、に関しては確かにと思う。特に子供連れは大変だろう。僕は以前王将によく通っていたのだが、メニューをビッチャビチャに濡らしながら「すいません、子供が……」と店員に陳謝する客の顔をよく見ていた。
もちろん店員は仕事なので笑顔で対応するわけだが、メニューを裏に持ち帰って死んだ魚のような目でメニューを拭く光景も、何度も見てきた。あれは地獄である。
溢したのがジュースだとネチャネチャしているし、酒なんかだとたまったものではない。地獄の鬼すら反吐吐く諸行である。
だが一方で成人済みの客なんかは溢すことすら少ないわけで、そうすると前述した『メニュー表まだ見たいのに……』という人間はどうすればいいのか、という問題が出てくる。
僕はメニュー表が見たいのだ。テレビなんかロクに観ないくせに、大盛りグルメ系の番組になった瞬間テレビを凝視するような人種なのだ、僕は。
で、次。注文に関して。これに関しては悔しいが、ぐうの音も出ない。飲食店で長いこと働いていた経験から、メニュー置きっぱなしのキツさはよく知っているつもりだ。
飲食店での勤務経験がある人は分かると思うが、『客がメニューをパラパラ見てるとき』が一番ピリピリするのである。次に注文がされるかされないかの判別がつかないから。
僕自身メニューをパラパラしている客を見つけたら「何かお決まりですかー?」と言いながら近付いていた。で、「見てるだけっす」という人がいようものなら脳内で「いや、注文せんのかーい!」とツッコミを入れながら椅子から転げ落ちる経験を何度もしていた。
つくづく僕の性格めんどくせえなと思うのだが、要は僕は同じ経験しているのにも関わらず、他人には違う状態を強制しているわけである。うーんこの。
なもんで、僕は某サイトで『メニュー下げるのは、従業員が全体を把握するからよ♥️』との文言を見た瞬間、眼から鱗が落ちる思いがしたのである。そうだよなー。メニュー見てる客いたらピリピリするわなーと。
いやはや、申し訳ない。今後は考えを改めていこうと思う。何事も、自分の行動を見直すことから全ては始まるのだ。
……と思いつつ、先日とあるカフェに出向いた。そこは初めて立ち寄るカフェで、雰囲気もお洒落。高級感漂う作りで、なにかと高級思考な店のようだった。
客が僕ひとりだったこともあり、店側としては「来た!」という感覚だったのだろう。来店してから数分も経たないうちに、店員のひとりが僕の前に姿を現し、注文を聞いてきた。
ここで僕のスキル、コミュ障が発動した。
ふらっと立ち寄ったこともあり、対してメニューも読んでいなかった僕は間髪入れず、適当に頼んだ。何を頼んだのかは、正直覚えていない。
そして注文直後、メニューが下げられた。
で、数分後。出てきたのが、
これだ。
これは……何だ?僕は何を頼んだのだろう。ほら、こういうことがあるからメニューがないと駄目なのだ。
結果、カフェオレだと判明した。わかんねー。
【結論・メニューは置いとけ】