キタガワのブログ

島根県在住のフリーライター。ロッキン、Real Sound、KAI-YOU.net、uzurea.netなどに寄稿。ご依頼はプロフィール欄『このブログについて』よりお願い致します。

This is 人生

僕は中学・高校時代に、仲の良かった友人を2人亡くしている。そのどちらの友人とも最期に会ったのは僕だったそうだが、何の相談もない突然の出来事だった。両親や兄弟の心痛は計り知れないものがあったことと推察するが、比較すると関係性の低い僕らはと言えば、少しの虚無感のみを残して彼らの噂話に興じた。昔読んだ本で『誰かが逝ったとしても何も残らない』という言葉があったけれど、その後の不明瞭な気持ちこそがそれに当たるのだろうと思った。

かく言う僕も毎日希死念慮を抱く人間だったので、その後の生活は困難を極めた。ただ新しい職場や家族間、親しい友人らにはそうした姿を見せないようにしていたためか、おそらく友人らの誰も、僕がこうしたネガティブな思いを抱いていることは知らない。

気付けば、僕は陰と陽をその場の環境でスイッチする人間になっていた。外では明るく振る舞うが、反動で家に帰れば電池が切れたように沈んでしまう。当時の交際相手に「そんなネガティブな人だと思わなかったです」と関係解消を伝えられたのは、その最たる例だと思う。……そりゃ外でニコニコ笑ってる人間が、家に帰れば無口になるんだから嫌だわな。

だからこそのメリット、と言えば変な話だが、僕は人と関わると必ず『本当は悩んでいるけど明るく振る舞おうとしている』タイプの人を見抜けるようになった。なので僕に定期的に連絡をくれる人は、何らかの悩みを抱いている人が圧倒的に多い。反面、僕の本心を知らない人にとっては「めちゃくちゃポジティブな人じゃん!」と見なされる悪循環である。

ただ前述の通り、僕には陰と陽が混在している。いつも病んでいる訳でもないし、松岡修造のように「もっと熱くなれよ!」みたいなピーカンキャラでもない。だから僕は例えば「今すぐ死にたいんです」といった悩みに対して、まともな回答は出来ない。その時の気持ちが陰なのか陽なのかで、大きく異なることを言ってしまうから。

しかしながらストレスの最大の捌け口は結局のところ、『誰かに吐き出す』以外にないと思うのだ。何か悩み事があれば自分の周りで解決するのがベターにしろ、誰しも話を聞くことくらいは出来るので。あなたがもし死ぬほど辛い時は誰かに頼ってほしいと願っています。きっとその行動だけでプラスに動きます。クソッタレな人生ですが、何とか生きていきましょう。

川崎鷹也-This is 人生 【OFFICIAL MUSIC VIDEO】 - YouTube