キタガワのブログ

島根県在住。文筆。rockinon.com外部ライター等。

ずっと真夜中でいいのに。による『PSO2 ニュージェネシス』コラボ楽曲“あいつら全員同窓会”を、ゲーマーとライター側の視点から徹底考察

こんばんは、キタガワです。

 

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去る6月18日にMVが公開された、ずっと真夜中でいいのに。(以下ずとまよ)によるオンラインRPG 『PSO2(ファンタシースターオンライン2) ニュージェネシス』コラボ楽曲・Spotifyブランド/ プレミアムTVCMソングの新曲“あいつら全員同窓会”。今作はずとまよのオリジナル曲としては約2ヶ月半ぶりのMVであることもあり、公開当初からあれよあれよという間に閲覧数が急上昇。今記事執筆時点で早くも300万回を超える再生数を獲得し、更にはテレビCMやYouTube、Spotifyの広告など現在でも至るところで流れ、キャッチーな楽曲の中毒者を日々増やし続けている。


一切勢いが落ちることなく猛進し、今や音楽シーン全体を見ても屈指の注目株となったずとまよ。彼女たちがここまでブレークするに至った理由はサウンドや曲調はもちろん、やはり「何度も繰り返し聴いてしまう」謎の中毒性を最大化している重要部は聴く人それぞれの解釈で物語が千変万化する、その意味深な『歌詞』にあるのではと個人的には思っている。かつての寄稿記事でも3つのMVを紐解いて記した通り、ずとまよの名を広く知らしめた“秒針を噛む”然り実写映画の主題歌として注目された“正しくなれない”然り、楽曲の作詞作曲者であるACAね(Vo)が紡ぐ言葉の数々は一見荒唐無稽な内容のように捉えてしまいがちだが、その中には自身の伝えたい考え・思いが必ず内在する。加えて、MVの公開されている楽曲についてはMVと合わせて楽曲を聴くことによって、ある種様々な解釈がもたらされ、結果考察が考察を呼ぶ形で楽曲の魅力が波及。それはずとまよが活動開始直後から一貫してMVのワンシーンをアーティスト写真にしていることからも、およそ正しいのではないか。

 


故に“あいつら全員同窓会”も例に漏れず、歌詞とMVにはACAねの伝えたいことプラス、そのタイアップ……。今回で言えばオンラインRPG 『PSO2 ニュージェネシス』を知っていればグッとくる描写と、ゲームを深く知っていなければ理解不可能なシーンも多く存在すると踏んだ。そこで今回は筆者と小学校時代から現在に至るまで深い付き合いがあり、なおかつPSO2の総プレイ時間が18000時間を超え、名実共にPSO2界隈のトッププレイヤーとしても多くのフォロワーを獲得するH(仮名)協力のもと、H宅でMVを一時停止や巻き戻しを幾度も駆使して流しつつ、約2時間に渡って楽曲を分析・考察した。


※今記事では各描写を直接的に理解するため、公式MVにおける画像を各所に貼り付けております。予めご了承ください。なお該当画像に関しては予告なく記事上から削除する可能性があります。こちらも合わせてご了承ください。

 

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楽曲はずとまよの公式キャラクター・うにぐりくんが狭いダクトのような場所をモゾモゾと這い、謎の都市に舞い降りるところから始まる。この都市について、まずこの時点で我々は『小さなうにぐりくんがようやく進むことが出来る程度のダクト』を通り抜けてこの世界に到達したことから「人間では到底進むことの出来ない仮想世界にうにぐりくんは迷い混んでしまったのではないか」との仮説を立てた。この仮想世界とはズバリ人間界とは全く異なるオンラインゲーム(以下MMO)の世界であり、楽曲の冒頭ではっきりとこの仮想世界の存在を描写することで、後々のシナリオ展開をより明瞭にする役割を果たしていると判断。

 

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かくしてうにぐりくんは仮想世界に到達した。……それではリアルの世界は今、どうなっているのだろうか。その疑問が明らかになるのが、今MVにおける主人公の実生活が描かれる次のシーンだ。必要最低限の家具と家電以外ほぼ置かれていない質素な部屋で、緑の髪色をした主人公は納豆巻きを頬張ろうとする。しかし勢い余って納豆巻きは手から落ちて自身の服を汚してしまい、仕方なく主人公はコインランドリーへと向かう。ここで我々は『ランドリーに向かう直前の謎の隕石が太陽を覆い隠す』一幕と『ランドリー内で回されるうにぐりくん』、そして『《当たり障りのない 儀式みたいな/お世話になってます》』という歌詞の3つに注目した。そう。うにぐりくんが到達した仮想世界=MMOであるということについては前に記した通りだが、これら3つを合わせて考えたとき「主人公はMMOに積極的にログインしているゲームプレイヤーなのではないか」という確信めいた考えが浮かんだのだ。ひとつずつ紐解いて見ると、まず隕石が太陽を隠しているのは『日に当たらない生活をしている』、つまりは夜行性の人間であることが。うにぐりくんのシーンは、主人公にとって現実世界と仮想世界が緊密な関係にあることを。《当たり障りのない 儀式みたいな/お世話になってます》の歌詞については『当たり障りのない 儀式みたいな』はMMOへのログインが日課で、『お世話になってます』はお馴染みのメンバーへの挨拶を表していて、総合的に見て主人公が深夜までゲームをするネトゲ廃人であることの隠喩なのではと考えた。

 

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主人公が洗濯終了を待つ間も、ランドリーの外では様々な日常が描かれている。工事現場作業員とおぼしき人が闊歩していたり、自身の目の部分にボカシよろしく『Who am I ?(私は誰なんだ)』と記された人がまるで自身の思いをぶち撒けるように口を開けていたり、缶ジュースを道端に放り投げる人がいたり……。よく見るとその人々はほぼシルエットしか明かされていないまでも皆主人公と類似した髪色・髪型であり、どこか主人公そのもののようにも見える。《手帳開くと もう過去/先輩に追い越せない 論破と》から成る歌詞にはH曰く、歴代のPSO2と今回アップデートにより追加された『PSO2 ニュージェネシス』では服やアクセサリー、微々たる装備は別にして全員がレベル1……ほぼ同じスタート地点となることから、今までの実績がある意味では意味を成さないというゲーム独自の仕様と、それでも先輩(コアユーザー)には知識や技術的な面で追い付けない個々人のスキルを意味しているのではないかとのこと。加えて《もうダンスダンスダンス 誰も気づいてない/ジェメオスよりも ゆうもわな落書きに》はロビー画面でリアルのプレイヤーがゲーム以外の別作業(スマホをいじる等)をする際にダンスのアクションを押したまま放置することがあること、更に《ゆうもわな落書き》(ユーモアな落書き)は時たま『シンボルアート』という、手書きでイラストを書くことの出来る暇潰しをその時間に行っている人も多く、それについても指しているのでは、とのPSO2のコアユーザーでしか知り得ない裏情報も語ってくれた。

 

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そしてある程度の時間が過ぎ、ランドリーから出た主人公。すると直ぐ様自身の頭に空のスプレーのようなものが直撃し、投てきされた方向へと目を向けるとそこには主人公に似た髪型の3人のキャラクターが。ここで我々は二者択一の大きな判断を迫られた。それは3人のキャラクターが『全く別のプレイヤー同士』なのか『主人公が別にクリエイトしたキャラクター』なのかということ。結果この重要な二者択一について、我々はひとつのみを選び出すことはせず、このふたつの可能性を同時に考えてMVを読み進める……正確には「これはどちらともを体現しているよね」という形に落ち着いた。この理由については以下、次なるシーンと共に詳しく記述していく。

 

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ここで遂に楽曲はサビ部分に突入。ここではタイトルにも冠されていたフレーズが歌われることに加えて次々と意味深な内容が浮き彫りになっていく。まずはタイトルが明かされた瞬間から気になっていた《どうでもいいから 置いてった/あいつら全員同窓会》の部分から見ていくが、サビでは様々に作られたいくつもの線路から主人公に似たキャラクターが攻撃を喰らわせたり、主人公が溜め息を吐いたり、怒りに任せて様々に交錯する『矢印』を踏みつける様がくるくると姿を変えながら描かれていく。ここが前述の『全く別のプレイヤー同士』と『主人公が別にクリエイトしたキャラクター』というふたつの仮定が実はどちらも正解なのだと確信に変わった瞬間であった。


まずは『全く別のプレイヤー同士』という考えから見ていこう。要するにこの主人公はファッション重視でゲームをプレイする人間であり、そうした主人公のスタイルは同じチーム内の所謂『戦闘民族』から見ると「装備を強くしないで何見た目に気を遣ってるんだ!」という怒りを絶対的に買ってしまう。それは同時に周りからの意見に縛られずにキャラクターを育て、キャラクターの外見重視で活動したい・注目を集めたいという主人公の理想と、MMO上の「こうすべきだ!」との意見のギャップに揺れ動くストレスであるようにも見ることが出来る。だからこそ次なる歌詞は《ねばった成績飛んでった/なりたい自分に 絡まる電柱》であり、《ぼーっとして 没頭して/身勝手な僕でいい》なのだと、我々は推察した次第だ。

 

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そして『主人公が別にクリエイトしたキャラクター』説も同時に押す理由についてはサビ部分で卒業証書を開くシーンで写真に映る全ての人物の髪が主人公と同じ緑色であることが最も大きいのだが、およそ全体のストーリー展開がまだ掴み切れていないこのサビの時点では前者(『全く別のプレイヤー同士』説)の意味合いの方が圧倒的に強いものと判断した。


これにて楽曲は1番が終わり2番へと進むが、ここで一度我々が推察したこれまでのシナリオを整理してみる。

・主人公は連日連夜プレイに熱中する、MMOのヘビーユーザー
・主人公にとってMMOは現実逃避(仮想現実)の手段
・主人公のプレイスタイルは『戦闘民族』ではなく『ファッション重視』
・主人公はMMO内で数十体に及ぶキャラクターをクリエイトしている
・主人公の『ファッション重視』のプレイスタイルはチーム内からバッシングの対象となっている
・主人公はMMOで自分なりの楽しさを探求したいとも、承認欲求を満たしたいとも思っている

 

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上記のことを踏まえて、次は2番で繰り広げられるシナリオに目を向けてみよう。MVに関して言えば、1番では主人公のMMO上のキャラクターに焦点を当てた描写が多かったため、2番でもその続きから始まると思いきや、2番に到達してすぐ、ちんまりした緑色で一つ目の謎のキャラクターが道端(ゲームロビー?)に座り込むシーンにまず驚く。そのキャラクターのピョンと跳ねた癖毛とその色合いから鑑みて、我々は「様々なバッシングにより心が疲弊した主人公が、新たなキャラクター(以下“A”とする)を作成したのではないか」と結論付けた。何故かと言えば、2番では1番で極めて出現頻度の高かった緑髪の主人公の姿はサビに到達するまで一切描かれていないからである。これは単なる憶測でしかないが、“A”の出現と同時に歌われる《会っても癒えない世界で/匿名の自分に なって》という歌詞からも、やはり「ファッション重視でMMOを楽しみたい」という主人公にとってまるで真逆の環境であるチーム内のバッシングに耐え続ける時間は辛く、誰も自分のことを知らない謎のキャラクター・“A”として1からのスタートを切ることが、主人公にとって唯一の逃げ道だったのだろう。

 

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続くシーンでは、まるで何かのウイルスのようにディスプレイ上に出現したニタニタと笑う主人公の姿や、おどろおどろしいタッチによるうにぐりくんが描かれるが、これについては「未だ前チーム内では主人公の悪口を言われ続けている」隠喩であり、少なくとも前のチーム内に主人公の戻る場所は既にないものと推察。そして《誰を批判しなくたって/発散できるファッション 探してる》との歌詞には、どん底の精神状態に苛まれる主人公が、それでもどこかで存在証明の手段としてのMMOを諦めておらず、何かしらの光明がいずれは見出だせるはずだと確信する思いも読み取れた。

 

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そんな主人公による新たな一手が、次なるシーンだ。上記の《誰を批判しなくたって~》の場面でMVはぐるぐるとしたロードが続いて動きが止まった現実の主人公が、再生ボタンを押された瞬間表情にパッと光が射す様を記録する。これは単なる想像でしかないが、その直後には“A”が光るタブレット端末をじっと凝視していることから察するに、主人公はあるときからYouTube、ツイッター動画などの配信媒体でMMOの動画配信(これまでの流れから察するに様々なキャラクタークリエイトから成るファッション動画?)を開始し、それがじわじわとOOMユーザーのみならず一般層にも広く届き始めていることを指しているのではと推察。

 

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そして先の気になる場面から画面は遷移し、東京の街並みへ。そこに飛び込んできたのは普段着で雑踏の中ひとり立ち尽くす主人公の姿で、この瞬間場面は『現実世界』へと完全にシフトしたことが分かる。しかしちょうどその頃、東京の雲を突き抜けた更に上・宇宙空間ではUFOに瓦礫が衝突する重大事件が発生。必然平衡機能を失ったUFOはぐんぐん急降下し、遂には主人公の眼前で爆発してしまう。そこで地球存亡の危機を察知した主人公は所持していたフエラムネのような物体を吹くのだが、この物体こそが仮想現実生きるもうひとりの自分を現実に呼び寄せる最後の手段だったのではないか。

 

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こうして主人公は緑色の電気迸る人間離れした的な力を得る。そこからは1番と同じように再び耳馴染みの良いサビが展開するのだが、1番時と同じ描写も多々ある中で、一転1番では描かれなかった新たな局面に移り変わる印象的な場面があった。それこそが《ステンバイミー 自然体に/シャイな空騒ぎ》との歌詞が流れる箇所であり、そこでは画面を覆い尽くすほどの“A”を含めた大勢のキャラクターが『誰か』を応援していて、後の《ぼーっとして 没頭して/身勝手な僕でいい》では主人公の顔をかたどったオブジェが上空からの視点で映し出されていた。断っておくと、ここから終盤までの流れについては我々独自の推察によるところが大きく、おそらくMVを閲覧した人それぞれの答えがあって然るべしだとは思うのだが、この一連の流れに我々が出した答えは、この時点で主人公は動画配信で多大な注目度を獲得するほどに成長し、インフルエンサー的な地位を確立。かつてバッシングを受け疲弊していた主人公は完全に過去のものとなり、新たに前を向いて歩き出したことを指しているのではと考えた。加えて、“A”が主人公と邂逅するシーンや現実世界の異次元的な危機、前述したMMO内での“A”らキャラクターによる応援など、ここからは主人公がこれまで長らく紡がれてきた『現実世界』と『仮想現実』というふたつの世界における細かい設定はほぼなくなっていて、あくまでMV上の興奮を第一義に捉えていることも分かった。

 

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ここからはクライマックスへと突き進む怒濤の展開が続く。一瞬人型の姿に変化した“A”が主人公と抱き合い、“A”の大きな一つ目がゆっくりと閉じられる一連の流れでもって「ようやく望んでいた自分になれた」というあたたかい感覚を間接的に観るものに気付かせると、ラストのラスサビでは主人公がうにぐりくんのフードを被って真の力を解放。いつしか主人公は人とも空想上の動物神ともつかない姿となり、極彩色のビームを太陽を覆い隠す隕石にぶつけると、隕石が大破。その後主人公の体からはエネルギーが噴出し、主人公の存在する地点から全国各地へと波及。主人公のシルエットが大量の呟きで埋め尽くされる(=主人公の存在が加速度的に認知される)仮定を経て、H曰く「早く切り上げたい時にたまに使われる言葉だけど、実際言われた側はどう対応していいのかわからない」とする《お疲れ様です 風邪気味です/冗談なのか 本心なのか わからなすぎ問題》、「深夜にログインするとだいたいフレンドはパジャマだよ。いつでも寝れるし」との《夜道歩き 孤独に浸ったり/変なパジャマの人と 目が合ったり》というMMOならではのあるあるが矢継ぎ早に捲し立てられ、楽曲のラスト、主人公が屈託のない笑顔で《また笑い転げられるのさ/あばらの骨が折れるまで 》との歌声をバックに笑顔で前進し、これにて凄まじい密度に包まれた“あいつら全員同窓会”のMVは幕を閉じる。

 

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今回“あいつら全員同窓会”を考察してしみじみと思ったのは、タイアップ先である『PSO2 ニュージェネシス』の一番の売りである「世界で一人だけの主人公を生み出す“究極を超えるキャラクタークリエイト機能”」という要素を上手く取り入れつつ、ACAねならではの言葉選びなや加えてMVを伴って聴くことで真意に近付くことが出来るという従来のずとまよらしさが高水準で合致した、計画的な1曲である、ということ。無論これまで発表されたずとまよの楽曲が求心力をベースに注目を集めてきたように、現在YouTube広告やCMなどで一度聴いた瞬間に口ずさめてしまうその耳馴染みの良さは健在。そして『PSO2 ニュージェネシス』の知識があればより楽しめる代物であることも確かで、今回PSO2のヘビーユーザーであるHとくまなく分析することで、いちファンである自分が分析可能な臨界点を突破し、また新たな驚きと深みに迫ることが出来た。


2時間に及ぶ分析の最後、Hはこう語った。「ずとまよのお陰でPSO2が話題になってくれて嬉しい」と。聞けばHは元々音楽を全くと言っていいほど嗜まない人間だが、それでもずとまよの“あいつら全員同窓会”はゲーム上のチャットなどで存在だけは知っていたようだった。実際“あいつら全員同窓会”によってPSO2への参入はかなりの増加傾向にあるようで、またPSO2ユーザーにとっても「PSO2とコラボしたずとまよって誰?」との興味に繋がり、そこからずとまよのファンになった人も多いのだという。


瞬間的に生み出されたバズが、何より重要になる今の時代。それは音楽シーンも同様で、特にここ数年はこれまで無名だった様々なアーティストが1曲単位で注目を叩き出し、一躍時の人となる場面を目撃する機会も増えた。それはかつて“秒針を噛む”でミステリアスな新進気鋭のアーティストとして目されてきたずとまよも同様だが、思えばずとまよは活動当初から現在まで、言葉を選ばずに言えば落ち目になることなく安定した高い評価を獲得し続けてきた。そして今回の分析ではその「何故ずとまよはここまで注目を集め続けるのか?」という疑問に対して真っ向から「だってずとまよはこうだから」と歌詞とMVの観点から説き伏せる力強さをも感じることが出来た。……きっとずとまよはこれからも決して打算的ではない強い『ずとまよらしさ』を武器に注目を集め続けることだろう。翌日、Hから「あのあとずとまよのMV全部観たよ」との文面と共にチャンネル登録まで完了したスクリーンショットを送られて、僕は改めてそう感じたのだった。