キタガワのブログ

島根県在住。音楽ライター。執筆依頼は適当な記事へのコメントでお寄せください。

KenKenがDragon Ashを差し置いて別のオファーを受けたことについて、率直に思うこと

こんばんは、キタガワです。

 

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普段はひとつの記事に数日かけ、修正や推敲を重ねた末にブログをアップするのだが、今回ばかりは心の赴くままに書き殴って公開する。


先日、Dragon AshのサポートベーシストであるKenKenが大麻所持で逮捕された。


僕自身Dragon Ashのアルバムは全て持っているし、フェス等でも何度か拝見した。古参のファンと比べるとどうしても劣ってしまうけれども、それなりのファンではあると自負している。


始めに「ドラゴンアッシュの男が大麻所持で逮捕」との一報を目にしたときには、心底「ふざけんなよ」と憤りを覚えた。それこそ何度もライブでの活動をこの目で焼き付け(てしまっ)たためでもあるのだろうが、こうした悪いニュースでDragon AshやRIZE、ひいてはThe BONEZの名がお茶の間に広まってしまうことは、どうしても耐えられなかったのである。


しかしながら自分でも驚いたのは、さほど大きな衝撃がなかったことだった。その理由はひとつ。言い方は悪いが「確かにやりそうだな」と思ってしまった節も、どこかにあったからではないだろうか。


全身に入れたタトゥー。腰まで伸びる長髪。過剰なアイライン。大きく『魔』と記されたダボダボのズボン。マジシャンハット……。潜在写真ひとつとっても、彼の風貌はインパクト抜群だ。更に深く彼に対して知識のある人ならば、しきりに舌を出すパフォーマンスや異様なヘッドバンギング、音楽番組等での自由奔放な立ち振舞いといったプラスアルファの『陽キャイメージ』というのもあるはずだ。


だからこそ、僕は別段彼に対して失望や軽蔑といった感想を抱くことはなかった。それどころか連日テレビで彼の名前が出ても「Dragon Ashの『The Live』めちゃくちゃ良かったのにな」、「金子ノブアキとDragon Ashのメンバー可哀想だなあ」といった淡白な感想でもって、いつの間にか頭の片隅に追いやってしまっていたほどだ。


そんな僕の認識が大きく変わったのは、10月31日。時刻は深夜を回ろうかという頃だった。


佐藤タイジ(シアターブルック)のツイッターに突如投稿された一文に、僕は目を疑った。


「ツアー初日11月3日(日)水戸 Paper moon、
11月4日(月・祝)宮城・柴田 Fattoria AL FIOREにKenKenの出演が決定しました!」


そこには画像が添付されており、そこには満面の笑みを浮かべる佐藤タイジとKenKenが、ガッチリと握手を交わす衝撃的な写真があった。釈放から数ヵ月。『ミュージシャン』として公の場に出る、初めての舞台がこの佐藤タイジのライブということになる。


はっきりと明言しておくが、今回の一件がたったそれだけならば、ここまで大きな問題にはなっていなかったはずだ。というよりおそらくこの時点では佐藤タイジサイドも、KenKenの出演は単独ライブに華を添える、ある種のサプライズ的な気持ちの方が大きかったのだろうと推察する。だが、最大の火種は彼らの予想外の箇所から噴出したのである。


それはDragon Ashの正式メンバーである櫻井誠(Dr)のツイートに端を発する。


「愕然。全く聞いてないし、俺らの事なんてどうでもいいのか」


これには流石に怒り狂った。何故なら佐藤タイジのライブと全く同じ日に、Dragon Ashのライブも決定していたからだ。元々KenKenが弾くはずだったベースは、逮捕を受けT$UYO$HI(The BONEZ / Pay money To my Pain)に変更。メンバーにも事務所にも多大な迷惑をかけたKenKenのために、Dragon Ashのメンバーは関係各所に頭を下げたはず。にも関わらずこの仕打ちである。


次いで、同時期に麻薬所持により逮捕されたJESSEがフロントマンを務めるロックバンド・The BONEZのZAX(Dr)のツイートも物議を醸すきっかけとなった。


「そんなもんかよって思うよね。色々。あ、あと楽しむのええけど渋谷ゴミだらけにすんなよ。グナイ」


……これらのツイートはどう考えてもKenKenのことを指している。


ここまでの状況証拠が出揃ってしまえば、話は根本から大きく変わってくる。そう。現時点(11月1日3時現在)における彼らのツイートから察するに、KenKenは在籍するDragon Ashのメンバーや関係者に一切他所での活動を口外せず、秘密裏にソロ活動の算段をつけていたということだ。


これは相当な裏切り行為だ。同時に、フェスや単独ライブ等でKenKenを知っている人であれば知っている人ほど、心からの軽蔑と怒りを感じた出来事だったろうと思う。


個人的に感じたのは、この世を去ったIKUZONEのこと。Dragon Ashのメンバーとして長年活動してきたIKUZONE(Ba)が急性心不全にてこの世を去った後、その意思を継いでベースを託されたのがKenKenだった。


ミュージックステーションではKenKenが演奏する横にIKUZONEのシャツが飾られ、かつて「ドーランで目を黒く塗って悪魔感を出せ!」とアドバイスをしたのも、IKUZONEだった。


僕がまず思ったのは、「今の状況を天国のIKUZONEが見たらどう思うだろう」ということ。Dragon AshのベースをKenKenに託し、大麻所持で逮捕され、果てはメンバーに無断で他のライブに出演……。天国の彼が見たら絶対に悲しんでいる。


もしもこれらの出来事が本当で、KenKenが仲間に一切情報を語らないまま今回の決断に至ったのだとするならば、少なくとも僕はDragon Ashへの復帰は望まない。現在ツアーを共に回っているサポートメンバーのT$UYO$HIを正式メンバーに加えるなり、もしくはその都度ベーシストを変更するなりして、今後も活動を行ってほしい。何故なら彼らは何も悪くないのだから。


しかし忘れてはならないのは、現状KenKenの口から何の発言もないことだ。炎上する事態に発展してはいるものの、全てはSNS上での出来事であり、確たる証拠はない。だからこそ、僕らが知り得ないことをKenKenは知っているし、同時に悩んでいるとも思うのだ。そんな彼の発言を無視して「KenKen見損なった」といったコメントばかりが広がっていくことは、それはそれでおかしいと思うし、何かしらの弁明はあって然るべきだ。


僕は先日、マキシマム ザ ホルモンとレペゼン地球の炎上商法についてもボロクソにこき下ろす記事を公開した。しかしながら今回の一件は場合によっては、この出来事を大きく上回る炎上を記録すると思うのだ。


KenKenを愛するファンとして。Dragon Ashを愛するファンとして。KenKenには迅速にしっかりとした説明と釈明を求める所存だ。


そして謝罪が全面的に受け入れられた暁には、KenKenがまたいちミュージシャンとして陽の目を浴びることを、心から願っている。