こんばんは、キタガワです。
菅田将暉のライブチケット、無理でした。先行で悉く外れていたので分かりきってはいたのだが、最後の望みも潰えたとなると、心にぽかんと穴が空いたような心境である。
今回の記事は、そんな僕の恨みつらみをただ書き殴るだけの、何の役にも立たない代物である。
そもそもの発端は、8月3日に公式ホームページにて突如発表された『菅田将暉プレミアムライブ』だった。
俳優として有名な菅田将暉だが、ここ最近は歌手としての存在感もより強めている。シングル『さよならエレジー』は数週間に渡ってCDランキング1位をキープしていたし、新作『ロングホープ・フィリア』も同様にオリコンチャート上位に食い込んだ。売り上げも世間の知名度も、極めて高かったといえよう。
そんな彼のライブとあって、争奪戦は避けられないだろうという予想はしていた。
会場はリキッドルーム。前回のツアー会場である名古屋、大阪、東京ではキャパ500人程度のライブハウスだったのだが、今回のハコは精一杯機材をどかしたとしたら1000人入る大きさだ。しかし収容人数が倍近くになったとはいえ、決して人気に見合う会場設定とは言えなかった。
これはおそらく菅田将暉自身が以前より言っていた「小さい会場でやりたい」という意志が働いたものだと想像するが、それにしたっておかしい。
僕は声を大にして言いたい。今回のライブは、需要と供給が全く成立していないライブであると。
例えば『ロングホープ・フィリア』だけで見ても、8月末の時点で売り上げは67888枚なのである。ちなみにこれには、CDレンタルやダウンロードなどは含まれていない。『CDを買った人』だけで、こんなにもいるのである。
もちろんこれは今回のシングルに限った話だ。他のシングル『さよならエレジー』、『見たこともない景色』、『呼吸』、さらにはアルバム『PLAY』も含めると、とんでもない数になるだろう。
ここでもう一度考えてみてほしい。前述したようにリキッドルームのキャパは1000人。こんなの無理ゲーである。ちなみに前回のライブは倍率が25倍だったそうだ。なぜ所属会社はこの盛り上がりを予想できなかったのか。せめて日比谷野外音楽堂とか日本武道館とか、それくらいのキャパでやるべき代物だと思うのだ。
蓋を開けてみれば、チケットは一瞬でソールドアウト。10時に発売開始をして10時1分には売り切れていたらしい。ほら見ろ。やっぱり無謀だった。
……まあ、それはいいとする。ただ単に僕のチケット運がなかっただけの話だし、他にも悲しい思いをしている人は何万人単位でいるだろう。くよくよしたって仕方ない。
で、ここから話は変わるのだけれど。
果たして今回のライブ、純粋なファンは何人いるのだろうか。
……チケットが外れた僕は、意気消沈していた。チケットは取れなかった。もう行くことは出来ないとバッサリ切り捨てられた。でも同時に「諦めきれない。どうしても行きたい」という思いもあった。そこで『菅田将暉 チケット』で検索し、一縷の望みを探した。
そこで出てきたのがこれである。
チケット、10万円。
こんな悲しいことはない。みんなが行きたいライブ。泣く泣く諦めたライブ。でも諦めきれないライブ。そんな僕らを横目に、嬉々として金儲けを企んでいるやつがいるのだ。心底絶望した。
そして『俳優・菅田将暉』しか知らないファンでも、当選した人だっているはずだ。その人はちゃんとCD買ったのか?曲を聴いてるのか?サビだけでも歌えるのか?まさかTwitterやラインのアイコンを菅田将暉にしといて、全く曲を知らないなんてことはないよな?
そう考えるたびに、なんとも言えない気持ちになる。
というわけで言いたいことはひとつ。本当の『ミュージシャン・菅田将暉』のファンの皆さん、11月15日、楽しんできてください。
僕は当日、Twitterでエゴサーチしながら遠くで見守っています。
2019年6月11日 追記
あの後ファンクラブに入ったのですが、普通に次のツアーも落選しました。本当にありがとうございました。