こんばんは。最近『恋は雨上がりのように』をネカフェで読破したキタガワです。
さて、今回はネットカフェ……その中の『コミック席』について語りたいと思います。
まえがき
まず、今回の記事を書こうと思った経緯から。
昨今、ネットカフェ人口が増えてきているそうです。
無料閲覧サイトの発達が問題視されている現代において、なぜ今頃ネカフェが流行りだしたのか。大きな理由は、やはり『漫画村の閉鎖』でしょう。
漫画村とは、みんな大好きなスマートフォンで、自宅で漫画を読むことができるサイトのこと。しかも無料とあって、違法性を認識してはいるものの、その便利さから利用する人が後を絶ちませんでした。
結果としては大規模な根絶活動の甲斐あって、閉鎖を余儀なくされた漫画村。ですが無料閲覧に慣れてしまった現代人は途方に暮れました。そこで白羽の矢が立ったのが、ネットカフェです。
突然の漫画村の閉鎖による『気になる漫画があったのに』、『途中まで読んでたのに』といった背景もあるのでしょうが、また人気が高まっているそうです。
そこで今回は、コミック席常連の僕キタガワが、まだネットカフェのコミック席に行ったことのない方に向けて、メリットとデメリットを書きます。そして最後にはそれらを総合して、行くべき人、並びにそうでない人についてまとめたいと思います。
稼いだお金を使って、人生初のネットカフェで本を読んでみるのか否か。ひとつの検討材料になれば幸いです。
メリット
①安い
コミック席は、基本的に安いところがほとんどです。ネットカフェといえばインターネット席、カラオケ席、ビリヤード席など多数の席があることで知られていますが、コミック席はそれら全ての中で最安値。
僕の近所の店では、コミック席が3時間あたり700円ほどで利用できます。漫画を1冊買う際の価格が400円ほどなので、数時間で何冊もの本が読めるコミック席は割安ですよね。
しかもドリンクバーも付いているところが多いため、ジュース代を余分に支払わなくてもいいのもメリット。おかわり自由ですし、何杯も飲む人にとっては最高の場所でしょう。
②快適な空間
コミック席は、かなり快適な空間であると言えると思います。席ごとに仕切られている場合がほとんどなので、完全に自分のスペースでくつろげるのがポイント。
事実、寝っ転がって漫画を読んだり、うず高く積み上げた本の中から気ままに選んで読んでいる人もよく見受けられます。
しかも、完全に隔離されたい人向けに『完全個室』、タバコを吸いたい人向けの『喫煙専用部屋』なども完備されており、訪れる人のニーズに合わせた部屋も用意されています。これはありがたい。
③古今の本が網羅されている
これ、漫画ではなく『本』と書いているのがポイントです。
本のバリエーションは漫画や週刊誌に留まらず、小説や写真集、果ては専門誌まで。幅広く網羅されているのです。
しかもちょっと古めの漫画から、昨日発売された新刊まで、死角なしの最強の布陣が形成されてます。なので、適当に手に取った本にハマったり、『実写映画化コーナー』などで有名な漫画を読んでみたりといった、行き当たりばったりな利用方法でもなんとかなる点が魅力。
デメリット
①時間の縛り
これ、デカいです。そもそも利用時間が3時間だとして、その間に『本を探す』作業と『読む』作業をしなければならない。この時間に追われる感覚を是とするか非とするかで大きく変わってきます。
例えば、僕は以前西尾維新さん原作の『化物語』という漫画を探していたのですが、いくら出版社の少年マガジンの棚を探しても見つからなかったんですね。で、30分ほど探し回っていると……。
なぜ。いや西尾維新コーナーがあるなんて知りませんからね。ウォーリーを探せじゃねえんだぞ。
……というように、まず探す時間に追われます。加えて、読むときも時間の感覚がありますから、必然的に速読になっちゃうんですね。すると、内容もあまり入ってきませんし、「これ読まなきゃ!ああこれも!」という気持ちになります。
②棚空きがある
これも本当によくあることなのですが、何人も利用するため、人気作はもう誰かが読んでる……いわゆる棚空き状態になっている場合があります。
これは僕が『MAJOR』を読もうとしたときの画像なのですが、まさかの『試合が一番盛り上がる巻』だけ抜けている事件が発生して悲しくなりました。
前述した『漫画村で途中まで見てたのに』派の人は、後半の巻をごっそり持ち出して読む可能性が高いです。
最初に全巻揃ってるか確認すべきですね。
③読みたい本がない
古今の本を網羅していると言っても、全部ではありません。年間何千冊もの本が出版されるわけですから、店の大きさの関係上、『取り揃えられない本』というのも往々にして存在します。
もし『○○の本が読みたいなー』と思って行って、無かったら悲しいですよね。なので、ある程度メジャーではない本を探している場合には、無い可能性も考えた方が良いと思います。
行くべき人
では総合して、どんな人が行くべきなのか、という点について。
①読みたい本が複数決まっている人
これは無い場合も鑑みた結果『複数』という表記にしています。
これだと安心です。一気に全巻をドバっと自分の席に置いて、あとは優雅な読書タイムに耽るだけ。最高です。
②アバウトな人
これは『時間にルーズな人』という意味も込められています。決められた時間に何かをやるのではなく、『適当にこれやるかー』くらいの過ごし方をしている人に向いています。
どうしても時間制限というくくりは存在しますので。その間にどれだけフラットな気持ちで楽しめるかが鍵になってきます。
そして、事前に読みたい本がなくても、気楽な気持ちで目に写った作品を読んだり、はたまたスマホをポチポチしながらボケーっと過ごす人にとっては、最高の空間になり得ます。ドリンクもあるし、BOOK・OFFの立ち読みのように足が痛くなる心配もないし。
③学生
学生同士の良好なコミュニティ形成には、どうしても『流行りの会話』というのが必要不可欠です。ドラマであったり、映画であったり。もちろんその中のひとつは『漫画』です。
例えばですが、「ポプテピピックの漫画面白いよねー!」という会話がしたい人がいるとして、「え、何それ知らない」という友人と「わかるー!○○の回最高よね!」という友人とでは、明らかに後者の方が盛り上がります。
特に多感な学生の時期は、上記のようなたわいもない会話が多くを制します。『話題についていける』という時点で、かなりのアドバンテージになるはず。
しかも安いので、お金が少ない学生にとっては、特に嬉しいのではないでしょうか。
そうでない人
それ以外。
あとがき
いかがでしたでしょうか。もちろんメリット、デメリットは存在しますが、総じて僕個人としては、『行ったことのない人ならば一度は体験すべき』と思います。
あなたにとっての最高の一冊に出会えることを祈って、このブログを終わりたいと思います。
それでは。