キタガワのブログ

島根県在住のフリーライター。ロッキン、Real Sound、KAI-YOU.net、uzurea.netなどに寄稿。ご依頼はプロフィール欄『このブログについて』よりお願い致します。

「オススメありますか?」

こんばんは、キタガワです。


初めて入った居酒屋等で「オススメありますか?」と言う客を見掛ける場面がある。メニューには大量の品々が並んでおり、何を頼んで良いのか皆目わからない……。そんな状況を打破する魔法の言葉こそが、この「オススメありますか?」なのである。


そこからの展開たるや至ってシンプルで、颯爽と駆け付けた店員と交わすトークを全て鵜呑みにし、何を頼んだかも覚えていない謎の品(だいたい肉系)をバクバク食べて満足感に浸る。店員に対する絶対的な信頼感がなければ成し得ない行動だろうと思う。


さて、ここからは個人的な話。僕はこの「オススメありますか?」という言葉は、基本的に使わないように心掛けている。


理由はひとつ。ズバリ、店が勧める商品は決してオススメではないからである。断言するが『オススメの品』というのは、何らかの店側の都合によってそうなる事がほとんどだ。


例えば間違って仕入れすぎてしまって賞味期限が近いとか、旬を過ぎてしまって商品価値が下がり、注文自体が減少しているとか。オススメは決して『店で一番人気の美味しい品』というわけではない。……上記のような都合により、販売数を増やさざるを得ないもの。それを店では『オススメ』と呼ぶ。


例えばテレビショッピングを観ると、今や当たり前のようにスマートフォンの格安販売が行われている。だが誰もその裏側を知ろうとはしない。元々携帯販売会社に務めていた僕みたいな同業者から見れば、その『嘘』は何よりも鮮明に、光輝いて見えるものだ。


「景色にピントを合わせると情報を瞬時に調べてくれるんです!」というオススメポイントは、実は5つものサイトに会員登録し、日々嵐のように通知されるメールに耐えなければ使えない。「少し触っただけで反応します!」という部分は、FGOをプレイした際に誤タッチが頻発して何度も負けたと、友人が発狂していた。「このカメラで撮ると今までのスマホの数倍美しいです!」という点に関しては、iPhoneの方がその数倍綺麗だった。


かくいう僕も営業職に携わっていた時代に、同様の売り文句で商品を売り付けた事がある。クレジットカードの獲得数がピンチになれば「オススメですよ!」と年会費1万円のカードを勧め、『店内一番人気!』と書かれたPOPは、実は最も売れ行きが悪く、在庫を全て売り切らなければ本部からお達しが来るという恐怖に駆られてのものだった。


……長々と語ってきたが、要はそういう事である。『オススメ』というのは、いわば相手にメリットしか伝えていないのと同義で、その裏に潜むデメリットにおいては何ら言及されない。それはさながら詐欺に近い所業ではないかとさえと思っている。


……しかしながら注文が全く決まらなかったり、酒に酔い潰れて「口に入れば何でも一緒だ」と感じる事は往々にしてある。そのため「絶対にオススメを聞きなくない」と意固地になったところで、困ってしまう場面もあるのが現実だ。


そこで僕は毎回、居酒屋の席において使う言葉がある。それは「あなたのオススメは?」というもの。


この魔法の言葉で重要なのは「あなたの」と限定している部分にある。この素晴らしき指定表現により、店員は必然的に店側のオススメを言えなくなるのだ。ここで店員が「えっと……鳥鍋セットで……」などと言おうものなら、「あなたは毎回居酒屋で鳥鍋セットを頼むの?」と横槍を入れる絶好の隙を生み出してしまうため、店側のオススメは完全にシャットアウトできる。


加えてこの質問により、間接的に店員が店で毎回何を頼むかを把握することも可能なのだ。大学生風の店員なら、最近の若者の居酒屋事情を知ることにも繋がるし、歳を重ねてベテランの雰囲気を醸し出している店員なら、今までの人生において食べてきた数多のメニューから、一番オススメできる品をこっそり聞き出すことができるのだ!……自分で書いていて何だが、僕は面倒臭い客である。


「オススメありますか?」はもう古い。今ではインターネットでも実生活でも、本音と建前を使い分ける時代。だからこそこれからの時代は、「あなたのオススメは?」と問う時代に突入していくだろう。そこにあるのは店側の都合を完全無視した、完璧なるオーダーである。


今回の記事を読んでいる諸君も、居酒屋に行く機会があればぜひ「あなたのオススメは?」と低音ボイスで聞いてみてはいかがだろうか。


ちなみにこの言葉には強いて挙げるとすればひとつだけ欠点があって、それは8割の確率で「なんこつの唐揚げ」と言われる点である。なので「あなたのオススメは?」と聞くとほぼ確実になんこつの唐揚げが出てきます。おい。

[後編]素顔を見せていないアーティスト12選

こんばんは、キタガワです。


『素顔を見せていないアーティスト』。前回に引き続き、今回は後編である。


ちなみに、紹介したいアーティストが絞りきれなかったので、12組書く予定が最終的には13組になってしまった。許してほしい。……前置きはこれくらいにして、早速紹介へと移ろう。

 

 

ラブリーサマーちゃん

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現役大学生の若き女性シンガーソングライター。愛称はラブサマちゃん。意味深なアーティスト名の由来は、本名が『愛夏』であることから。


初アルバム『LSC』を聴いて「なんじゃこりゃ!」と驚いてしまい、そこからファンになったのだが。この楽曲の完成度があまりにも高いので、発売から時が経った今でも再評価したくなる名盤なのだ。


耳にスッと入り込む楽曲のキャッチーさもさることながら、個人的には彼女の歌声も評価したい。決して声量が物凄くあるというわけではないのだが、張り上げるでもなくギリギリまで声帯を伸ばした歌唱と、吐息が入り交じるウィスパーボイスは、天性の才能だ。


アルバムも現状2枚のみ。ライブ活動も不定期と、あくまでマイペースな活動を貫く彼女。しかし東京近郊に住んでいる人ならば目にする機会もあるかもしれない。もしライブ予定が発表されたら、この機を逃してはいけない。きっとこれから跳ねる存在になる。

 


ラブリーサマーちゃん - 「あなたは煙草 私はシャボン」Music Video (11/2 メジャーデビューアルバム「LSC」全曲プチ試聴付き)

 

コレサワ

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関西出身のシンガーソングライター。メディアに顔を出す際は等身大の謎のキャラクター『れこちゃん』に扮して登場する。


恋愛事情を赤裸々に記した歌詞が共感を呼び、『あたしを彼女にしたいなら』、『たばこ』は1000万回以上の再生数を記録。特に女性人気の高いアーティストと言っていいだろう。


ライブツアーのチケットは毎回ソールドアウトし、今最もチケットが取れないアーティストのひとりである。ちなみにライブは弾き語りとバンドスタイルの2種類にわけて開催され、その時々で違った雰囲気を感じ取ることができるのが面白いところ。


ライブでは素顔を公開してライブを行うのだが、実は僕は彼女の素顔を観たことがある。昨年の大阪ライブに参戦したときのことだ。最前列に陣取っていたのでよく見えたのだが、フリフリした服装に身を包んだ彼女はとても可愛かった。「何で顔隠すの?」と尋ねたいほどには。

 


コレサワ「あたしを彼女にしたいなら」【Music Video】

 

宇宙人

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アニメの主題歌も内定し、メジャーデビューも決定。しかし次第にファンが定着してきた2014年の年末に、突如解散。ラストアルバムのタイトルはズバリ『解散』という、何とも格好いい幕切れだった。


このバンドの魅力は、ボーカルしのさきの掴みどころのないキャラクターにあると思っている。


下記のインタビューが顕著だが、彼女は思考回路がいろいろとおかしい。加えて彼女が作詞を担当した楽曲は『じじい-導かれし宇宙』や『じじい-そして伝説へ』などの通称じじいシリーズや、『コロネのおいしいぎょうざ屋さん』、『エイのうらみたいないきもの』といった意味不明なものばかり。……本当に人間なのか?

www.billboard-japan.com


歌詞についても必見。しかもこれらの曲が、全てにおいてキャッチーだから困りもの。聴けば聴くほど沼にハマっていく感覚があった。未だに解散を惜しんでしまう、稀有なバンドである。

 


「じじい-おわりのはじまり-」MV/宇宙人

 

禁断の多数決

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約8年間の間、誰とも交わらず独自の活動を続けた音楽集団。2018年に解散するも、その時点でのメンバー数は9人もいたとのこと。最後まで実態が掴めない謎のグループだった。


前回メンバーが変動するグループとしてNulbarichの名を挙げたが、禁断の多数決も同様。……というか目撃情報がそもそも極端に少ないため、個人的に追いかけていたにも関わらず、ほとんど情報が入ってこなかった。ひっそりと活動してひっそりと解散した感覚。


楽曲においては、主にキラキラとした音色が特徴的なシンセサイザーを多用したポップス。当時のダンスミュージックと言えば、ギターをギャンギャン鳴らしたりする形態が多かったのだが、その中でもシンセを散りばめた禁断の多数決は異質だった。今でこそ流行りのジャンルだが、当時はさほど大衆的ではなかった印象。


そんな常に流行を先取りする姿勢は評価に値する。現在はメンバー全員が別の活動をしているそうだが、音源を聴くたびに「もったいないなあ」とも思ってしまうのだ。

 


禁断の多数決 | トゥナイト、トゥナイト (Official Music Video)

 

ヨルシカ

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ヨルシカと、後述する美波、そして前回紹介したずっと真夜中でいいのに。は、現在の女性謎アーティスト3人衆といっていい。間違いなくヨルシカが好きなら
ずとまよも好きだし、ずとまよが好きだったら美波も好きだろう。これほど高水準のアーティストが輩出された昨年は、やっぱりどうかしている。


そんな話はさて置いて、ヨルシカである。ヨルシカの魅力は歌詞にある。前回amazarashiでも同様のことを述べたが、こちらも死生感や劣等感、虚無感に焦点を当てた歌詞が並ぶ。卓越したソングライティングによるメッセージ曲の嵐は、今現在辛い思いを抱えている人には必ず刺さる。


今のところ、ライブは何と1回きり。今後の予定も立っていない。そう考えると匿名性の観点においては、上記の2組よりもレア。しかし認知度は2組よりも上で、『言って。』や『ただ君に晴れ』は2000万回を超える再生数を記録している。


断言するが、ヨルシカから影響を受けたアーティストは今後たくさん出てくるだろう。『言って。』を聴いた瞬間にCDショップに俊足で向かったのは僕だけじゃないはず。ぜひ聞いてみてほしい。

 


ヨルシカ - 言って。(Music Video)

 

美波

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この記事を執筆している時点で1月22日なのだが、何と今年メジャーデビューを果たした、ほやほやの新星。名前を『みなみ』という。


ファーストアルバムは廃盤となり、現在はシングルのみが販売されている。このシングルのリード曲はアニメ主題歌に決定。知名度をメキメキ伸ばすきっかけとなっている。


彼女についてはライブも観たことがなければ、入手困難のアルバムを持っているわけでもない。ではなぜ紹介したのかといえば、答えはひとつ。曲がいいからだ。


下記の『ライラック』という曲を聞いてみてほしい。良かったらCDを買ってほしい。僕がYouTubeを聴き漁ったり、インディーズレーベルをチェックし続ける理由は『ビビッとくるアーティストにたまに出会えるから』なのだけれど、美波には正直ビビッときた。


こんなに知識がない状態で紹介するのは、音楽ライターとしてどうかと思う。でもいいじゃないか。「聴いてみて!」という強い興奮から始まる出会いもあると思うから。

 


美波「ライラック」Music Video

 

 

さて、いかがだっただろうか。


思うがままに書きなぐってきたが、顔を出していないアーティストというのは意外といるものだなあと、調べていて驚いた。


YouTubeでのPVやストリーミング再生といったコンテンツがポピュラーな存在となり、今ではアーティストの『顔』の部分までは重要視されなくなったのかもしれないなと思った次第だ。


個人的に良い音楽というのは、音源そのものだけで評価されるべきだと思っているので、この『顔を見せない』という手法はそう考えるととても良いもののようにも思えてくる。


あれこれ書いてきたが、僕の伝えたいことはひとつ。今回の記事で未だ見ぬアーティストに出会ってくれたなら幸いである。あー、もっといろんな音楽聴きたいなあ。

[前編]素顔を見せていないアーティスト12選

こんばんは、キタガワです。


今や音楽シーンは多様化し、今まで考えられなかった形態のバンドやアーティストが増えてきた印象がある。


例えばアイドルは既存のキャピキャピした楽曲のみならず、欅坂46のように社会風刺やメッセージ性を重視したり、片やPasscodeのようにデスボイスを全面に押し出したり。もはやそこにはジャンルの定義はなく、各々の個性を生かした音楽でもって勝負している感覚がある。


アーティストそのものを見ても、米津玄師や須田景凪といった元ボカロクリエイターが自身の歌声で歌うのはもちろんのこと、VTuberやYouTuberまでもが参入するなど、多種多様だ。そこで僕は思うのだ。「別に顔見せないアーティストがいてもいいんじゃない?」と。


……さて、話が長くなってしまった。今回はそんな『素顔を見せていないアーティスト』に焦点を当てて紹介したいと思う。


アーティストの素顔も含めて評価される昨今、顔を見せずにあくまで音楽のみに絞って人気を獲得するのは、かなりリスキーであると言える。


音楽の力だけで勝負したいから。そもそも顔を見られたくないから……。いろいろな理由はあるだろうが、顔を見せていないアーティストはどことなくミステリアスな雰囲気も醸し出しているし、『顔を見せないこと』の魅力も大いにあると考えている。


一応補足しておくが、今回紹介するのは『アーティスト写真等で、顔を公表していないアーティスト』である。よってライブ会場で顔を出しているものは、これに含む。


本来であれば12組取り上げるつもりだったのだが、思った以上に長文になってしまったので、前後編に分けて公開します。


それではどうぞ。

 

 

Gorillaz

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海外のバーチャル覆面音楽プロジェクト。


画像を見ると分かる通り、ゴリラズは架空のキャラクターをモチーフに作られている。このキャラクターにはそれぞれアニメ・ストーリーが製作されており、サイボーグに改造される、北朝鮮の浜辺に打ち上げられるといったストーリーがYouTube上で頻繁に公開されている。それに伴ってキャラクターの姿形も毎年変わったり、増減したりする(ちなみに上の画像のメンバーのひとりは去年逮捕されたため、現在は新メンバーが加入)。


数年前まではライブ会場においても素顔を晒すことはなく、暗幕を垂らしてキャラクターを投影し、暗幕の後ろで歌ったり演奏するという、かなり異質なバンドだった(下記動画参照)。


近年のライブでは、首謀者であるデーモン・アルバーンの存在を前面に押し出しており、今までのように『顔を見せない』ということはない。しかしながらキャラクターを投影するライブ方針は変わっていない。


楽曲においては、激しくノらせる形ではなく、ゆったり体を動かすような曲調。デーモンもボーカルもボソボソと語りかけるような歌いかたに徹しており、キーボードとの対比も光る。


ちなみに海外バンドきっての親日家としても知られており、ほぼ毎年来日している。今年も何かしらのアクションをしてくれることを期待したいところ。

 


Gorillaz - Feel Good Inc. (Live At The MTV EMA's)

 

ずっと真夜中でいいのに。

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2018年に突如として公開された『秒針を噛む』が1000万再生を記録し、一気に注目を浴びた謎のアーティスト、ずとまよ。


昨年発売された初アルバム『正しい偽りからの起床』では、キーボードが印象的なロックサウンドや日用品でのパーカッションを用いた実験的な楽曲。果てはゆったりしたバラードなど、ジャンルレスな楽曲たちで楽しませ、今の音楽シーンにおける強い存在感をアピールしてくれた。


現在明かされているのはボーカルの名前が『ACAね』なる人物であることだけで、このグループは果たしてバンドなのか、ソロユニットなのかも分からない。全くもって無名かつ謎ながら、ここまで有名になったのは驚き。


先日東京で行われたライブ『1st Live まだ偽りでありんす。』にて、初めて顔を明かしたとされている。しかしながら実態は未だ不明のままだ。


初ライブにて未発表の新曲を多数演奏し、次のアルバムへの期待を膨らませてくれたずとまよ。まだアルバム1枚しかリリースしていないが、今後間違いなくメジャーな存在となるだろう。

 


ずっと真夜中でいいのに。『秒針を噛む』MV

 

YMCK

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8ビット楽曲の申し子。『ワイエムシーケー』と読む。


彼女たちの特徴はそのサウンド。一度聴いたら耳から離れないファミコン時代を彷彿とさせるサウンドは唯一無二で、海外での活動も活発化している。2003年から活動している息の長いユニットで、現在も不定期ではあるがライブ活動やCDリリースを行っているようだ。


音楽雑誌やメディア等で顔を晒す際は、必ずドットのイラストを合成して被せる。しかしライブは素顔で行っているため、こちらも素顔を確認する方法は現状ライブのみである。


いきものがかり『きまぐれロマンティック』のPVも手掛けたりと、映像面での活躍も目覚ましい。至ってマイペースな活動ではあるものの、今後も目が離せない存在だ。


ちなみに公式サイト上で公開されているフリーウェア『ソフトウェア・シンセサイザー』を使えば、誰でもYMCKのような8ビットサウンドを手軽に作ることができる。気になった方はぜひ。

 


YMCK / Neo Identity

 

相対性理論

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『LOVEずっきゅん』で一世を風靡したロックバンド。


結成当初から現在にかけてマイペースすぎるほど不定期な活動を貫いており、アルバムリリースやライブは行うことは行うのだが、リリース期間が3年以上空いたり、全く音沙汰がない年もあるほど。


インタビューやテレビ出演も一切ないため、メンバーの顔は謎に包まれており、確認する術は現状ライブのみである。しかしながらそのライブも年に1回ほどしか行わないので、ポケモンのラッキー並みに遭遇率は低い。


アーティスト写真は数年前から全く同じものを使い続けているため、成長の過程等を知ることも不可能。音源に関しても謎の記号だらけのアルバムを発売したり、自身の声をサンプリングして曲にするなどの実験的な作品を多く作り出しており、2019年現在でも最もミステリアスな存在であると言える。


「相対性理論のライブ行ったよ」と言うだけでも激レアなので、予定が合えばぜひ行ってみてほしい。ちなみに現状、残念ながらライブの予定は一切立っていない。

 


LOVEずっきゅん 【PV】 相対性理論

 

H△G

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音楽コンポーザー集団。名前はハグと読む。


現在はメジャーデビューを果たし、タイアップも手掛けるようにはなったが、かつてのH△Gのコンセプトは異質だった。それは『「君の知らない物語」のストーリーを元に曲を作る』というもの。YouTube上で公開されている『星見る頃を過ぎても』という曲が顕著だが、歌詞を見ても楽曲を聴いても、どことなく『君の知らない物語』がイメージとして浮かんでくる。


しかしそれはH△Gの認知度を高めるための策略である。一聴すると確かに『君の知らない物語っぽいな』というイメージはある。だが彼らは、徹頭徹尾オリジナリティー溢れるH△Gのサウンドを鳴らしているだけで、別にその楽曲に寄せているとか、そういったことはない。作ろうと思った曲がたまたま『それっぽかった』から、あえて表現しただけなのだ。


僕は『きみしら』云々に関わらずH△Gの楽曲を評価しているし、その結果がメジャーデビューなのだ。先程公式PVを見てみたのだが、以前タイトルに含まれていた『君の知らない物語~』という表記は消えていた。彼らはもう『きみしら』のイメージに囚われるのを辞め、極上のポップスを鳴らし始めている。

 


【公式】H△G(ハグ)「星見る頃を過ぎても」MV

 

Nulbarich

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2017年の音楽シーンに突如現れた新星、ナルバリッチ。


彼らの特徴は、その特殊なバンド形態にある。ライブも精力的に行い顔も見せているのだが、メンバーの数は固定されていない。そう。彼らはライブごとに人数が入れ替わる珍しいバンドなのだ。


そこには唯一素顔を明かしているJQの、「曲がよければそれでいい」という強い思いがある。曲に自信があるからメンバーの顔を見せる見せないはどうでもいいし、最高のパフォーマンスが出来るのであればメンバーは減らしてもいいと。


そんな彼らの楽曲は、海外のテイストを存分に入れ込んだナンバーが揃っている。ベースの音色でリードしながらリズムを刻むことで、昨今のロックシーンにはないファンキーな雰囲気で楽しませる。決して踊り狂ったりはできないが、ゆったりゆらゆらノれる魅力がある。


事実昨年は武道館講演を成功させており、CMソングの起用など、楽曲の評価は折り紙つきだ。ニューアルバムのリリースも決定しており、今年は更なる飛躍の年になりそうだ。

 


Nulbarich - NEW ERA (Official Music Video)

 

amazarashi

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このブログは何度も取り上げているバンドだ。詳しくは記事を一番下まで降りてもらって、検索の部分に『amazarashi』と入れてみてほしい。


彼らはライブにおいても素顔は見せない。ライブでは暗幕を貼って歌詞を投影するスタイルで進行する。彼らが顔を出さない理由は、顔や演奏スタイルといった外的要素を排除し、楽曲そのものの魅力でもって勝負したいから。加えてフロントマン秋田ひろむ自身がコミュニケーションが著しく苦手である、という部分からである。


amazarashiは挫折した経験や自殺願望、喪失感といった、内に秘めた鬱屈した思いを歌にして発信する。それは毎日が楽しく、充実しているような人からしたら受け入れがたい音楽だろう。しかしこの音楽が刺さる人も、間違いなくいるはずなのだ。


彼らのメッセージを聴いたとき、あなたは何を思うだろう。辛いとき、苦しんだとき、もう死にたいと思ったとき。彼らの音楽はきっとあなたの背中を押してくれるはずだ。

 


amazarashi Live Tour 2016 世界分岐二〇一六 『多数決』

 


……残り6組の紹介は次回に続きます。

【ライブレポート】サカナクション『SAKANAQUARIUM2018-2019 魚図鑑ゼミナール』@島根県民会館

こんばんは、キタガワです。


1月19日。サカナクションのライブツアー『SAKANAQUARIUM 2018-2019 魚図鑑ゼミナール』島根公演に参加した。今回はそのレポートを書き進めていきたい。

 

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……サカナクションといえば、今のロックシーンを代表するバンドといっても過言ではない。


彼らが何年間も評価され続けている理由は、その類いまれなるライブパフォーマンスにある。通常ライブはどのバンドも似通う傾向にあると思っていて、例えば音響にしても演奏にしても、先人が確立させた『ロックバンドかくあるべき』という完成された枠組みの中でライブを展開するのが定石だ。


しかしサカナクションは、既存のバンドとは全く異なるライブを行う。映像美や光の演出、音響効果など、様々な外的要素を取り入れ、サカナクションは常にオリジナリティを全面に押し出したライブを行ってきた。さらにはiPadを並べて演奏したり光る棒を振り回したり、スピーカーをぐるりと配置してステージの後ろでも最前列と同じ音で聴ける仕組みを取り入れるなど、「何だそれ!?」と観客の度肝を抜く仕掛けが多くあった。


そのため彼らは特に野外のロックフェスや、ZEPPなど大きなステージで、圧巻のパフォーマンスを見せてきた。そしてそのライブを見て衝撃を受けた観客が口コミでサカナクションの存在を広め、今の地位を確立している。


……だからこそ、正直僕は不安だった。島根県民として今回会場に選ばれた『島根県民会館 大ホール』という場所はよく知っているのだが、はっきり言って音響設備は良くないし、キャパシティも小さい。この限られた環境下で、彼らがどのようなライブを行うのか疑問だったし、予想もつかなかった。

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開場前、ホール前は多くの観客でごった返していた。集まった観客の年齢層は若干若者が多いような印象だったが、全体を見てみると老若男女問わず、幅広い層が集まっている。チケットはもちろん早い段階でソールドアウトしており、この日の期待値の高さを物語っているようだ。


会場内に入ると、ステージ上のおびただしい数の機材に目を奪われる。ギターやベース、ドラムといったメイン機材は元より、サンプラーや照明も各所に配置されている。さらにステージ後方には『魚』の文字とイラストが映し出された大型スクリーンが鎮座しており、この日のライブの異質さを証明しているかのようだ。

 

定時を少し過ぎた頃、会場内に学校のチャイムらしき音色が鳴り響いた。すると次の瞬間には暗転し、観客はみな一様に立ち上がり歓声を上げた。


スクリーンに映し出されたのは、美しい海の映像。重く響くブクブクという音でもって、まるで本当に海中にいるような錯覚に陥る。しばらく雰囲気を噛み締めていると、画面上に『Chapter1:深海』の文字が投影された。この時点で観客は察したはずだ。今回のライブはベストアルバム『魚図鑑』をモチーフにしているのだと。


……少しだけ補足説明を書いておくと、今回のライブタイトルにも冠されている『魚図鑑』には、49もの楽曲が『深海』と『中層』、『浅瀬』といった3種類の項目に分類されて収録されている。


『深海』はゆったりとした雰囲気のスローナンバーで固められ、『中層』はライブでは滅多に披露しないファン人気の高い楽曲を。そして『浅瀬』ではサカナクションの代表曲をと、3種類ごとに明確な区別が成されていた。


要するに今回のライブは、ベストアルバムの構成に沿って進行する、いわゆる『コンセプトライブ』の様相を呈していたのだ。


岡崎(Key)のキーボードの合図と共に鳴らされた1曲目は『朝の歌』だった。


〈あとどれくらい 僕は深く潜れるだろう〉

〈眠りの中で 迷うように泳ぐ〉


美しくも切ないメロディーに、ライブ前の緊張していた心がゆっくりと解きほぐされていく。加えて深海をモチーフにした歌詞は5年前の曲ではあるものの、まるで「今回のライブのために作られたのでは?」と思うほどに、強いメッセージを携えて響いていた。


その後も『mellow』『フクロウ』『enough』、そして次なるアルバムに収録予定の新曲と、インターバルをほとんど挟まず矢継ぎ早に披露していく。そのどれもがスローテンポかつ壮大なため、持ち時間が限られてしまう夏フェス等ではまず演奏しないレア曲ばかりだ。


今回のライブの演出の大部分を担っていた、映像と照明についても記しておきたい。会場が小さなホールということもありライブ前は懸念していたのだが、結論から言えば全くの杞憂だった。むしろ今まで観てきたサカナクションのライブの中でも最も凝っていて、美しかった印象だ。


演奏中は常に何かしらの映像が投影されており、深海では深海魚の映像や、水面に墨汁を垂らすといったダークな雰囲気に徹していた印象。それに伴って、深海ではメンバーの顔はほとんど見えないほどに暗かった。中層からはまた違った映像が繰り出されるのだが、それは後述。


照明も壮観で、深海では会場全体を包み込むような青色の光で海の底を演出し、中盤からは緑色や赤色も加わってライブの盛り上がりを操作していた。


江島(Dr)の壮絶なドラムソロが終わるといつの間にかステージ前方には暗幕が張られており、打楽器を携えた草刈(Ba)と岩寺(Gt)のシルエットが浮かび上がった。打楽器を打ち下ろすスピードは次第に早まっていき、観客の拍手もそれに答えようと一体感を増していく。


盛り上がりが最高潮に達した次の瞬間、幕が下ろされた。目映い光がステージを照らし、今までおぼろげにしか見えなかったメンバーの顔が露になった。「SAKANAQUARIUM2019、島根ー!」と山口(Vo.Gt)が叫ぶと、割れんばかりの歓声に包まれた。さあ、ここからはいよいよライブの中核を成す『中層』へと移行する。


サイケデリックなダンスナンバー『21.1』がスタートすると、山口は「オゥ!オゥ!」ともはやサカナクションのライブではおなじみとなった言葉をしきりに発して上機嫌。この会場はホールではあるが、「えっ、ライブハウス?」と錯覚してしまうほどに、観客は皆跳び跳ね、体を揺らしていた。


サカナクション / ネイティブダンサー


この『中層』では『ネイティブダンサー』や『ホーリーダンス』といった人気曲が多数演奏された。そのどれもがイントロの1音目から大歓声に迎えられ、会場全体がアットホームな雰囲気に包まれていたのが印象的だった。


スクリーンには『深海』と異なり、終始女性ダンサーが投影されていた。夕暮れや東京の街並みをバックに、楽曲に合わせて創作ダンスを披露していたのだが、これがまた美しく楽曲の雰囲気に合っているものだから、否が応にも目で追ってしまう。激しい光の演出も相まって、幻想的な空間が形作られていく。


中でも圧巻だったのは、山口の「新曲やります!」とのMCから披露された、次のアルバムに収録予定のダンスナンバーである『忘れられないの』。先の見えない霧に支配されているような独特の空気を作り出し、サビで爆発する構成は、サカナクションの新機軸とも言える。4回ドラムを打ち鳴らした後にサビに突入するのだが、その際の山口がまるでボクシング選手のように前方に突きを4回繰り出すので、そこの印象がかなり強かった。映像においてもアニメチックな映像に変化。初めて聴く人が大半だったと思うのだが、その楽曲のキャッチ一さから、皆一様に踊っていた。

 

ドラムの3カウントの後、山口の『オゥ!』という合図と共にスタートしたのは、『新宝島』。画面上には『Chapter3:浅瀬』と表示されている。さあ、ここからはクライマックスに向けて、サカナクションの代表曲を惜しみ無く投下する時間だ。


サカナクション / 新宝島 -BEST ALBUM「魚図鑑」(3/28release)-


公式PVでは、昭和のテレビを彷彿とさせるダンサーが踊っていたのに対し、このライブでは映像を一新。ザラついた数十年前の風景や盆踊り、真四角のアンテナテレビ、果ては海を回遊する哺乳類や白黒のアニメ映像といったジャンルレスな映像が、やけにザラついた画質で投影されていた。


『表参道26時』では、ファミレスで向かい合う男女の映像が定点カメラで収められた。二人は真顔で互いを見つめ合っているのだが、Aメロ、Bメロ、サビと進行するごとにそっぽを向いたりスマホを弄ったりと、徐々に態度が変わっていく。それはこの楽曲で歌われている心のすれ違いを表しているかのようだ。


〈つまりは心と心で 引っ張った故に切れた〉

〈二人はところどころ ほつれてる服みたいだ〉


後半に差し掛かると互いの態度はさらに素っ気なくなり、今まで以上に溝は深くなっていく。そして楽曲が終わりを迎えた瞬間、テーブルには食べかけの食事が放置され、向き合っていたはずの二人は消え去ってしまう。中心に印字された『26:00 omotesando』という無機質な文字が、悲しく映る。


サカナクション - ルーキー(MUSIC VIDEO) -BEST ALBUM「魚図鑑」(3/28release)-


冒頭のイントロ部分で緑色の光に包まれた『ルーキー』は、昨今の夏フェスと同様の演出ながら、ホールの環境下で見るとさらに幻想的に感じる。担当楽器を打楽器に持ち替えた草刈と岩寺は、全く同じリズムでスティックを打ち下ろしている。山口が後々MCで語っていたが、今回のライブでは左右のスピーカーに加えて、観客席を1列潰して低音用のスピーカーを別途配置していたそうだ(合計2.1チャンネル)


そのため、打楽器の低音が心臓の奥の奥まで響くのだ。通常のロックバンドのライブではまず味わえない臨場感のあるサウンドが鼓膜を刺激し、山口の「いくぞー!」の合図と共に雪崩れ込んだラストのサビでは、指定席ということを忘れてしまうほど、全員が跳び跳ねて歌っていた。


『ミュージック』は、横並びのMacを使った演奏にシフト。こちらも各地のフェスでも行われていた光景だが、キーボードを叩いてパーカッションサウンドを出していたり、電子音を画面上で調節しつつ操作していたりと、良く見るとしっかり演奏していることがわかる。


スクリーン上には常に青い鳥が映し出され、悠々自適に空を飛んでいる。楽曲内では「鳥は何を思うか?」と歌われているのだが、美しい景色を無表情で俯瞰している鳥にもそういった『思い』はあるのだろうかと、ある種のミステリアスさを感じてしまう。


ライブも終盤に差し掛かり、「アイデンティティ歌えますか?」という山口のMCからは、待ってましたとばかりにキラーチューン『アイデンティティ』が投下された。


サカナクション - アイデンティティ(MUSIC VIDEO) -BEST ALBUM「魚図鑑」(3/28release)-


「アイデンティティがない 生まれない らららら」、そしてサビの「どうして」の歌詞が投影され、観客は声がかれんばかりの大合唱で答える。『アイデンティティ』はライブでも毎回必ずセットリストに入れており、サカナクションの知名度を爆発的に高めた楽曲でもある。何回も何回も披露されてきた曲なのは知っているが、この日の迫力は段違いだった。サカナクション側も、観客も。今まで聴いたことのないレベルの熱量でもって歌い合い、完全に一体化していた。


映画「曇天に笑う」曇天ダンス~D.D~ サカナクション/陽炎


本編ラストは『陽炎』。スクリーンには今までの演奏でバックに投影されていたシーンを抽出し、コラージュのように等間隔で貼り付けられていた。山口はといえば、時に盆踊りをしたり、観客席に立ち入ろうとするなどテンションMAX。持てる力を振り絞るように歌いきり、大盛り上がりで本編は終了した。


ステージを降りた後、アンコールを求める拍手に迎えられながら再び現れたサカナクション。本編ではMCらしいMCはしなかったが、ここで長尺のMCタイムへ。


今回のMCの大部分を担っていたのが、島根県内のとある焼肉店『若富』の話だった。


サカナクションはライブ前日に島根に到着。しかし山口だけは打ち合わせの関係上、メンバーより1本遅い便で到着したという。そこで無性に「焼肉が食べたい」と思っていた山口がふらっと立ち寄った店こそが、若富だったらしい。


ピカピカに掃除された店内、低姿勢かつ若々しい接客、肉の美味しさ……。総じて若富のサービスがいたく気に入ったらしく、その興奮を矢継ぎ早に捲し立てていたのだが、別行動をしていたメンバーは山口の行動はInstagram経由でしか知らないらしく、イマイチ興奮が伝わらなかったのが面白かった(若富をベタ褒めしていた山口であったが、知り合いの観客いわく、店長及び従業員は山口の存在を知らなかったそうだ。後日サカナクションのボーカルであることを人づてに聞いて、驚いていたそう)。


今年のアルバムリリースについても言及していた。4月から行われるアリーナツアーは、そのニューアルバムの楽曲を軸とした構成となる予定で、今はレコーディングの最中だという。今回のライブではそのアルバムに収録予定であった『マイノリティ(仮)』という楽曲も演奏するはずだったが、レコーディングの仮定で形がかなり変化してしまったため、急遽『Aoi』に変更したという。


今回初めて訪れた島根県へと話が及ぶと、地元である北海道小樽市と同様の空気感であることを嬉しそうに話していた。加えて食べ物も美味しいし、また絶対に来ると宣言してくれた。ライブ終了後にツイッターで「島根県、初めて来ましたが大好きになりました」と述べていたが、かなり喜んでくれたようで良かった。


たっぷり話したMCの後は、アンコールの楽曲へ。


「最近ホンダのCMでサカナクションの曲が流れていて。そこで使われている曲をやります」と語ってから演奏されたのは『years』。


冒頭こそ爪弾かれたギターとタンバリンの音色が印象的なメロウナンバーだが、進行するにつれて次第に盛り上がっていくという、サカナクションらしい楽曲。観客はゆったり体を揺らしたり、リズムを取ったりしながら思い思いに聞き入っていた。


ここで終わりかと思いきや、なんともう1曲。「本日はどうもありがとうございました!」との山口の一言から始まった正真正銘ラストの曲は、『夜の踊り子』。


サカナクション - 夜の踊り子(MUSIC VIDEO) -BEST ALBUM「魚図鑑」(3/28release)-


スクリーンには舞妓が踊る映像と『夜の踊り子』の文字が投影され、ダンサブルなサウンドも相まってボルテージは急上昇。泣いても笑ってもこれで最後の曲である。全員が今ある体力を使い果たそうと一丸となって歌い、踊り、大団円で幕を閉じたのだった。

 

ライブ終了後、スクリーンに映し出されたスタッフロールを見ながら、「やっぱすげえわ」と思った。この衝撃はYouTubeなどの画面で見ているうちには、本来の魅力の1割も味わえないだろう。


彼らの真髄はライブにある。そしてその驚きは、他のどんなバンドでも味わえない。ライブを見たことのある人なら分かると思う。彼らは唯一無二の存在であり、今後も日本のロックシーンを牽引していく存在であると。


このライブに行かなかった人は絶対に後悔する。そう断言したくなるほど、最高のライブだった。次のツアーはサラウンドライブとのことなので、こちらも間違いなくかつてない衝撃を与えてくれるだろう。


次のアルバムも買わないと。ツアーにも行こう。グッズは何を買おう。……僕がサカナクションという名の海から脱出できるのは、一体いつになるのだろう……。

 

【サカナクション@島根県民会館 セトリ】
[深海]
朝の歌
mellow
フクロウ
enough
ナイロンの糸(新曲)

[中層]
21.1
明日から
ネイティブダンサー
ホーリーダンス
三日月サンセット
忘れられないの(新曲)

[浅瀬]
新宝島
Aoi
ナイトフィッシングイズグッド
表参道26時
ルーキー
ミュージック
アイデンティティ
陽炎

[アンコール]
years
夜の踊り子

 

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(撮影許可済み)

サマソニのヘッドライナーと今後のことについて書き殴りたい

こんばんは、キタガワです。


日本最大級のフェスのひとつとして有名なSUMMER SONIC。今年で20周年を迎えるのを記念し、今回は10年ぶりである3日間開催が発表された。来年はオリンピックのため中止になることが確実視されているため、今年は全員が一丸となって盛り上げたいところだ。


その中でもやはり気になるのは、ラストを飾る各ヘッドライナーの存在だろう。10年前はMy Chemical Romance、Linkin Park、BEYONCEといった豪華アーティストをヘッドライナーに配置し、大成功を納めたことからも、期待が高まっていた。


さて、今回はそんな今年のヘッドライナーと今後のことについて、思うがままに書きなぐっていこうと思う。

 

 

Red Hot Chili Peppers

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今年はアメリカで開催される『ウッドストック・フェスティバル』のため、ほぼ確実に出演はないと思っていたのだが、やってくれた。なんと8年ぶりとなるサマソニ出演である。これは往年のファンにはたまらない決定だろう。


おそらくは今回のヘッドライナーの中で、最も反響があったアーティストなのではなかろうか。公式ツイッターのリツイート数は1万をゆうに超え、海外からのリプライも相次いだ。レッチリはロックンロール・シーンを代表するバンドであり、また誰しもが期待する存在なのであることを再認識した次第だ。


サマソニを主催するクリエイティブマンの代表、清水氏は昨年「サマソニをロックに回帰させる」というようなことを話していた。Calvin HarrisやPharrell Williamsといったロックとは対極に位置するアーティストの起用が多かった昨今、今回の彼らの出演は、まさにそんなサマソニの“今”をはっきりと明示するような形となった。


さて、気になるのはセットリストについてだ。2016年に待望のニューアルバム『The Getaway』を発表した彼らだが、それ以降日本では限定的なライブしか行っていない。従って今回のライブでは、『The Getaway』を主軸とした構成で進行すると予想される。


Red Hot Chili Peppers - Dani California [Official Music Video]


おそらく持ち時間は1時間前後なので、最新アルバム以外の楽曲にも注目したいところ。映画デスノートの主題歌として人気を博した『Dani California』や映画ベックの主題歌であった『Around The World』など、日本ならではのセットリストにも期待したい。


母国アメリカのみならず、今なお世界規模でロックシーンを牽引する中心バンド、レッチリ。彼らがサマソニでどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、非常に楽しみだ。

 

 

B'z

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今年のサマソニは20年の歴史で初めて、日本人初のヘッドライナーを起用することが明らかとなった。外国人の観客も多いサマソニである。日本人と外国人を共通して喜ばせることができ、かつ大物アーティストで……と考えると、該当するバンドはかなり限られてくる。個人的にはX JAPANかB'zのどちらかだろうと思っていたのだけれど、見事的中しました。やった。


B'zのボーカルである稲葉は、2年前に半ソロユニットとしてメインステージに登場したことがあるものの、B'zとして出演したのはかなり昔。あの歌声とサウンドがサマソニに鳴り響くと思うと、考えるだけでもゾクゾクしてしまう。


B'z / Still Alive


2017年は20枚目のアルバムである『DINOSAUR』を発売。今まで以上にゴリゴリのハードロック作品となった今作を携えて臨むサマソニは、さぞ激しいライブとなることだろう。話題のシングル曲や代表曲をふんだんに詰め込んだ、歴史に残るライブになりそうだ。


昨今のサマソニはメインステージの動員が振るわなかったり、音響が良くない等と言われることも多いが、この日ばかりはパンパンの客入りとなると予想される。中でも『ultra soul』の大合唱は、間違いなく今年のサマソニのハイライトとなるだろう。もしかしたら海外においては、B'zの存在を知る人はほとんどいないかもしれない。しかし「日本人でもやれるぞ」というところを、存分に見せてもらいたいと思う。

 

 

The Chainsmokers

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実はクリエイティブマンの清水氏いわく、昨年もヘッドライナーとしてオファーしていたそう。しかし『ロックへの回帰』をテーマにしていたこともあり、泣く泣く断念したと語っていた。数年前は最も小さなステージでライブを行っていたThe Chainsmokersが、長い時を経てついにヘッドライナーを務めるのだ。


The Chainsmokersは、海外の音楽シーンを代表するDJユニットだ。代表曲『Closer』は20億回を超える再生数を記録し、まだまだ伸び続けている。まだアルバムこそ1枚しか出していないが、その人気と実力は本物で、海外では若きカリスマ的存在となっている。


The Chainsmokers - Closer ft. Halsey (Official Lyric Video)


彼らははっきり言って、今回のヘッドライナーの中では明らかに異質なグループである。ロックでもないし、バンド形態でもない。しかし今の世界的人気を鑑みると、遜色ないような感じもする。


公式サイトのコメントを読んでいると、どうも彼らの前にも大物DJたちが構えているらしい。よって3日目に関してはロックフェスというより、ポップやEDM寄りのラインナップになると予想される。そんな中で、ゆったりした歌メロ重視の楽曲が多いThe Chainsmokersは、どんなライブになるのだろう。全く予想がつかない。

 

 

おわりに

さて、いかがだっただろうか。


悲しいことを言うようだが、昨今のサマソニは動員数がかなり落ち込んでいる。特に昨年のサマソニはロックに回帰し、世界中のロックファンを大いに沸かせたにも関わらず、19年の歴史上最も動員は少なかったそうだ。


僕自身も昨年参加したが、正直人はガラガラだった。特に大阪では、海外人気そのものが依然として低い印象を受けた。それはONE OK ROCK待ちの日本人の観客がRAMSのライブで地蔵になり、RAMS側がそれに苛立ち持ち時間をたっぷり残して帰ったことや、BECKのライブで中心から後ろはほぼ無観客状態だったことからも明らかだ。


しかし僕は、サマソニには頑張ってもらいたいと思っている。


今年は開催日がウッドストック・フェスティバルと丸被りなこともあり、もしかしたら人気のある出演者は来日が難しいかもしれない。海外の音楽は下火かもしれない。レッチリのような往年のロックスターではなく、若いバンドやアイドルを起用した方が人が集まるかもしれない。


でも今やサマソニは、僕ら日本人が海外のアーティストを観ることができる貴重な機会なのだ。フジロックと肩を並べるほどに最大級のフェスなのは間違いないし、サマソニがなくなったら悲しむ人もいるはずだ。


個人的には現時点でのヘッドライナーについて何も文句はない。後はヘッドライナーにバトンを渡すアーティストを誰にするかにかかっている。


再来年は、開催しないことが明言されている。なので今年は、何があっても観客の心に残るようなブッキングを行う必要があるのだ。ぜひ今後も頑張ってもらい、総じて行けなかった人が悔やむような、そんなフェスを作り上げてほしい。

ローソンの度数12%のチューハイを、ストロングゼロマニアが飲む

こんばんは、キタガワです。


最近ローソンに立ち寄る機会が増えてきたのですが、とある商品が気になって仕方ありません。

 

その商品こそ今回紹介する、『スーパーストロング』であります。

 

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『ローソンのみで販売している酒』と言うだけでも注目度が高いのですが、この酒の特徴は何といっても、表面にデカデカと書かれた『12%』の数字。

これおかしくないですか?ほぼ全ての缶チューハイは、どれだけ高くても度数は9%なんですよ。これはスーパーでもコンビニでも同じです。

 

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悩みを忘れさせてくれると噂の合法麻薬的商品である『ストロングゼロ』でさえ9%。にも関わらず12%て。大丈夫?人死ぬんじゃない?


「これは酒好きとして買うしかねえ!」ということで、買おうと決意した次第です。しかし僕は毎日家で酒を飲んでいるとはいえ、ここまで高い度数の酒を自宅で飲むのは始めてです。レジに置いた瞬間には「マジで俺はこれ買うんか……?」と恐怖を感じ、手が震え出しました。初めてタールが高いセブンスターを買ったり、高級店でご飯を頼むのと同じような心境です。まあ買いますけど。

 

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さて、そんなこんなで買ってきました。コンビニで見かけてから数ヶ月、やっと手中に納めることができました。何だかヤバい雰囲気が立ち込めています。

 

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ちなみに仕事があまりにもハードだったため、帰宅して気付いたら別の酒1本空けてました。何やってんだ。


いざ実飲。ついにアルコール度数12%(さっき6%の酒飲んだけど)の壁を越えるときが来たのです。酒好きとして、これを乗り越えれば新たな高みを目指すことが出来るに違いありません。俺はやるぞ。


臭いは完全にストロングゼロのそれ。ほろよいや氷結とは違う、アルコール感の強い臭いが漂ってきます。


……一口飲んだ感想は、「ストロングゼロじゃん」でした。まあ『スーパーストロング』と書いてあった時点でお察しなんですけど、これはほぼストロングゼロです。強烈なアルコール感と取ってつけたようなグレープフルーツの味が、絶妙なバランスで嫌悪感を抱かせます。ストロングゼロもそうなんですけど、味はうまいかマズいかで言ったらマズいですね。


しかし飲み続けているうちに、ある変化が起きていることに気付きます。そう、酔いの回りが早いんです。それもとてつもなく。


少し歩こうとすると壁にぶつかるし、薄ら笑いを浮かべてるし。鼓動もどんどん早くなっていきます。それに伴ってテンションも爆上がり。気付けば銀杏BOYZを聴いてヘドバンしてました。なんで?


SKOOL KILL/銀杏BOYZ


気を付けてほしいのが『絶対に一気飲みしてはいけない』という点。これ一気飲みしたら、たとえ象でも卒倒すると思います。それくらい危険なので。やるなら氷入れてチビチビ飲むのがオススメです。それだったら百歩譲って買ってもいいかな、といった印象。

 

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30分かけてゆっくり飲みました。別に悪くはなかったですね。こうしてゆっくり飲めるなら、喜んで飲みます。安いし。


しかしながら危険性も孕んでいると思っていて。興味本意で手を出すと痛い目見るのは明白。ちなみにこの酒を飲むべき人は、以下に該当する人です。

・ウェイ系大学生
・翌日休みで、倒れるまで飲んで大丈夫な人
・酒が異常に強い人
・一気飲みして、気絶するように爆睡したい人
・金がないけど酔いたい人
・ヤバい人


それ以外の人は基本的には飲まない方がいいと思います。ワイワイ飲もうにもすぐ眠くなってしまうし、一人で飲んだら何するかわかんないし。いろいろな意味で、あまりオススメしません。


聴けばアルコール度数9%のストロングゼロでも、1本丸々飲めばウイスキーのショット(40度)を3杯くらい飲んだ計算になるらしいじゃないですか。そう考えたら、12%のこの酒を全部飲んだらどうなるかわかりますよね。最悪アル中で死にますよ。


僕はまた飲んで見ようかなと思います。何故かって?アル中だからですよ。

Maroon5のサプライズドラマ『Sugar』って何ぞや?

こんばんは、キタガワです。


現在、とある動画が話題になっている。それは日本国内のみならず世界中で注目を浴び、果てはテレビ番組でも取り上げられるほどだ。


その動画というのが、今回取り上げる『Sugar:マルーン5』である。


今回はこの動画の紹介をするために筆を取った次第だ。しかしながら知らない人も多いと思うので、ロックバンド『マルーン5』と、この動画が作られるきっかけとなった、彼らの最大のヒット曲である『Sugar』についても解説していこうと思っている。


最初に書いておくが、今回の記事は単に「この動画を観てほしい!」という布教活動のようなものである。その点をまずご了承願いたい。

 

 

マルーン5について

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マルーン5は、名実共に世界中で最も有名なロックバンドと言っていいだろう。グラミー賞を3度受賞し、リリースした楽曲はチャートランキングを独占。各国で行われるツアーは全て即売し、チケットは定価の数倍の値が付くプレミアチケットとなるほどだ。


今年は日本でのライブも決定しているが、会場はなんと東京ドーム。しかも5万5000人を収容できるこの会場のチケットを、僅か数秒で完売させたと言うのだから驚きだ。中には定価3万円近いチケットもあったが、それらも全て売れたそうだ。

 

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さて、彼らの特徴は主に2つ。ポップス主体のサウンドと、ボーカルのアダムの歌声だ。


まずサウンドについて見ていこう。彼らはロックバンドではあるものの、楽曲全体にはポップロック的要素が随所にちりばめられている。


ギターをギャンギャン鳴らしたり、激しい四つ打ちロックなどの所謂ロックバンド然とした作りではない。あくまでキャッチーに、ダンサブルかつゆったりとしたサウンドに終始している。流行りのEDM要素もうまく取り入れ、主張の強いキーボードが先行する、耳馴染みの良い楽曲の宝庫だ。


次にボーカルであるアダム・レヴィーンの歌声について。アダムの歌声は、柔らかいミックスボイスと裏声(ファルセット)が特徴的である。


男性歌手のファルセットというのは、シンガーの教科書的には難しいとされている。男性は地声が低いこともあり、かなり強く発声しないと遠くまで響かないというデメリットがあるためだ。一度カラオケなんかでやってみると一目瞭然だが、地声が100だとするとファルセットではその半分くらいの声量しか出ないはずである。


しかしアダムはその声帯の広さから、ファルセットを力まずにスッと出せる。無理をしないから遠くまで響くし、耳障りな感覚が一切ない。何の違和感もなく聴こえるのだ。男性でありながら中性的な雰囲気も醸し出す、天声のシンガーだ。


総じてマルーン5は、そのキャッチーな楽曲とアダムのボーカルでもって、確固たる地位を確立したバンドと言える。特に結成の地であるアメリカでは、もはや彼らの名前を知らぬ者は誰ひとりとしていないレベルに達しているのだ。

 

楽曲『Sugar』について

前述したように、『Sugar:マルーン5』というサプライズドラマが制作されたきっかけとなるのが、この『Sugar』という楽曲である。

 


Maroon 5 - Sugar


マルーン5を知らない人でも、この楽曲を聴けば「あ!聴いたことある!」と感じるのではないだろうか。全世界で28億再生(2019年1月14日現在)を記録している超大ヒット曲であり、マルーン5の象徴的楽曲とも言える。


さて、今回『Sugar』でポイントとなるのは、PVの構成にある。このPV内では、結婚式や披露宴といった会場にマルーン5がサプライズで演奏する姿が納められている。


もちろんこのサプライズは全てノンフィクション。「○○の結婚式場へ来てくれ!」という何万通ものファンからの手紙やVTRを観て、マルーン5側が「行きたい」と判断した場所に、実際にサプライズで赴くというものだ。


PVを観てもらえば分かる通り、数人の仕掛人以外はこのことを一切知らない。よって誰もがマルーン5の登場に面食らい、「おいおいマジかよ」という驚きの反応を見せる。


前述したように、このPVは全てノンフィクションだ。ヤラセはないので、喜びもひとしお。PVがここまで再生数を伸ばしたのは楽曲の良さはもちろんのこと、参加者全員の飾らない素の表情が見えるのが大きい。『Sugar』が広く認知されたのは、こういった経緯があるのである。

 

サプライズドラマ『Sugar:マルーン5』とは

だらだらと書き進めてきたが、ここからが本題だ。


『Sugar:マルーン5』とはとどのつまり、『Sugar』撮影時のとある1日をドラマ化したものである。15分間に渡り、そんなサプライズ当日の映像が、ドラマ仕立てで進行していく。


動画の概要欄のコメントがとても詳しく内容説明していたので、以下に書き記しておく。


18歳の女の子、ケイトが開く今年最高のパーティー。ケイトの兄たちが彼女のためにパーティーを企画し、パーティー好きのマルーン5がサプライズで登場。

両親が離婚してから、ケイトは責任感の強い子供になり、いつも周りが平和で問題が起こらないよう気を配っている。

一方で兄たちは、大学進学を目前にしたケイトに、少しくらいハメを外すことも必要だと考える。そこで彼らは、自宅の庭で無名のインディー・バンドのPVを撮影するとケイトに伝える。

自宅の庭で特別に『Moves Like Jagger』を歌うマルーン5の姿は、高校を卒業する彼女にとって最高のプレゼントとなるのか?


それでは、動画を貼っておくので15分間しっかりと堪能してほしい。ちなみに、絶対に日本語字幕ありで観てくださいね。

 


Maroon 5 surprise a teen for the party of the year.

 

最後に

個人的な話で恐縮だが、僕はこの動画を観たとき、何だか泣きそうになってしまった。


いろいろとライブを観てきたが、ライブにおいて最も興奮するポイントは、一番最初。1曲目が始まる瞬間だと思う。ドラムがカチッカチッとカウントし、バンド全体でジャーンと音を鳴らす……。その瞬間が一番エクスタシーを感じるし、ライブが終わった後もその光景だけは一生涯心に残るものなのだ。


そんな感動を、この動画は僕たちに伝えてくれる。実際に目の前でライブを観ているわけでもないのに、観るものに訴えかける迫力がある。しかもドラマ仕立てで、更なる感動を付け加えてくれる。これって凄いことだと思わないか?


あなたは動画を観て、何を感じただろうか。もし「おっ、マルーン5いいじゃん」と少しでも思えたなら、ぜひ他の音源も聴いてみてほしい。彼らが世界中で愛される理由がわかるはずだから。

 


Maroon 5 - Moves Like Jagger ft. Christina Aguilera