キタガワのブログ

島根県在住。目標は音楽ライターであり、ブロガーではありません。

[後編]素顔を見せていないアーティスト12選

こんばんは、キタガワです。


『素顔を見せていないアーティスト』。前回に引き続き、今回は後編である。


ちなみに、紹介したいアーティストが絞りきれなかったので、12組書く予定が最終的には13組になってしまった。許してほしい。……前置きはこれくらいにして、早速紹介へと移ろう。

 

 

ラブリーサマーちゃん

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現役大学生の若き女性シンガーソングライター。愛称はラブサマちゃん。意味深なアーティスト名の由来は、本名が『愛夏』であることから。


初アルバム『LSC』を聴いて「なんじゃこりゃ!」と驚いてしまい、そこからファンになったのだが。この楽曲の完成度があまりにも高いので、発売から時が経った今でも再評価したくなる名盤なのだ。


耳にスッと入り込む楽曲のキャッチーさもさることながら、個人的には彼女の歌声も評価したい。決して声量が物凄くあるというわけではないのだが、張り上げるでもなくギリギリまで声帯を伸ばした歌唱と、吐息が入り交じるウィスパーボイスは、天性の才能だ。


アルバムも現状2枚のみ。ライブ活動も不定期と、あくまでマイペースな活動を貫く彼女。しかし東京近郊に住んでいる人ならば目にする機会もあるかもしれない。もしライブ予定が発表されたら、この機を逃してはいけない。きっとこれから跳ねる存在になる。

 


ラブリーサマーちゃん - 「あなたは煙草 私はシャボン」Music Video (11/2 メジャーデビューアルバム「LSC」全曲プチ試聴付き)

 

コレサワ

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関西出身のシンガーソングライター。メディアに顔を出す際は等身大の謎のキャラクター『れこちゃん』に扮して登場する。


恋愛事情を赤裸々に記した歌詞が共感を呼び、『あたしを彼女にしたいなら』、『たばこ』は1000万回以上の再生数を記録。特に女性人気の高いアーティストと言っていいだろう。


ライブツアーのチケットは毎回ソールドアウトし、今最もチケットが取れないアーティストのひとりである。ちなみにライブは弾き語りとバンドスタイルの2種類にわけて開催され、その時々で違った雰囲気を感じ取ることができるのが面白いところ。


ライブでは素顔を公開してライブを行うのだが、実は僕は彼女の素顔を観たことがある。昨年の大阪ライブに参戦したときのことだ。最前列に陣取っていたのでよく見えたのだが、フリフリした服装に身を包んだ彼女はとても可愛かった。「何で顔隠すの?」と尋ねたいほどには。

 


コレサワ「あたしを彼女にしたいなら」【Music Video】

 

宇宙人

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アニメの主題歌も内定し、メジャーデビューも決定。しかし次第にファンが定着してきた2014年の年末に、突如解散。ラストアルバムのタイトルはズバリ『解散』という、何とも格好いい幕切れだった。


このバンドの魅力は、ボーカルしのさきの掴みどころのないキャラクターにあると思っている。


下記のインタビューが顕著だが、彼女は思考回路がいろいろとおかしい。加えて彼女が作詞を担当した楽曲は『じじい-導かれし宇宙』や『じじい-そして伝説へ』などの通称じじいシリーズや、『コロネのおいしいぎょうざ屋さん』、『エイのうらみたいないきもの』といった意味不明なものばかり。……本当に人間なのか?

www.billboard-japan.com


歌詞についても必見。しかもこれらの曲が、全てにおいてキャッチーだから困りもの。聴けば聴くほど沼にハマっていく感覚があった。未だに解散を惜しんでしまう、稀有なバンドである。

 


「じじい-おわりのはじまり-」MV/宇宙人

 

禁断の多数決

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約8年間の間、誰とも交わらず独自の活動を続けた音楽集団。2018年に解散するも、その時点でのメンバー数は9人もいたとのこと。最後まで実態が掴めない謎のグループだった。


前回メンバーが変動するグループとしてNulbarichの名を挙げたが、禁断の多数決も同様。……というか目撃情報がそもそも極端に少ないため、個人的に追いかけていたにも関わらず、ほとんど情報が入ってこなかった。ひっそりと活動してひっそりと解散した感覚。


楽曲においては、主にキラキラとした音色が特徴的なシンセサイザーを多用したポップス。当時のダンスミュージックと言えば、ギターをギャンギャン鳴らしたりする形態が多かったのだが、その中でもシンセを散りばめた禁断の多数決は異質だった。今でこそ流行りのジャンルだが、当時はさほど大衆的ではなかった印象。


そんな常に流行を先取りする姿勢は評価に値する。現在はメンバー全員が別の活動をしているそうだが、音源を聴くたびに「もったいないなあ」とも思ってしまうのだ。

 


禁断の多数決 | トゥナイト、トゥナイト (Official Music Video)

 

ヨルシカ

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ヨルシカと、後述する美波、そして前回紹介したずっと真夜中でいいのに。は、現在の女性謎アーティスト3人衆といっていい。間違いなくヨルシカが好きなら
ずとまよも好きだし、ずとまよが好きだったら美波も好きだろう。これほど高水準のアーティストが輩出された昨年は、やっぱりどうかしている。


そんな話はさて置いて、ヨルシカである。ヨルシカの魅力は歌詞にある。前回amazarashiでも同様のことを述べたが、こちらも死生感や劣等感、虚無感に焦点を当てた歌詞が並ぶ。卓越したソングライティングによるメッセージ曲の嵐は、今現在辛い思いを抱えている人には必ず刺さる。


今のところ、ライブは何と1回きり。今後の予定も立っていない。そう考えると匿名性の観点においては、上記の2組よりもレア。しかし認知度は2組よりも上で、『言って。』や『ただ君に晴れ』は2000万回を超える再生数を記録している。


断言するが、ヨルシカから影響を受けたアーティストは今後たくさん出てくるだろう。『言って。』を聴いた瞬間にCDショップに俊足で向かったのは僕だけじゃないはず。ぜひ聞いてみてほしい。

 


ヨルシカ - 言って。(Music Video)

 

美波

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この記事を執筆している時点で1月22日なのだが、何と今年メジャーデビューを果たした、ほやほやの新星。名前を『みなみ』という。


ファーストアルバムは廃盤となり、現在はシングルのみが販売されている。このシングルのリード曲はアニメ主題歌に決定。知名度をメキメキ伸ばすきっかけとなっている。


彼女についてはライブも観たことがなければ、入手困難のアルバムを持っているわけでもない。ではなぜ紹介したのかといえば、答えはひとつ。曲がいいからだ。


下記の『ライラック』という曲を聞いてみてほしい。良かったらCDを買ってほしい。僕がYouTubeを聴き漁ったり、インディーズレーベルをチェックし続ける理由は『ビビッとくるアーティストにたまに出会えるから』なのだけれど、美波には正直ビビッときた。


こんなに知識がない状態で紹介するのは、音楽ライターとしてどうかと思う。でもいいじゃないか。「聴いてみて!」という強い興奮から始まる出会いもあると思うから。

 


美波「ライラック」Music Video

 

 

さて、いかがだっただろうか。


思うがままに書きなぐってきたが、顔を出していないアーティストというのは意外といるものだなあと、調べていて驚いた。


YouTubeでのPVやストリーミング再生といったコンテンツがポピュラーな存在となり、今ではアーティストの『顔』の部分までは重要視されなくなったのかもしれないなと思った次第だ。


個人的に良い音楽というのは、音源そのものだけで評価されるべきだと思っているので、この『顔を見せない』という手法はそう考えるととても良いもののようにも思えてくる。


あれこれ書いてきたが、僕の伝えたいことはひとつ。今回の記事で未だ見ぬアーティストに出会ってくれたなら幸いである。あー、もっといろんな音楽聴きたいなあ。