こんばんは。ヘビーレインのヘビーユーザー、キタガワです。
先日発売されたPS4ソフト『Detroit Become Human』。やっとこさクリアしたので、今回はその感想を書きたいと思う。
……しかし、この手のゲームで『100%ネタバレしないように感想を書く』のは、ほぼ不可能である。どうしても話の根幹に関わる部分であったり、キャラクターごとの特性に話が及んでしまうからだ。
なので今回は副題として『機械とのつきあい方』と題し、『このゲームは僕たち人間に何を伝えたかったのか?』という部分に焦点を当て、書いていきたい。
そのため、少しでもネタバレになりそうなことは、一切触れていない。これについては、ぜひ公式サイトをチェックしてみてほしい。
今作『デトロイト』はズバリ、アンドロイドの話である。
40年後のアメリカでは、今でいうペットと同じ感覚で、アンドロイドが取引されている。なので『アンドロイドショップ』という店も当たり前のように街に溶け込んでいる状態だ。
アンドロイドの素晴らしい点は、『機械』という部分。例えば「飯作って」と言えば、買い主の好きな食べ物をふんだんに使用した豪華な食事を作ってくれるし、「掃除しといて」と言えば、数分後にはピカピカだ。
特に労働に関しては、アンドロイドは最高の存在だ。だって、疲れを感じないわけだから。無賃金で散々こき使おうが、おかまいなしである。指示したことには従うし、しっかりとした成果を出してくれる。
で、世の中はどうなったか。そう。アンドロイドだらけになったのだ。
総人類の3分の1がアンドロイド。そんな環境に合わせて、街中にはアンドロイド専用のバス乗り場があったり、アンドロイドを待機させておくスペースもできた。
もはやアンドロイドなしの生活には戻れない。アンドロイドのおかげで雇用は35%現象し、街には失業者が溢れた(ゲーム序盤では、「アンドロイドはいらない!」とデモをする集団を見ることができる)。例えば、人間のミュージシャンはいなくなり、『アンドロイドミュージシャン』が95%を占めるようになった。風俗も、性病にかかる心配のないアンドロイドが中心となった。
……と、ここまで書いてきたが、このゲームで制作者が僕らに伝えたいことは何なのだろう。僕は副題で示した通り、『今後の世界における、機械とのつきあい方』だと思うのだ。
今の世界は、はっきり言って異常である。若者はみなスマートフォンを持ち、ネットの情報に依存する。他にもウォレットマネーの普及、アプリの発達、タッチパネル……。もはや機械的な製品がなければ生活できないレベルにまで達している。便利になったと言えば聞こえはいいが、間違いなくそれによる弊害もあるはずだ。
『デトロイト』の世界は、何十年後に世界がいずれ辿ることになる運命を描いている。そう。『デトロイト』は、ゲームという媒体を使った、最大級の社会風刺なのだ。
ぜひ一度プレイしてみて、現実と比べてみてほしい。きっと危機感を覚えるはずである。
……と、本来ならここで終わるつもりだったのだが、最後までプレイして、書きたくてたまらなくなった事柄があるので、記したいと思う。
だがこの事柄、おそらくこのゲームにおいての最大級のネタバレ案件である。これを知るか知らないかでは、ゲームのモチベーションにかなり影響する。それほどのレベルだ。
なので『ネタバレ気にしないよ』、もしくは『どうさプレイしないし』という人だけに、読む権利がある。『ネタバレなし』と冒頭でうたっておきながら、申し訳ない。
なので申し訳ないが、少しでもネタバレしたくない人は、どうかここでブログを消してもらいたい。
本来書くことすらおこがましい部分ではあるのだが、申し訳ない。書きたくて仕方ないのだ。只の自己満足として、ご容赦ください。
ちなみに、犯人がどうとか、そういう類いの話ではないことは、最初に明言しておく。決意が固まった人はスクロールし、ネタバレしたくない人はここで終わってほしい。
……なるほど。あなたは『見る』を選んだようだ。では書こう。
ヘビーレインやビヨンドをプレイした人は、正直言って、今作はかなり予想を裏切る結果になると思う。
ほぼ100%、バッドエンドになるからだ。
これは絶対に避けられないものであり、どれだけ慎重にプレイをしようが、トライ&エラーを繰り返そうが、最悪の末路を辿る。
このゲームの真髄は、2周目にある。
その理由は、ぜひ実際にプレイして確かめてほしい。どれだけ1周目で結末に納得できなくても、途中でダレても、絶対に2周目クリアまでやるべきだ。
僕が伝えたいのは以上だ。