キタガワのブログ

島根県在住のフリーライター。ロッキン、Real Sound、KAI-YOU.net、uzurea.netなどに寄稿。ご依頼はプロフィール欄『このブログについて』よりお願い致します。

【記事寄稿のお知らせ】映画『零落』 3月17日公開前試写レビュー

uzurea.net様&ライトフィルム様からご依頼いただき、3月公開予定の映画『零落』のレビューを寄稿しました。

元々音楽記事ばかりを書いてきた身ではありますが、最近は有難いことに公開前の映画依頼を頂戴することもあって。「映画レビュー記事書きたい!」というのは活動当初からの目標でもあったので、毎回身の引き締まる思いがします。もちろんプレッシャーもありますが、それらも含めて凄く楽しく書けました。ありがとうございました。

今回の作品は浅野いにお原作の『零落』。評価については忌憚なく記しているので辛めではありますが、ネタバレなしで雰囲気を表すことに重点を置いて書きました。というのも、この『零落』は物語中の余白が多い(沈黙の時間の長さ)こと、更には主人公の性格が人間的に破綻している関係上、評価を下すことが難しいなと思いまして……。

なので今回は主人公の性格プラス、『人生って何ぞや?』という個人的な思いを深く書きました。「良いことばかり起こった人にはいつか悪いことが起こるし、逆も然りだよ」という本文中の表現がそれなんですが、主人公・深澤には『生きるって辛いよね』の辛さの原因が完全に自分のせいでもあるので。そこは凄く珍しい主人公像だなあと思いました。テイルズオブジアビスのルークで言うところの、人を死なせたのに「俺は悪くねえ!」って言い続けて仲間から嫌われるみたいな……。でもルークは途中で自分を変えようと努力するんですが、深澤はずっとそのままなんですよね。そこに感情移入出来るかどうかで、評価がかなり分かれる映画だろうなと。気になる方はぜひ劇場にて。

映画『零落』 3月17日公開前試写レビュー 赤裸々に描かれる人生経験。その鬱念に吞み込まれそうになる - uzurea.net