uzurea.net様に、海外のロックバンドSPARKS初のドキュメンタリー映画『スパークス・ブラザーズ』のレビューを寄稿しました。
記事内でも綴った通り、世界全体を観てもスパークスは謎すぎるバンドで。……変な表現ですが、例えば米津玄師やあいみょん、ヒゲダンについて問われたとき、多分僕らはいろいろ答えられるはずなんです。「“LEMON”カラオケで歌うよー!」とか「あいみょんのあの喋り方好き!」とか「紅白出たよね」とか。そんな中でスパークスは自分の情報をほとんど出さないまま、50年も活動してきまして。で、彼らを知っているファンでさえも「そもそもアルバムが何枚出てるかも分からんし曲ほぼ知らん」という意識しかなく、その間のプライベートは(本人が取材をほぼ断っているので)全部謎な訳です。これは音楽業界全体を観てもかなりの異常事態だと思っておりまして。
……といったアレコレに迫ったのが今回の映画です。正直「アルバムはこう作られた!」や「いやー昔の彼らはねえ」みたいな話など、スパークスのファン以外を完全に置いてけぼりにした流れが続くので評価としては低くせざるを得なかったんですが、あくまでファンディスクとして観ると面白い作品でした。現在Amazon Primeで観ることが出来るんですが、チラッと最後の5分くらいでも観てもらえれば「おおっ!」となるかと。やっぱり狂ってるなーと思いました。もちろんいい意味で。記事内にリンクで貼った超代表曲“This Town”も、宜しければ1度お聞きいただければと。曲の最中にいきなり銃撃音が鳴る衝撃作で、要はこういう曲をたくさん作って50年経った感じです。凄いですよね。
ドキュメンタリー映画『スパークス・ブラザーズ』レビュー 作品から垣間見るスパークスの本質 - uzurea.net