キタガワのブログ

島根県在住のフリーライター。ロッキン、Real Sound、KAI-YOU.net、uzurea.netなどに寄稿。ご依頼・執筆実績はこちらからお願い致します。https://www.foriio.com/kitagawanoblog

【ライブレポート】SUMMER SONIC 2025@万博記念公園

今年もサマソニの季節がやってきた!毎年恒例のサマソニレポ。今年は2日目のみの参加のためこの日のみの記載である。

大阪公演のみソールドアウトという結果からも分かる通り、万博記念公園駅に着いた瞬間、溢れんばかりの人が長い列を作っていた。個人的にも「混むだろうなあ」と考えて早めに来たつもりではあったが、その混雑は想像を大きく超えるレベル。時間にして駅に到着してから会場に入るまで、1時間くらいはかかったんじゃなかろうか。

そのまま「あちい……あちい……」と愚痴を零しながら牛歩のように進み、ようやく今年のサマソニ会場の内部へ到着。なおこの時点で時刻は11時5分。周りのファンを見渡すとアイナ・ジ・エンドとAぇ! GroupのTシャツを着ている人が多かった印象だったが、どちらのアーティストもライブ開始は11時10分。ゆえに今年のサマソニは猛暑の中でそれぞれのステージへファンが全力疾走するという、よもやの幕開けとなった。

 

アイナ・ジ・エンド SONIC STAGE 11:10〜

僕が選んだ今年のサマソニの開幕は、アイナ・ジ・エンド。BiSH解散後にソロに転身し、以降様々なタイアップにも選ばれる実力派シンガーである。この時点で会場には物凄い数のファンが既に詰めかけており、その期待値の高さが伺える。またこの現象は同時に「最初はアイナで始めよう」と考えている音楽好きが非常に多かったという点でも、素晴らしいスタートだったように思う。

ドラムの音と共にリズミカルに語られる『アイナジエンド……アイナジエンド……』とのSEから登場したのは我らがアイナ。ギターとベースとドラム、キーボードの楽器隊の他、3人のダンサーもリストインする予想外の布陣である。既に大興奮なファンを試すかのように、1曲目に鳴らされたのは“Poppin’ Run”。お茶の間で広く流れるCMソングとしても知られるこの楽曲を、まさしくポップな雰囲気で突き進んでいく様はキュートでもあるが、それとは裏腹にアイナの表情は一貫して妖艶、という対比が、多くのファンの目線を彼女に釘付けにしていく。

この日アイナに与えられた時間は30分。そのため「人気なタイアップ曲を中心に披露するんだろうな」と思っていた。ただ実際はバラード寄りの“アイコトバ”や“花無双”、更には広域的な“Red:Birthmark”といった代表曲を廃し、徹底して『ダークかキュートか』のどちらかに明確に分類される楽曲が敷き詰められた、予想外のセットリストとなった。

大ヒット映画『変な家』の主題歌でもある“Frail”が終わると、突如「ここをドッグランにしませんかー!」と叫んだアイナ。次なる楽曲は“ZOKINGDOG”で、サビ部分のの《ワンワンワン ワンワンワワン》の歌詞では全員が一丸となってのワンちゃんポーズで大盛り上がり。けれどもアイナはまだまだ足りないとばかりに「ポメラニアンみたいな感じじゃなくて、ドーベルマンで行けますかサマソニ!」と焚き付け、更なる興奮へと誘っていく。

MCでは大阪出身のアイナらしく、地元大阪で開催されるサマソニについて関西弁で思いを語っていく。どうやら会場となった万博記念公園は家の近くにあった場所とのことで、父と妹とシロツメクサの花冠を作ったりした思い出を吐露すると、続いての楽曲はアニメ『ダンダダン』のOPとしても知名度が高まる“革命道中”。これまでほぼ映像が流れなかったバックモニターに歌詞の数々が真っ赤な色合いで表示される中、アイナは鬼気迫る勢いで熱唱を続けていく。端から見れば枯れているように感じるハスキーボイスも彼女にとっては絶好調らしく、どんどんがなるような歌声に変化していくのが印象的だった。

絶唱に次ぐ絶唱の果てに寝そべりながら歌った“Love Sick”を終え、最後に選ばれた楽曲はとりわけアイナの楽曲の中でもポップな“サボテンガール”。楽曲が始まった瞬間に満面の笑みを見せたアイナは、これまでのダークな雰囲気から一変したサウンドをバックにまた違った歌声で魅了していく。話は少し変わるけれど、そもそも人間はポジティブとネガティブの表裏一体でありながら、どこか人前では前者の方を見せなければならない風潮があるように思う。翻ってこの日のアイナはと言うと、千変万化な歌声でもってふたつの感情を行き来しながら思いを届けていた点で、あまりにも衝撃的だった。アウトロで何度も「ああああー!」と叫びながらファンにアピールし、この日一番の笑顔を見せたアイナ。まもなく全国ツアーのチケット発売が迫っているが、絶対に即完すると確信したライブだった。

【アイナ・ジ・エンド@サマソニ大阪 セットリスト】
Poppin’ Run
Frail
ZOKINGDOG
革命道中
Love Sick
サボテンガール


LiSA AIR STAGE 12:20〜

あまりの暑さにビールを2杯ほど飲みつつ、ここからは先程までの流れとは逆向きに進み、最も大きいステージである『AIR STAGE』へ。お目当てはもちろん今をときめくシンガー・LiSAである。驚いたのは、アイナを観てからLiSAへ移動する人の多さ。これは後のHYDEやヒゲダンにも言えることだが、特に大阪サマソニの2日目は邦楽特化のファンが非常に多かった印象。なおLiSAが出演するステージは背後まで芝生に覆われた非常に広いステージなのだが、結果的にはめちゃくちゃな数の人がいた。

定刻になるとバンドメンバーが次々に登場し、最後ににこやかな笑顔で袖から飛び出てきたのは、真っ赤な衣装に身を包んだLiSA。オープナーはアニメ『僕らのヒーローアカデミア』主題歌の“だってアタシのヒーロー。”で、早くもフルスロットルな開幕である。長らくライブ活動を続けるLiSAだが、本来であれば後半に位置することも多いこの曲を初っ端に持ってくるスタイルは前例がなく、驚きのスタートとなった。LiSAの声は全くブレず、熱量で突き動かす流れはさすがだなと実感した次第だ。

ただこれはわざわざ書くべきことでもないかもしれないけれど、非常にもったいなかった点として、今回のLiSAのステージは音のバランスが異常な程悪かった。具体的にはギターとドラムの音が全てこもっていて、LiSAの声が非常に小さな出力になっていたのである。この違和感に関してはLiSAもライブ中にはっきり気付いていた様子で、スタッフに対して人差し指を上げて「もっと音上げて!」と何度も何度もアピールしていたのだけれど、結果40分の持ち時間で改善されることはなく、不完全燃焼だったなと。イメージとしては、道を歩きながら僕らがちょっと大きめな鼻歌を歌うとして、その鼻歌よりもLiSAの声の方が圧倒的に小さく聞こえるレベル。これに関しては完全にPAのミスなので難しい話だが、前年のVaundyの際も感じたように、また今年のAぇ! GroupについてもXで指摘されていたように、このAIR STAGEについては夕方以前のライブは近隣住宅への対策なのか、音の出力にとてもシビアなのかなと。このあたりは是非とも運営には来年以降、見直してもらいたいところ。

……などといろいろと綴りはしたが、LiSAとバンドメンバーのコンディションは本当に絶好調だった。「先にみんなに言わせて。今日は休憩する時間、ありません。燃え尽きる覚悟で挑みます!」とLiSAが語ると、次なる楽曲はまさかの“紅蓮華”!今や「日本国民全員がサビを歌えるんじゃないか?」とも思われるこの曲を、LiSAは「歌って!」とマイクを向けながら熱唱。我々ファンはもちろん、海外からの参加とおぼしき外国人の方々も歌いまくる空間に変貌した。

「昨日の東京も暑かったけど、今日はそれ以上に暑いね!水分補給はしっかりね!」と笑顔を見せながら語ったLiSA。以降は古いアルバムから“Say my nameの片想い”(個人的にはこの曲が今年一番のサプライズで少し泣いた)を鳴らすと、この日初のVJがスパイダーマン仕様でモニターに映し出された“REALiZE”、『RED or GREEN?』の言葉が躍った“QUEEN”、そしてこの時点で大量の発汗でフラフラになったLiSAがスネアドラムを叩きまくった“ADAMAS”を経て、ライブは最終局面へ。

最後に披露されたのは、多くのファンにとって全く予想外であったはずの“Rising Hope”。絶対にセトリ落ちすると思っていたので大興奮の筆者だったが、それ以上に熱量が高かったのはLiSA自身だった。残りの体力を振り絞るかのように頭を振り乱し、前傾姿勢で歌いながら思いを届けていったLiSA。楽曲が終わると「サマソニはまだまだ続くけど、みんな最後のFall Out Boyまで全力で楽しんでいってね!」と語り、恒例の「今日もいい日だっ!ピース!」と天にピースサインを突き上げ、そのピースサインがカメラでモニターに映し出される感動的なラストとなった。
 
『鬼滅の刃』からの楽曲は“紅蓮華”のみ。既にリリース済みの新曲もなし。“crossing field”も“ReawakeR”もなく、更には前日のサマソニ東京と曲目を大幅に変更する……という近年稀に見る変幻自在なセットで見せた今回のライブ。Xで綴っていたように、ライブ終了後のLiSAがステージ袖で倒れ込んでしまった程、エネルギッシュなステージだった。ただそんな疲労感をライブ中は全く見せず、ポジティブな気持ちを常に見せ続けたLiSAの姿勢は本当に素晴らしかった。LiSAのライブが終わった瞬間に一気に人がハケていった(フェスが終わるんじゃないか、と錯覚するほどAir Stageから人が消えた)ことも考えると、LiSAを目当てに遠くのこのステージに来た人がいかに多いかを実感した、そんなライブだった。

【LiSA@サマソニ大阪 セットリスト】
だってアタシのヒーロー。
紅蓮華
say my nameの片想い
REALiZE
QUEEN
ADAMAS
Rising Hope

 

ウルフルズ SONIC STAGE 14:15〜

ここからは再びSONIC STAGEに戻り、灼熱地獄に耐え兼ねて日陰で昼食を摂りつつ次のライブに備えていく。お目当てのバンドはご存知大阪出身のロックの重鎮・ウルフルズ。彼らにとっても思い出深いこの土地で鳴らされる往年のヒット曲をぜひ聴きたいと思い、日陰から出て炎天下にさらされること数十分、ほぼ最前を陣取って観ることが出来た。

定刻になるとジョンB(B)、サンコンJr.(Dr)ら正規メンバーの他、サポートメンバーとして浦清英(Key)、そしてギターには予想外すぎるサプライズとして、真心ブラザーズの桜井秀俊(G)が登場!遅れて出てきたお馴染みの男・トータス松本(Vo.G)は白髪交じりのロングヘアーをゴムで後ろに留めてニヤリ。また全員が灼熱のステージにも関わらず全身スーツ着用であり、とてつもなく暑そうだ。開口一番「大阪ー!」と叫んだ松本、まず1曲目に鳴らされたのはまさにこの日のための楽曲とも思える“大阪ストラット”。《梅田駅のキップ買って 三番街から茶屋町》《心斎橋行きのキップ買って アメ村までちょっと行って》と愛する大阪への思いが込められたこの楽曲を松本は高らかに歌いつつ、中盤では眼前にそびえる太陽の塔を見ながら「あれ太陽の塔やないか?うわ反対向いとるやん」とアドリブでセリフを入れ、全員で「大!阪!ストラット!」の歌詞を熱唱する、素晴らしい幕開けだ。

長い活動歴を誇るウルフルズらしく、この日のセットリストは2007年に爆発的ヒットとなったベストアルバム『ベストやねん』から大半が選ばれた、往年のヒット曲を網羅するキラーチューン祭り。ただ2曲目に早くも”バンザイ 〜好きでよかった〜“で大合唱したかと思えば、続く”サマータイム・ブルース“で爆笑の渦に巻き込む流れで大興奮の我々をよそに、演奏する彼らの姿は良い意味で余裕綽々……というコントラストがまた、第一線で走り続けたロックバンドを体現していたように思う。

一方で太陽がジリジリ迫るこの状況下、スーツ姿で演奏する彼らの疲労は凄まじいものがあったよう。中でも中心で歌う松本は”サマータイム・ブルース“での「あかん……もうあかん……」のフレーズを苦しそうに呟いたり、MCでは「あぢー!」と叫びながら中のカッターシャツを見せたりと疲労困憊。けれどもその姿さえもエンタメに昇華していくのはさすがの経験則で、「暑いからミドルテンポな曲をやります」と”笑えれば“で笑顔にさせ、全ての出来事を肯定する”ええねん“で心をひとつにする盤石なライブを進行していくウルフルズである。

最後の楽曲はもちろん”ガッツだぜ!!“。松本は何度も拳を胸の前で掲げるアクションで盛り上げ、後半ではマイクケーブルがギリギリ届く距離でもって、ステージを右へ左へと大移動。言うまでもなく鼓舞の意味合いが強いこの曲だが、今回のサマソニの会場で聴くと長丁場のフェスへの『ガッツ』、スーツ着用で汗だくの自分自身に対しての『ガッツ』、また様々な出来事が起こる現実世界における『ガッツ』など、心中で様々なことを感じさせてくれた。ライブが終わると短く縛っていた髪をほどき、バサリと伸びた髪を振り乱しながら感謝を伝えた松本。「もっと持ち時間が長くても良かった」と思える、地に足着けた素晴らしいステージだった。

【ウルフルズ@サマソニ大阪 セットリスト】
大阪ストラット
バンザイ 〜好きでよかった〜
サマータイム・ブルース
笑えれば
ええねん
ガッツだぜ!!

 

HYDE  MOUNTAIN STAGE 15:00〜

ウルフルズのライブが終わったので、すぐさまこの日初となる『MOUNTAIN STAGE』へ。L'Arc~en~Cielのメンバーであり、ソロとしての類稀なる活躍でも知られるHYDE。そのライブを一度は目撃してみたいと思ったからだ。ただその会場へ行こうと思った矢先、目に飛び込んで来たのはMOUNTAIN STAGEに移動する人のあまりの多さだった。混みすぎて道が全く進まないし、気付けば「Are you fuckin ready!?」とHYDEが頻りに煽り倒している声が聴こえてくる。……割と早めに移動したつもりだったけど、全然間に合いませんでした。

という訳で、到着した頃には”TAKING THEM DOWN“が終わりかけ。リンキン・パークのカバーである”Given Up“が始まるところだった。個人的には万博記念公園の移転したサマソニ大阪においてこのステージが最も音が良いと思っているのだけれど、HYDEの今回のライブはとにかく音がデカく、マイナーコードが腹の底にズンズン響いてくる感覚がある。そんな中で鳴らされる”Given Up“は原曲からサウンドを大幅に凶悪にしたラウドさで、一気に興奮を高めていく様は圧巻だった。

長らく続くサマソニだが、この日の時間帯は体感温度40度超えの過酷な環境。更にはフェスも中盤に差し掛かったことで、休憩がてら休もうとする人も多かった。そんな中でHYDEのライブはとにかく『観客の体を動かす』よう徹底して計算されていたのが印象的。「モッシュピットー!モッシュピットー!」と和製ヤングブラッド的に叫んだり、サークルを作らせるのみならず、指を指しながら「1個!はい2個目!すごい3個目!次どこだ!」と半強制的に焚き付けたりとやりたい放題。楽曲が鳴らされるたびにどこかしらでモッシュが発生する異常空間で、HYDEは「狂ってる!お前ら狂ってるよ!」と満面の笑顔である。気付けば大人見している参加者はほとんどおらず、灼熱の中で全員が踊り狂っているカオスが発生。

とりわけ興奮の坩堝と化したのは、ライブ定番曲である”6or9“。カメラからHYDEの姿が消えたと思えば、HYDEは開始早々にフロアに飛び降りてそのまま花道を進んみ、客席後方まで移動。ファンの手を掴んで絶唱を響かせる衝撃のスタートから、以降は「おしっこチビるなよ!」「セキュリティさん暇そうにしてる!」と叫び散らし、ダイバー大発生の空間を生み出していく。にも関わらず物足りない様子のHYDEは更なる完全燃焼へと突き進み、凄まじいエネルギーに圧倒される我々である。これで御年56歳という現実も相まって、生ける伝説の如きオーラさえ感じる。

モニターに数字が表示され、焦らしに焦らされたカウントダウンの果てに感情が爆発した”SOCIAL VIRUS“を終えたHYDE。最後に選ばれたのは中島美嘉に提供し、映画『NANA』の主題歌として一世を風靡した「GLAMOROUS SKY」。ただHYDEのセルフカバーは原曲とは全く異なるロック色に変貌しており、艶めかしく《AH 仰いで》と冒頭の歌詞を歌った直後には「体力残すなよ!」と再びサークルの発生を促し、楽器隊が雪崩込んだ瞬間には大量の汗と唾が舞う、あまりにもカオスな状況に。HYDEもサビは完全にファンに託し、自身は歌唱そっちのけでモッシュピットに突き進む傍若無人なステージングで魅了。とてつもない満足感で終幕した今回のライブだったが、よくよく考えれば持ち時間はたったの40分。単独と比較すれば短い中で、ここまでロックンローラーとしての意地と気品を見せ付けたライブは非常に稀有だと思った。

【HYDE@サマソニ大阪 セットリスト】
TAKING THEM DOWN
Given Up (リンキン・パークカバー)
I GOT 666
DEFEAT
MAD QUALIA
6or9
SOCIAL VIRUS
GLAMOROUS SKY (中島美嘉セルフカバー)

Porter Robinson MOUNTAIN STAGE 16:15〜

HYDEのライブが終わると、集まっていた観客がどんどん視界から消え、ズンズンと民族大移動を開始。それもそのはずで、次に別ステージで行われるライブはHANAとブロック・パーティとヤングブラッド。HANAは今年の紅白ほぼ確の期待株だし、踊りたいロック好きは10年ぶりの来日となるブロック・パーティーへ。また先程のライブで暴れ足りない人はヤングブラッドへ……と、三者三様の好みに合わせた動きが求められたからだ。一方、僕は今年のサマソニで絶対に観たいアーティストがいた。それこそがポーター・ロビンソンである。

僕がポーターを知ったきっかけは、昨年に行われたニューアルバム『Smile! :D』の日本公演、その最後に披露された”Shelter“の映像だった。アニメに影響を受けたVJと日本人好みのエレクトロサウンドは心を動かすには十分なもので、今年サマソニ初出演とあって大きな期待を込めていた部分がある。なお大の日本好きとして知られるポーター。今回のサマソニ出演に関しては彼自身が「絶対に出たい!」と逆オファーをしたそうで、様々なインタビューでも「バンドセットで行くよ」「今回はかなり時間をかけて準備してるよ」と発言。

その発言を象徴するように、開始前のステージには空気を入れられた超巨大なPawsくん(公式キャラクター)が鎮座し、背後には何やら複数の白い玉(これは以降の楽曲で使われる予定だった)、そしてモニターにはピンクの長方形で仕切られたまた別の映像が配置され、期待をどんどん高めていく。ちなみにこのときに流れていたバックの音楽はアヴリルの”Smile“など、どこか楽曲のタイトルが”Smile“のものが多かったように感じていたのだが、今思えば『Smile! :D』にちなんでいたのかなと。

待ちに待ったオープニングに突入した際には、突如モニターにPawsくんが画面に登場。「音楽が鳴ったら叫んでくださいね!」といった”Shelter“の声優を務める三澤紗千香による特別な練習が差し込まれ、そこから登場したのはポーター・ロビンソン含めたメンバー4名。オープナーはこのアルバムから”Knock Yourself Out XD“で、早くも電子音のロックサウンドが鼓膜をくすぐる幕開けだ。そしてサビ部分ではなんと早くも銀テープが発射!野外では基本誰もやりたがらない『ハチャメチャに汚す演出』を早々にやり、ステージ天井やモニターに大量の銀テープが付着しながら爆音を鳴らす衝撃の幕開けとなった。

この日のライブは、先述のポーターの「時間をかけて準備してる」とのインタビューが全てを表していたように思う。つまるところテープは数曲おきにバンバン飛び、オリジナル映像が視界を楽しませ、電子音が爆音で鳴りまくる最高の時間が繰り広げられる形となり、未だに「何でこんなに人が少なかったんだ?」と疑問に思うほど素晴らしいライブだった。

続く”Russian Roulette“では世界各国におけるファンのXの投稿で歌詞を形作るVJが流れ、一気に求心力が増したポーター。最も盛り上がったのは代表曲”Something Comforting“で、オートチューンで女性的な歌声に変貌したポーターが歌唱するのみならず、画面には蓮の花や水面といった美しい光景が一面に広がり、独自の世界観を演出していく。この楽曲はサビに突入した瞬間に一気にEDM色を増すのが特徴的だが、ここでまたもテープが噴射!しかも今回は銀ではなく真っ赤に染められたテープであり、周囲はそのテープを握りながらジャンプするファンたちで大興奮。僕はライブ後に別ステージに移動したのでその後のことは不明だが、後で到着した観客はステージに付着しまくり、地面に散乱しまくるテープで支配されたMOUNTAIN STAGEを見て何を思ったのだろうか……。

さてここから後半戦!というところで、ここで暗雲立ち込める事態が……。そう。遠くで雷がゴロゴロと鳴りだしたのだ。言うまでもなくサマソニに限らず、フェスの多くは雨天決行。ゆえに余程の警報級の雨でなければ中止はまずないが、雷は別である。雷が鳴れば基本的に、多くのフェスは中止か無期限待機の決断を余儀なくされることもあり、この時点で集まったファンはライブは観ているけれども心此処にあらずといった様子で、嫌な雰囲気を吹き飛ばすように無理矢理盛り上がっている感覚があった。

次に鳴らされたのは、こちらもライブ定番の”Everything Goes On“。原曲とは異なりバンドを前に出したサウンドで楽しんでいる我々だったが、それはラスサビになる直前のこと。嘲笑うかのように近く、本当にかなり近くに雷が落ちる音がしたのである。これには周囲のファンも大声を出してしまうほどで、演奏を続けるポーターはその混乱から歌詞が飛び、一時演奏を中断。なんとか「ごめん。僕のせい」と持ち直して演奏は終わったが、この時点で我々ファンも、そして何よりポーター自身が最悪の事態を予感していたように思う。そうして何とか辿り着いた”Get Your Wish“のAメロ。ここで袖にいたスタッフがステージに出て、大きく『×』マークを手で作った。正式な演奏中止である。

ポーターは「オー……いやだ……」と一言放つと、そのままファンに笑顔を向けながら袖に撤退。巨大なPawsくんの空気も抜かれて、ここからは無期限中断の時間となった。スタッフいわく「各ステージには雷を避ける設備が導入されている」らしく、この時点でMOUNTAIN STAGE付近にいる観客は全員、ステージ前方に集合することを余儀なくされた。当然のように空は次第に陰り、次第に雨がパラつきはじめ、その勢いは次第に強くなっていく。聞けばその時点で「中止になるだろう」と判断した早計な観客の中にはそのまま帰宅した人もいるらしいが、ポーターの楽曲に心酔した我々は時間を待ち続けた。……この日のポーターの持ち時間は60分。この時点でポーターの演奏時間は約30分なので、残りは30分しかない。ただその時間がどんどん削られていく中で、脳内ではおそらく誰もが、「少なくともポーターのライブは中止になるだろう」と思っていたのではないだろうか。

結果としてそれから数分後、雷の危険性はなくなった。雨も完全に上がり、元の暑い気候に戻りはした。しかしながら手元の時計を見ると無情にも、既にポーターのライブ開始から60分が経過。ライブ続行は事実上、完全に不可能となった。再びステージに現れてマイクを渡されたポーターは現状を説明。英語は詳しくないので詳細は分からなかったが、「キャンセル」という言葉が彼の口から出たとき、ライブの終幕を誰もが理解した。彼は涙を流しながら「みんな待っていてくれた。感動した……」と日本語で語ってくれ、そこから客席に降りて、最前列のファンに即席のサイン会を開催。全員には無理なので、ファンの中でも特に熱狂的な人(海外から今回のライブのために来た人、何時間も前から並んでいた人、「ポーターこっち見て!」などのプラカードを掲げていた人)などにサインを時間いっぱい行うと、誰かから発せられた「ポーター!ポーター!」コールが伝播。そんな応援する多くの声に包まれる中、改めてファンに感謝を伝えたポーターは、背中をメンバーにさすられながらステージを後にしたのだった。

この時点でポーター・ロビンソンの披露曲は6曲。今回のセットリストはアルバムごとに構成されるセットのため、ここからはファン人気の高い『Worlds』から”Sad Machine“も”Divinity“も、更には”Cheerleader“も”Shelter“も……。多くのヒット曲が演奏される予定だったが、結果としてそれは叶わなかった。余談だが、他のステージでも同時にライブは行われてはいた。けれども雷鳴と同時点でHANAのライブは終わっていて、Yungbludもほぼ終わりかけであったと聞く。以降のライブがスケジュール通り進行したことからも、総じて今回の雷で最も影響を受けたのはポーター・ロビンソンであったと言わざるを得ない(事実公式アプリでは、彼だけ出演キャンセル扱いになっていた)。

きっとこのままライブが続いていればとてつもないクライマックスを迎えただろうし、何より『Smile! :D』と題されたテーマでありながら、このような結末を迎えたことは残念でならない。ただこの短いライブでも彼の音楽の素晴らしさは多くの人に伝わったはず。ぜひとも来年リベンジしてほしいと、ライブが終わった今でも強く思う。

【Porter Robinson@サマソニ大阪 セットリスト】
Knock Yourself Out XD
Russian Roulette
Is There Really No Happiness?
Something Comforting
Musician
Everything Goes On
(雷により途中終了)

 

Official髭男dism AIR STAGE 17:40〜

ポーターの涙にウルウル来ていた僕だったが、サマソニはまだ終わらない。続いては再びAIR STAGEに移動し、ヒゲダンのライブを観る任務が残っているのだ。雷の影響で約3分ほど開始時間が遅れたためギリギリで間に合ったのだが、この時点でAIR STAGEには大勢の人が集まっていた。これまでもサマソニ内で『STADIUM 2025』と書かれた彼らの青いタオルを身に着けたファンを見るにつけ、「たぶんヒゲダンに行く人多いだろうなー」とは思っていたが、想像を遥かに超えた客入りにビックリ。

そして何よりも驚いたのは、始まりの楽曲が”Pretender“だったこと!いつの間にかステージに姿を現していた藤原聡(Vo.Key)、小笹大輔(G)、楢崎誠(B.Sax)、松浦匡希(Dr)とサポートメンバーたちがイントロを鳴らした瞬間「1曲目それ!?」という驚きに包まれて、大歓声で迎え入れるファンの姿が印象的だった。藤原の歌声はどこまでも通るように澄み切っているし、LiSAの際に気になっていた音もバッチリ聴こえる。気付けば周囲では口ずさむファンが大勢出現し、初っ端にして素晴らしいスタートを切った彼らであった。

この日のヒゲダンのセットリストは、紛れもなく現状の代表曲を詰め込んだベスト。またバンドメンバーに関してもコーラス隊やストリングスを含めた大所帯で、サウンド的な幅の広さも感じさせる盤石の体制だった。一方で先日のスタジアム公演で披露されていた美麗なVJは前半にはほとんど映し出されることはなく、黒いモニターをバックにまるで「俺たちを見てくれ!」と言わんばかりに演奏を繰り広げていたのが特徴的。そして何より驚いたのは藤原の歌声で、本当に最初から最後まで全くブレない。”Universe“の超高音までも完全に出し切るその歌声は、やはり随一のシンガーだなと。

ポーター・ロビンソンのリクエスト曲”Universe“、はっきりと愛を伝える明瞭な”I LOVE…“、モニターが真っ白に染められた”ホワイトノイズ“と楽曲は続き、ここで藤原によるMCへ。「本当は6年前にサマソニに出るはずでした。でも僕がポリープなんかになっちゃったせいで、今回6年ぶりの出演になります。こんな楽しいフェス、なんで6年も出なかったんだよ!」と語った藤原。彼らの音楽に多大な影響を与えたとされるFall Out Boyの前の出順であるのもあってか、その興奮は高まるばかりのようだ。

全編通して熱狂的なポップを響かせたヒゲダン。この日一番の盛り上がりを記録したのは、新曲として披露された”らしさ“。「夏フェスになんとか間に合わせました!」と叫んで始まったこの曲は、新曲でありながら誰もの心に印象を残す、ヒゲダン史上最も激しいギターロック。……自分自身の才能を他者と比較して絶望しながらも、それを『自分らしさ』と改めて光を求め続けるこの曲。VJには歌詞の数々(上のリリックビデオの映像)が凄まじい勢いで流れ続け、後半にはほとんどの観客が初聞きなのにも関わらず、サビを歌いまくる関係性が出来上がっていたのが本当に感動的だった。

最後の楽曲は”Stand By You“。”ノーダウト“でも”Subtitle“でもなくこの楽曲を最後に選んだことについては当初は予想外だったのだけれど、楽曲が進むにつれ、その選択の意味を感じることが出来た。……話は少し変わるけれども、元々ヒゲダンは”Pretender“や”ノーダウト“、”115万キロのフィルム“とポップ最前線の楽曲で注目を集めてきた。その一方で、昨今のアルバム『Rejoice』あたりからは明確に別路線……。あえてノリにくい楽曲であったり、”らしさ“のようなギターロック、あえて実験的なサウンドも用いるようになった。これは端から見れば「ヒゲダンは変わった」と思われる予想外の変化であったが、彼らにとってはそれこそトリのFall Out Boyなどの自身が大好きな音楽をリスペクトし、作りたいように作った結果であることは揺るぎない。

そこで思い至ったのが、この楽曲の歌詞である。《どんなに凄い賞や順位より 君のそばにいられることが一番誇らしい》……。彼らが最も伝えたいことはおそらくこれで、『自分たちが好きな音楽をファンに届けたい』という信念が、今の原動力になっているのだと思う。モニターには『Stand By You(あなたのそばにいたい)』の文字が何度も表示され、ファンもそれに合わせて「いつもStand By You」と返す、最高の信頼関係が出来上がったのがこの4分間だった。最後に「次は俺たちの大好きな、フォール・アウト・ボーイだ!」と叫んでステージを去った藤原。この最高な時間が過ぎてもまだ「あれも聴きたかったなあ」と感じてしまったのはやはり、ヒゲダンを今の日本におけるバンドの筆頭として、我々が認識しているがゆえなのだろう。

【Official髭男dism@サマソニ大阪 セットリスト】
Pretender
宿命
Universe
I LOVE…
ホワイトノイズ
ミックスナッツ
TATTOO
らしさ (新曲)
50%
Stand By You

 

Fall Out Boy AIR STAGE 19:25〜

ヒゲダンのライブが終わり、時刻は18時半。長らく続いてきたサマソニもまもなく閉幕ということもあり、この時点で多くの観客が最後のアーティストを選択し、その会場に向けて動き始めていた。僕自身はというとマンウィズ、ビーバドゥービー、フォール・アウト・ボーイ……と各ステージに気になるアーティストがおり、最後の動きは特に決めていなかった。ただこの日個人的には唯一の洋楽アクトだったポーターは中断となってしまったし、またロックフェスとして続いてきたサマソニの次なる開催を応援したい、といったことをいろいろ考えた結果、最後はFOBに決定!アルバムは全て持っているものの、これまで他バンドと被ってしまい見る機会を失っていたFOB。ようやく初ライブである。

ステージには黒いソファーとドラムセットのみ、というあまりにも意味不明な配置に目を奪われていると、定刻に暗転。すると大型モニターが突如としてザラつきはじめ、そこに映し出されたのはナース服を着た謎の看護師。カルテをペラペラとめくりながら、険しい表情で診断結果に目を走らせている。しばらくしてカメラが少し右へと向くと、そこに映し出されたのは医療用ベッドに寝転んでマイクを持ったパトリック・スタンプ(Vo.G)!ステージ上は以前真っ暗なのでどういう技術なのかは不明だが、とにかく。パトリックがゆっくりと起き上がった場面で映像は終了。瞬間、とてつもない閃光がAIR STAGEを貫いた。

そこに立っていたのはパトリックの他、ジョー・トローマン(G)、ピート・ウェンツ(B)、アンディ・ハーレー(Dr)らFOBの面々。雪降りしきる中でひっそり佇む山小屋のVJと共に鳴らされたのは、なんと彼らのファーストアルバムから”Grand Theft Autumn/Where Is Your Boy“。まさかの幕開けに大興奮の我々をよそに、彼らはお馴染みの爆音ロックサウンドをどんどん響かせ興奮を高めていく。音楽的にも歌声的にもスタンダード。客を煽ることも、余計なことを話す訳でもない。そこにあったのはいつものFOBである。ただその良い意味で『当たり前な感じ』が、サマソニ常連組である彼らをヘッドライナーまで到達させたのだ。

以降は”Sugar, We're Goin Down“、”Dance, Dance“、”A Little Less Sixteen Candles, a Little More "Touch Me"“とどんどんしていくのだが、ここで「ん?」と思う。ここまで彼らは初期の20年前の楽曲しか演奏していないのである。……ではここで、彼らの今回における1時間30分の長尺セットの全貌を記しておこう。彼らは今年デビュー20年の節目の年。そのためこの日のセットリストは過去のアルバムから最新のアルバムに至るまで、順番にキラーチューンのみを披露するというベスト・ベスト・ベストなライブだったのだ!文章に書くと簡単なようだがこれは実はかなり特殊で、本来ベストアルバムライブがあったとしても、過去曲と古い曲を混ぜた進行になったり、少し知名度の少ないものを入れたりするのが常。そんな中で彼らは完全にテーマをアルバムごとに分け、しかもそのアルバム内で有名なものしか演奏しない、という超ファン目線のライブをしてのけた。こんなライブはもう二度と出来ないだろうし、個人的には「今日で解散するつもりなんか?」と本気で思ったりもした次第だ。

ここまでで今回のライブが非常に力の入ったものだと分かってもらえたと思うのだが、特に驚きだったのはその演出の豪華さ。全ての楽曲に「この映像何百万かけてんの!?」と1曲おきに驚くレベルのハチャメチャな金をかけたVJが投影された他、火柱バンバン、空にはペガサス、地面からは熊、仮面を着けたダンサーが出てきたかと思えばステージが変形してオブジェが出現して、最後は風船を持ったメンバーが空を飛んで銀テープが飛びまくる……とまあ、今回のライブだけで破産するんじゃないかと思うほどに豪華なステージだった。詳細は他国の上のライブ映像に詳しいが、ヘッドライナー史上、一番金使ったんじゃなかろうか。

”This Ain't a Scene, It's an Arms Race“からはペガサスの模型がグーンと上昇し、別アルバムのゾーンへ。中でもこの日一番の盛り上がりとなったのは”Thnks fr th Mmrs”。真っ赤なカウントダウンが画面を覆い尽くすように表示される中、求心力のあるサビがどんどん鳴らされる様は圧巻である。ふと周囲を見ると、お父さんに肩車された小学生の男の子が大はしゃぎする様子が。長い活動歴で知られるFOBのファンが自身の子どもに教え、その子どもが楽しんでいる構図に思わずウルッと。「この曲好きやもんなあ〜!」と満面の笑顔のお父さん、それに「ヤバい〜!」と答える子ども。親から子へ音楽が引き継がれていくその光景に、とても元気を貰えました。

“Disloyal Order of Water Buffaloes”が流れた際には、アルバムジャケットでもお馴染みの熊が空気を入れられ、ムクムクと巨大化。ここからはこれまでほぼ出さなかった火柱がバンバン上がり、こちらもアツアツに。かと思えば“The Phoenix”が流れれば背後に巨大な石像がボカンと出現し、目にも楽しい演出がどんどん出てくる。個人的には映画『ベイマックス』の楽曲でもある“Immortals”で、YouTubeのコメント欄らしき画面が映し出され「Wow a one-word song title from fall out boy(FOBの曲のタイトルが一言で終わってるの凄いね)」とのコメントにいいねが大量につく構成が面白かった。ちなみにこれ下のセットリストを見ると分かりやすいですが、ほとんどの楽曲のタイトルが長いFOBの自虐です。

そんなこんなで進んでいったライブは気付けば終わりに近付き(休憩無しでどんどん進むので時間経過が早い)、いよいよ終わりかと思われたところで鳴らされたのは“Centuries”と“Saturday”。ここまでアルバム順に鳴らされていたセットリスト。この2曲はその前半に位置するものでほぼ逆戻りの感があったが、これはフィナーレを意味していたと今なら思う。全ての楽曲のジャケットを過去から映し出し、最後はなんと空中浮遊からの爆発、からの銀テープとステージダイブ、という物凄い幕切れ。……繰り返すが、ここまでの熱量で畳み掛けるライブは今後FOB的にもまずない。先述の通りこの時間はいろいろなバンドがライブをやっていたけれども、FOBのライブを選択したことは絶対に間違いじゃなかった。そう断言出来る、トリに本当に相応しいライブだった。マジで解散だけはしないでね……。

【Fall Out Boy@サマソニ大阪 セットリスト】
Grand Theft Autumn/Where Is Your Boy
Sugar, We're Goin Down
Dance, Dance
A Little Less Sixteen Candles, a Little More "Touch Me"
This Ain't a Scene, It's an Arms Race
Bang the Doldrums
Thnks fr th Mmrs
Disloyal Order of Water Buffaloes
I Don't Care
The Phoenix
My Songs Know What You Did in the Dark (Light Em Up)
Uma Thurman
The Kids Aren't Alright
Immortals
The Last of the Real Ones
What a Catch, Donnie
Golden
Love From the Other Side
Fake Out
Headfirst Slide Into Cooperstown On A Bad Bet
Centuries
Saturday


おわりに

FOBのライブ後に花火が上がり、ここで本当に今年のサマソニは終了した。ポーターの件などいろいろトラブルはあったものの、今年も素晴らしいフェスを体験できたことを心から嬉しく思う。
 
少し話はそれるが、今年のサマソニを語る上で記すべきことがあるとすれば、それは『歴史的円安によるブッキングの難しさ』であった。……もちろん我々ファンとしてはもちろん大物が観たい。そのためSNS上でも「今年の洋楽勢が渋い」といった話も散見され、これに関しては実際自分も同様な危機感を抱いている。ただ様々なメディアで語られている通り、これまで1千万で呼べていた人が1千500万になったりと、結果としてもう過去のサマソニのように大物はブッキングできない。清水社長も話していたが、「もしその大物を起用できたとして、他のステージに出るアーティストが非常に弱くなるからフェスとして成立しない」とまあ、こういうことなのである。

そんな中で今年のサマソニは、本当に頑張ってくれたと思う。頑張ってくれた運営さんに感謝の気持を述べると共に、来年のまた周年開催を心から楽しみにしている。最高の夏をありがとうございました。