こんばんは、キタガワです。
さあまもなく、フジロックの夏!音楽フェスの中でも最も早い7月に開催されるフジロックの、注目のステージ別ラインナップが遂に発表された。これまでヴァンパイア・ウィークエンドとジャック・ホワイト、ホールジーがトリを務めるなど各種情報は明かされてはいたが、ステージ割が出たことでより一層、その豪華さに注目が集まることだろう。
まずは初日、取り分けこの日の見所はグリーンとホワイトステージ。ブラック・ピューマズやハイエイタス・カイヨーテといったこれぞフジロック!な面々に加え、日本からはYOASOBIとOriginal Loveが新たな風を吹かせてくれる。トリのVWは今回は一体何人編成で来るか……という部分も含めて期待大だ。ホワイトはジョナス・ブルーからのボノボの、おそらくどこにもなかった取り合わせなのが面白く、邦楽勢のD.A.N.とノベンバがようやくこのステージに辿り着いたことには感慨深い気持ちにも。その他過激なリリックで先日の武道館公演で衝撃を与えたAwich、フジロックでは超お馴染みのオウガと踊ってばかりの国、有終の美を飾る幾何学模様もアツい。
Vampire Weekend - A Punk (Glastonbury 2019) - YouTube
続く2日目も、恐ろしく良いラインナップ。元ザ・ホワイト・ストライプスのフロントマン、ジャック・ホワイトはもちろん、最新アルバムのポップさが印象深い中での出演となるフォールズ、出演辞退からのリベンジとなる折坂悠太、あの一件から初めての表舞台となるコーネリアスまでよりどりみどり。緑豊かな環境でゆったりと。もしくはダイナソーJRを筆頭に、ロック好きにも上手くヒットする布陣なのも見逃せない。よくよく見るとブラック・ピューマズ2日連続では……?という発見もありつつ、アルコール片手にゆるりとした時間が流れそうな1日だ。
Foals - What Went Down (Glastonbury 2019) - YouTube
そして最終日、こちらは何とヘッドライナーがホールジー、ムラ・マサ、モグワイという嬉しい悲鳴。PUNPEEが遂にグリーンに出演するのも感動的だし、ずとまよ、鈴木雅之など日本的な豪華さも嬉しいところ。最近ボーカルが脱退し、まさかの他メンバーがボーカルを兼任するようになったブラックカントリー・ニューロード、新作アルバムが大好評のスーパーオーガニズム、「初出演でグリーンステージ!?」なバニラズ含め、特にこの日はチケット争奪戦が激しくなりそう。
Mura Masa - Fire Fly (Reading + Leeds 2019) - YouTube
さて、これにてフジロック2022のラインナップがほぼ確定となった訳だが、紛れもなく今年のフジは大復活の狼煙を上げることとなるはずだ。正直これまでのフジロックは自然の中で行われるフェスという魅力や、サマソニと並んで日本2大洋楽フェスのイメージが強かった。そんな中で今年はなるべく元通りのフジを取り戻そうと、ブッキング然りスロット然りを練っていることが分かる。
ご存知の通り、今海外におけるフェスシーンはコロナ前の変わらない水準まで回復している。翻って日本はと言うと未だ様々な制限は避けられない状況にあり、内容としては先日公開されたスマッシュ(フジロックの主催会社)高崎氏のインタビューに詳しいが、海外からのアーティストにも今回観客の声出しを制限していることは伝達済みなのだそうだ。故にこの日の来日勢は、体感としてはこれまでのフジロックのイメージとは全く違う、かなり特殊な環境下で臨むことになる。確かに我々参加者側としてもいろいろな意見はあるだろうが、こうした状況でも開催に向け動いてくれたその努力と、ある意味不完全な状態でも出演を快諾してくれた来日アーティストの心持ちに関しては、是非とも汲んでもらえればと思う。ともあれ残すところタイムテーブル発表のみとなったフジロック、今年は配信があるのか?というアナウンスも合わせて本当に楽しみでならない。