キタガワのブログ

島根県在住。文筆。rockinon.com外部ライター等。

『SUMMER SONIC 2022』、待望のステージ別ラインナップ発表!各ステージの楽しみ方を大解説

こんばんは、キタガワです。

 

待ちに待ったこの日が遂に!昨日5月9日に公開された『SUMMER SONIC 2022』のステージ別アーティストアナウンス。事前に知らされていた通りステージ的な規模はコンパクトにはなったが、出演ラインナップはあまりにも豪華という良い意味でのアンバランスぶりには、思わず感謝の気持ちが口をついて出そうになってしまう。


さて、ここからは気になる各日の注目ポイントを見ていこう。まずは初日8月20日のメインであるマリンステージには、ヘッドライナーのThe 1975に橋渡しをする形でKing Gnu、マネスキンが堂々鎮座。The 1975についてはもう説明するまでもない、サマソニとしては小さなステージからのし上がってきた感動的な起用だし、日本のフェスとは言えKing Gnuが世界的に注目を集める2組に囲まれる様は感動的。サマソニ代表・清水直樹氏いわく「彼らサイドからこの位置と高額ギャラを希望された(意訳)」という超強気の姿勢が表れたマネスキンも、若干20歳にしては驚きの立場である。また気になるザ・リバティーンズとリナ・サワヤマ、ビーバドゥービーらジャンル無用年代無用の海外勢はまさかのこのステージであり、この辺りは参加者の年代的に良い意味でバラつきがありそう。ホルモンやミセス、Novelbrightは予想通りの位置にしろ、やはり「良くやった!」と叫びたくなる貢献度はさすが。

King Gnu - 一途 - YouTube


続いては2番目に大きいマウンテンステージ。何とトリはMAN WITH A MISSIONで、往年のパンクヒーローたるオフスプリングとオール・タイム・ロウ、ジャンルレスのフィッシュボーンがそれを支えるという、新世代の台頭を見せ付けた形だ。BLUE ENCOUNTとザ・リンダリンダズも含めてこの日のマウンテンはかなりロックに寄ったラインナップにしろ、こちらは好みのサウンド的に『選べる』楽しみもありそう。個人的には現在14歳そこそこ、高校の夏休みを利用してサマソニに参戦するガールズティーンバンドのザ・リンダリンダズが、バンド名の由来となったTHE BLUE HEARTSの“リンダ リンダ”をカバーするかどうかにも注目したいところ。

The Linda Lindas - "Growing Up" - YouTube

そして残すソニックステージのトリは、孤高のSSWセイント・ヴィンセント!コロナ前はほぼ毎年来日してくれていた彼女だが、その実パフォーマンスはバンドセットだったりソロだったりと千変万化。ニューアルバムが高評価を得ていることも含めて、特にセットには大きな期待が高まる。ケイシー・マスグレイヴス、スクイッドら若手洋楽勢は本当に今観ておくべきだし、邦楽好きにもオーサム、Vaundy、CHAIは今最もチケットが取れないアーティストとして知られているので、彼らを見ることでも間違いなくチケット代のお釣りが来るレベル。

 

Megan Thee Stallion - Body [Official Video] - YouTube

そしてバトンが繋がれる2日目、こちらも物凄い。ヘッドライナーが日本円にしてチケット代ウン万円は固い超VIPのポスト・マローンという時点で圧倒的だけれど、グラミー賞を受賞したミーガン・ザ・スタリオン、ジャンルやジェンダーを完全無視した有名人ヤングブラッド、古き良きロックを鳴らすザ・ストラッツなど、数あるこの世の洋楽フェスのどこも実現出来なかった素晴らしいラインナップには驚くばかりだ。更に日本からはONE OK ROCK、WANIMA、THE ORAL CIGARETTESらロック勢、要注目株としては話題沸騰中のBE:FIRSTが出演し、こちらも目が離せないステージになりそうだ。

 

Primal Scream - Movin' on Up (Official HD Video) - YouTube

マウンテンステージのトリは思わず「待ってました!」と叫びたくなる最強の男、プライマル・スクリーム。しかも今回は1991年にリリースされた名盤『スクリーマデリカ』の完全再現ライブだと言うのだから、ファン垂涎ものである。クーラ・シェイカーも含めてここだけ見るとグワッとあの時代に戻った感覚もある中で、あのU2のボノを父に持つフロントマン率いるインヘイラーや、独特のサウンドでぐんぐん勢いを伸ばすイージー・ライフもいて幅広い。特に注目されているのは言わずもがな、あのBTSの弟分でもあるTOMORROW X TOGETHER(TXT)で、この時間のマウンテンはとてつもない熱気に包まりそうな予感。日本からはアジカン、milet、優里らこちらも誰もが知るアーティストが勢揃いで、おそらくこれは全日そうだが、このステージで1日過ごすだけでも周囲の人々に誇れるような、そんな貴重な体験が出来ると思う。

 

Carly Rae Jepsen - Call Me Maybe - YouTube

ソニックステージももちろん負けてはいない。トリは何と稀代のポップマエストロ、カーリー・レイ・ジェプセン!ここ日本でも“Call Me Maybe”や“Good Time”がCMで起用され大ブレイクとなったのは記憶に新しいが、あれから数年経ち更に厚みを増したサウンドには期待大だ。加えて、まさかまさかのこの位置で登場のツイッターフォロワー数140万人超えのCL、そして堂本剛率いるファンクバンドENDLICHERI……。正直この時間は入場規制は確実だろうから、少しでも興味のある人は全力で動くべし。セイレム・イリースとグリフの2組もポップ好きとしては避けて通れない布陣で、ちゃんみなや女王蜂がガッチリ固める最強のソニックステージ。全体としてポップに振り切ったステージになったこの空間で、どんな奇跡が起こるのか今から楽しみだ。


去る4月に発表された現ラインナップを観て、おそらくは洋楽好き邦楽好きに関わらず、音楽を生活の中心に据える誰しもが「サマソニ完全復活だ!」と心踊ったはず。そして今回の日割発表でもって、その興奮はより現実味を帯びて想像出来るようになったはずだ。「BE:FIRSTからTXTを観て、急いでENDLICHERIに移動しよう!」とか、「この辺りで全力ではしゃいだ後ちょっと休んで、最後はThe 1975の“Guys”を聴いて泣こう!」とか……。タイムテーブルが発表されるのはまだ先だけれど、日々そうした想像で楽しめるのはやはり夏フェスの、サマソニの醍醐味と言える。


しかも、嬉しい発表は終わらない。何故なら近日中にはBEACH STAGEの出演アーティストと、日本とアジア圏のアーティストをブッキングしたと目されるPACIFIC STAGEのラインナップも発表される予定で、まだまだ出演者は増えるからだ。もしかしたらこの時点で固まっていたあなたの当日の行動予想を、更に良い意味で混乱させてくれる大好きなアーティストが加わるかもしれない。発表のたびに大きな衝撃を与えてくれるサマソニ。これからの動向を見つつ、どうかそれまでそれぞれの思いを巡らせながら楽しんでみてほしい。