キタガワのブログ

島根県在住。文筆。rockinon.com外部ライター等。

フリーターから正社員になった生活のリアル

「○○さんって家帰ったら何されてます?」……。沈黙を繋ぎ止めるが如き役割を果たすこの質問に対し、未だかつて満足の行く回答を得られた試しがない。少なくとも筆者調べである程度多かったものとしてはYouTubeやゲーム、アニメ等。そして圧倒的大多数を占めたのは「特に何も」という、フワっとした回答だった。もちろんこれは言葉のあやで、本当に何もしていない人などいない。けれども彼らはいくら追求しようが「特に何も」の主張を崩さず、次第に「何もしていない人生とはどんな日々なのだろう」と考えるようになった。そんなつまらない人生に、何の価値があるのかと。

ただ長らくのフリーター生活を抜け、ようやく仕事に忙殺される日々を倍返し的に受ける現在、ふと気付く。自分も明らかに『そちら側』へ向かっていることに……。遠方なので朝7時に起きそこから出社、時計が一周する仕事に12時間拘束。ようやく家に帰る頃にはもはや日付が変わるまでに寝なければ平均睡眠時間を大きく下回る現実。これが社会的な普通だと言えば聞こえはいいが、そうまでして得るものが基本的に金しかないというのは如何なものか。もっと大事なものがかつての僕にはあったはずで、追い求めるべきは金ではなくそちらの歩みではないのか。そんな漠然とした思いが首をもたげる毎日だ。

ここで一度、こうした仕事に忙殺される日々で得られるものは何なのか考えてみる。先述の通り、明らかにその人にとってプラスになり得ることは間違いなく『金』だ。確かに金があれば車も貯金も、世間一般的な常識人としてのステータス足り得る代物は絶対的に手にすることが出来るし、その果てに結婚だったり娯楽のパチンコだったりと、必要最低限の金があって初めて成立する事柄も新たに出現する。実際回りでもそれこそ高校・大学を出て社会人になってそのまま同じ会社で何年も務めている人は、約6〜7割がこうした行動を報告する傾向にある。

では逆に、これらの行動に特に興味もない、ないしは人生を半ば諦めている人にとってはどうだろう。無論金の優先順位が低い関係上、金の安定供給によって得られる幸福度も比例して低くなる。しかしながら自分のやりたいことに関しては絶対に時間が必要なため、折衷案を模索することも難しい。今の僕がまさしくこのタイプで、それこそ金と自分の時間を天秤に掛けた結果金が上回ることもないので、ただ1日疲れた気にしかならない。思えばフリーター時代は今ではほぼ絶交になっている友人らからいろいろ陰口を叩かれたものだが、それすらも『人並みの幸せを幸せだと感じる』人たちからの陰口だった訳で、やはり当時から思考的に双方が水と油状態だったのだろう。

そんなこんなで、今日も7時起き。残業も加味すれば、帰宅するのは一体いつになることやら。有り難いことに職場は優しい人ばかりで、そこは安心しているけれども、僕が一瞬でも本来のネガティブな面を見せてしまえば関係性もすぐに破綻する。その恐怖に打ち震えながらただ金を貰う生活を是とするか否かは、まだ分からない。取り敢えず今はやることをやるだけ。光明は未だ見えない。

ジャパハリネット【心の音】 - YouTube