キタガワのブログ

島根県在住のフリーライター。ロッキン、Real Sound、KAI-YOU.net、uzurea.netなどに寄稿。ご依頼はプロフィール欄『このブログについて』よりお願い致します。

ジョナス・ブルー、ジャック・ホワイト、そしてまさかのホールジーまで……。第一弾発表から見る『フジロック2022』の注目ポイント

こんばんは、キタガワです。

 

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フジロック、カムバック!先日遂に発表された第1弾発表アーティストを見て、思わず何度も画像を見返してしまった人は少なくないだろう。フジロックにピッタリ嵌まる自然派アーティストから、全く予想もしていなかった大物アーティストまで……。フジロッカーひとりたりとも置いていかない力の入ったラインナップには「最高!」と言う他ない。

それでは気になる、各日の特色について見ていこう。1日目は洋楽勢にボノボを筆頭にドーズ、ハイエイタス・カイヨーテ、そして現在サブスクを中心にブームを巻き起こすジョナス・ブルーなど。対する邦楽勢にはD.A.N.やオウガ、スペアザといったアーティストが集結する、非常にフラっとした空気感で楽しめるフジロックのイメージに近い構成。EDM派はジョナス、ゆったり派はハイエイタス、加えて、今のところはボノボとジョナス・ブルーの存在が際立っているが、どうやらトリはボノボではないということなので更なる発表にも期待したいところ(SNS上ではテーム・インパラ説が出ているがどうか)。

Jonas Blue - Mama ft. William Singe (Official Video) - YouTube

 

続く2日目は、現段階ではポップ・ロックデイ色が強い布陣だ。ヘッドライナーに元ザ・ホワイト・ストライプスのジャック・ホワイトを大抜擢し、単音ロックの重鎮ことフォールズと、超轟音演奏でかつて街中のライブハウスを出禁になったダイナソーJrが脇を固める。ポップ路線のアーティストはやはりアーロ・パークスとブラック・ピューマズが頭一つ抜けている印象があるものの、フジロックではお馴染みのThe fin.や折坂悠太らの抜擢も楽しい。総じてこの日はロックを見るかポップを見るかで、かなり多くの人が迷いまくる1日になること必至。

Jack White – Taking Me Back (Official Video) - YouTube

 

最終日3日目は、どこまでもポップに振り切った日になる。中でも圧倒的な存在感を誇るのはトリを飾るホールジー。かつてのシーアでも思ったことだが、彼女に関しては本当に金額的にも話題性的にも「よく呼べたな……」と驚くレベルのビッグネームで、最近でも日本で大いに跳ねたアニメ映画『Sing』に出ていたりもするので集客にも期待したい。しかもEDMのムラ・マサとゆったりトム・ミッシュという雰囲気の全く異なる2名がドドンと鎮座しているのも嬉しい。日本からはずとまよやPUNPEE、ハナレグミといったここ最近のフジロックでの注目株も出演が決定しており、一体どんな化学反応が起きるのか楽しみでならない。

Halsey - Without Me - YouTube

 

昨年のフジロックが日本勢オンリーで開催されたことは広く知られているが、元々フジロックはサマソニと肩を並べる洋楽フェス。つまり、ここからようやく本来のフジロックの火は灯されるのだ。正直今後の感染状況がどうなるかは分からないし、サマソニもそうだったように洋楽アーティストの来日数は本来の約3割程度に留めなければならないはずだけれど、この圧倒的な布陣なら最高のフジロックの口火を切ることが出来ると確信を持っている。むしろ歴代最高の可能性も十分。もう少し当日までは時間を要する部分はあれど、それも来たる興奮への幸福なお預けと考えればお釣りが来る。またあの場所で会えることを祈って。