キタガワのブログ

島根県在住。文筆。rockinon.com外部ライター等。

これまでのFEに辟易した人ほどプレイして欲しい名作『ファイアーエムブレム 風花雪月』

こんばんは、キタガワです。


今でこそ家庭用ゲーム機と言えばNintendo SwitchとPS4の2強だが、そのうちNintendo Switchには、これまでに購入した全てのゲームのプレイ時間を保存・閲覧出来る機能が搭載されている。これは特に友人らとゲームをする際の進行度報告として適していて、例えばポケモンをプレイしている友人たちとプレイ時間を報告し合えば「今○時間やってるってことはこの街らへん?」「100時間やってるなら強いポケモンちょうだい!」など、ある意味ではプレイ意欲にも繋がっている。


ただ、いかんせん年間数百のゲームが制作されるNintendo Switchである。当然購入してもあまりやらない積みゲーも次第に増えていくもので、『先日購入した筈のゲームがたった1時間程度プレイしただけで放置されている』という情報も白日の下に晒されると、何だかシュンとした気持ちにもなってしまう。そのため『ある程度長期間プレイしたゲームで履歴を埋める』がゲーマーとしての理想形とするならば、心に響くゲームを如何に見付けるかが最大の課題になるのだ。

 

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翻って、最近の話。ここ数日は1バトル20分程度で終わる手軽さからか、何かにつけてNintendo Switchの『ファイアーエムブレム 風花雪月』をプレイ中だ。プレイ時間はざっと50時間を突破していて、何だかんだNintendo Switchソフトで言えばかなりプレイしている方。何故ここまで継続プレイが出来ているのか、それは当然ゲームがストレスフリーだからなのだが、それにしても今作のシステムはストレスと隣合わせだった過去作と比べても圧倒的で、ひとつのシリーズの完成形を見るレベルで行き届いている。


最初にざっと説明すると『ファイアーエムブレム(以下FE)』シリーズのルールは、基本的に詰め将棋に近い。まずは自軍のキャラクターたちをマス目に沿って動かして、敵陣に侵入。そこから押し寄せる敵をそれぞれの命中率や攻撃力などを考えながらチクチク倒していき、時には回復したり後退したりして策略的に進みつつ、最深部にいる敵将を倒せばクリアだ。一度プレイしただけですぐにやり方が分かる分かりやすいシステム。……しかしながらFEならではの要素として存在する『一度死んだキャラは復活しない』という鬼畜システムが搭載されていることで、FEは異様なまでの緊張感と、多くのファンを獲得するに至った。


そう。繰り返すが、FEでは死んだキャラは復活しない。これがどういうことかと言えば、単純に自軍の戦力が目に見えて落ちるのだ。例えばこれまで10人で戦っていたところが9人になれば攻撃力も減るし、これまで守っていた部分がガラ空きになる関係上、敵陣の特攻も激しくなる。実際僕が過去作で犯したミスに『自軍の半分以上が戦死した状態でセーブしてしまい、どう足掻いても勝てなくなった』というものがあるが、文字通りの詰み状態になってしまうことも多々。しかもこの戦死の理由は運に左右されるきらいもあって、実際に見聞きしたファンのあるある話として『命中率10%の相手の攻撃が当たって死んだ』や『攻撃力が3倍になる必殺技を相手が偶然使ってきた』、『適当に進めていたら増援が出てきて囲まれた』などもはや自分ではどうしようもない事案も関わってくるため、その都度リセットボタンを押してプレイをパアにせざるを得ない、といった悲劇はほぼ全員が体験していることだろう。


だが今作『FE 風花雪月』は違う。まず秀逸なのは時を巻き戻す機能であり、これを使えば1ターンでも2ターンでも、最悪の結末を見た上で再び対処が出来るのだ。正直これまでの『良いところまで進めたのに仲間が死ぬたびにリセット』の作業は時間的にも労力的にもかなり辛いものがあったので、最高の配慮と言わざるを得ない。更には「そもそも何やっても死んじゃうよ!」という人向けにレベル上げが無限に出来る親切設計に加え、これは最初の設定によるが、何とキャラクターが死んでも離脱しないシステムまで選ぶことが出来たりもする!これぞユーザーフレンドリー。ここまでの内容を列挙するとやたら簡単にも思えるが、特に後半は歯ごたえのある難易度になっているのも嬉しい限り。


そして、ゲームを語る上で肝心なシナリオ面も完璧だ。今回のプレイヤーはこれまでのFEのような軍のリーダー的立場ではなく、戦士学校の教員という職に就く人間。故にプレイヤーはプレイ開始時に3つの学級のうちからひとつを選択し、そのクラスを受け持つことになる。ただ当初はもちろん「一応練習はするけど戦争なんて多分起こらないよね」の楽観的な雰囲気が学校全体にあり、ゴロツキの討伐や治安維持ばかりを命じられるのだが、次第に各国の状況が悪化。最終的には戦争に赴く大切な軍隊としての役割を担っていく。更には3クラスの組織図も不穏なものとなり、いつしか明るい雰囲気はどこへやら……。これまで毎日「センセー!授業教えてくれよー!」と喋っていた生徒が時に敵になったり、仲間になったり、戦死したりといった衝撃は片時も見逃せない。


1クラスの攻略時間はおよそ50時間。おそらく、クリア後は他学級のシナリオも継続する予定なのであと100時間程度は楽しめる計算だ。しかもこれまで敷居が高いと思われてきた戦闘離脱もなく、ストーリー展開も完璧となれば、名実共にシリーズ最高傑作と断言して良いはず。発売からもう何年も経つNintendo Switchゲームの中でも全く値下がりしていないのである程度値は張るが、それでも長時間プレイゲームの足掛かりとして、一先ずプレイすることを強くお勧めしたい。数カ月後には今作の流れを受け継ぐ『ファイアーエムブレム無双 風花雪月』もリリース予定のこのタイミングだからこそ、是非とも。

 

ファイアーエムブレム 風花雪月 紹介映像 - YouTube