キタガワのブログ

島根県在住のフリーライター。ロッキン、Real Sound、KAI-YOU.net、uzurea.netなどに寄稿。ご依頼はプロフィール欄『このブログについて』よりお願い致します。

『M-1グランプリ2021』決勝進出者発表に寄せて

こんばんは、キタガワです。


GYAO独占放送内で、決勝進出者が発表されるのは21時40分。それまでの間、僕はずっとツイッターを眺めていた……。理由はただひとつ、この発表の少し前に行われた準決勝のウケを確認するためである。TLを見る限りではどうやら準決勝はABCDの4つのグループに分けられていたようで、それぞれの転換時間の際に観客がササッと面白かったコンビを書き込み、また次のグループへ……。という流れが連続していて、随分と楽しい時間だったことが文字からも伺えた。


そのうち当然ながら『投稿者が考える絶対に決勝進出するコンビ』も多く挙げられており、見取り図やニューヨークら決勝常連組をはじめ、ヘンダーソン、ダイタクなど長らく決勝の壁を超えられないコンビ、更にはヨネダ2000らニューカマーの強さを称賛する声も多々。ただ心底驚いたのは本当に人それぞれが選ぶ決勝当確が大きく異なっていることで、中には「全員が横一線」とする意見も。総じて誰が決勝に勝ち上がるか分からない、熾烈な争いが繰り広げられたようだ。

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そして待ちに待った決勝進出者発表である。初出場組はもも、モグライダー、真空ジェシカ、ランジャタイ、ロングコートダディ。連続出場はインディアンスとオズワルド、錦鯉。久方ぶりの返り咲きとなったのはゆにばーすのみ。対して大方のお笑い好きが期待していた見取り図やニューヨーク、金属バットといった実力派の芸人たちが落選してしまう、ある意味では予想を大きく覆す形となった。詳しくは本日昼の12時から観ることが出来る準決勝アーカイブで明らかになることだろうが、上記の9組が選ばれた理由はひとえに『当日のネタがウケたから』なので、如何に本番の生の笑いが重要視される大会なのかを改めて感じた次第だ。


気になるのは、やはり初出場組の存在だろう。ミルクボーイをカオスに振ったかの如き大量のツッコミが楽しいもも。独自性の高いほんわかさで不思議な魅力を醸し出すモグライダー。本番で何をやらかすか分からない真空ジェシカ。大ホームランか全力三振のどちらかになりそうなランジャタイ。本番の兎の滑舌がいろいろと心配なロコディ……。前大会優勝者のマヂカルラブリー野田がツイッターでも呟いていたように、このM-1を境にどう動いてもお笑い情勢は変わる。そんな期待すら抱かせるラインナップである。


一体、来たる12月19日に優勝を掻っ攫うのは誰なのか……。特に昨年と一昨年を見ると、全く無名だったミルクボーイが「ほな〇〇やないかい!」のキラーワードで社会現象を巻き起こしたり、前回最下位だったマヂラブが優勝したりもした。いや、優勝者の話だけではない。錦鯉もニューヨークも、おいでやすこがも、見取り図も。今やM-1は、人生を一夜にしてひっくり返すことの出来る運命的な大会として位置している。これから先の約2週間は是非とも昔のネタを見返したりしつつ、最高の1日に備える日々を送りたいところだ。