キタガワのブログ

島根県在住。文筆。rockinon.com外部ライター等。

某夜

「すみません、3名行けますか?」

脳内をアルコールが支配しすっかり呂律の回らなくなった口で、友人が店員を呼ぶ。この日の飲み会は友人の久方振りの帰省に伴って何となしに発案されたもので、3名ともがワクチンを打ち終え、なおかつ翌日も揃って休みということで序盤から気兼ねなく痛飲した。そしてビールを空け、ハイボールを空け、次いで焼酎やら日本酒やらをチャンポンした頃には気付けば23時を回り始めていて、足は自然と駅前の白木屋へと向かっていた。

連日の深酒が要因となり意識朦朧になった僕と、対して酒を普段飲まない友人1、果ては運転手としてアルコールNGの友人2。おそらく友人2以外は一人あたり5杯以上は飲んだ計算になり、白木屋に入った頃には居心地の良さに満足し、次第に会話は減少の一途を辿っていた。取り敢えずスマブラ新ファイターの発表が近いこともあり、チマチマと枝豆をつまみつつ全員でNintendoのYouTube配信を見る。ソラだの2Bだのワルイージだの、各々の考えた理想のファイターを発表し終えたところで正解者に酒を奢る話が持ち上がり、再び酒を頼む。結果はご存知の通りソラで一頻り盛り上がるが、最終的には奢りの話はなしになり、皆で酒も話もそこそこにシメを食べて帰った。

小学校からの付き合いの友人らと酒を飲み、語らう。この流れはおよそ酒が飲める年齢になった頃から継続していて、当然楽しい思いはある。しかしながら年齢を重ねたからかただ楽しいだけで終わらなくなってしまうことも最近は増え、この日も帰宅後にビールを空けつつ、憂鬱に思考を漂わせた。何が悪いという訳ではないが、様々な事柄を純粋に楽しめなくなったのはアラサーを超えた辺りからで、若かりし頃の猪突猛進的な思考はどこか遠くに消え去ってしまった感すらある。

けれどもそれ以上に考えてしまうのが、後の執筆活動への影響だった。本来記事の執筆に2日かかるとして、この飲み会で1日は潰れた計算。では翌日から頑張ろうと思っても、総合的には3日かかるのである。ままならんなあと心底思いつつ、ほぼほぼ回らない頭で筆を取ることにした。この状態では全部書き上げることは出来ないだろうが、たぶん明日の何分の一くらいにはなるだろう。