キタガワのブログ

島根県在住のフリーライター。ロッキン、Real Sound、KAI-YOU.net、uzurea.netなどに寄稿。ご依頼はプロフィール欄『このブログについて』よりお願い致します。

Ado、緑黄色社会、ジャニーズWEST……。あらゆる視点から2021年の紅白歌合戦初出場アーティストを大予想する

こんばんは、キタガワです。


気付けば約2ヶ月後まで迫った、年末の音楽番組こと紅白歌合戦。今年は同時刻帯で争っていた『笑ってはいけない』が放映されないこともありにわかに注目が集まりつつある紅白だが、やはり気になるのは初出場アーティストの面々だろう。これまでの初出場アーティストに共通するのは、紅白起用基準として公式HPにも記載されているように話題性とセールス成績に大きく左右されるということはよく知られているけれど、その結果が判明するのは毎年上半期(1月〜6月)と相場が決まっており、例年の紅白の傾向を見ても、端的に言えば「上半期にかけて話題を攫ったアーティストが内定する可能性が高い」と推察することが出来る。  


そこで今回は日本音楽シーンと一般大衆への浸透の2つの観点から、現時点で起用が確実視される本命アーティストを中心に5組、また可能性がある程度高いアーティストを短く数組紹介し、今年の紅白歌合戦初出場組を大胆予想。あくまで個人的な視点であるため100%正しいとは決して言い難いが、是非とも各々のイメージするアーティストを照らし合わせながら来たる祝祭に思いを巡らせてみてほしい。



 

緑黄色社会

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まず最初に、今年全体を鑑みても話題が途切れることのなかった、所謂『本命』のアーティストから順に見ていこう。今年もYouTubeを中心とした巨大なバズが音楽シーンそのものを動かす役割を果たしていたのは言うまでもないが、その中でも一際注目を集めてきたのが昨年“Mela!”でストリーミングサービストップの座についた緑黄色社会だろう。


『売れる曲を作る』という第一作業(アルバム『SINGALONG』発売)、勢いを更に広げる第二作業(MステやCDTV出演)、そして緑黄色社会の認知を下火にさせない活動(バラエティー番組出演やビールのCM、全国ツアー等)……。これまで精力的な活動を続けてきたのは全て紅白初出場に至るための重要な足掛かりだったのだと、“Mela!”から数ヶ月、全く勢いの衰えない彼らを見て改めて気付く。実際彼ら自身も紅白をひとつの目標に掲げていたところもあるので、その感動はひとしおだ。楽曲に関しては“Mela!”であることは間違いないが、当楽曲は某番組内の『ひとつになろう! ダンスONEプロジェクト』の課題曲としても選出されているので、当日は様々な学校生徒とのリモートコラボの有無も期待できそう。

 

緑黄色社会 『Mela!』Music Video / Ryokuoushoku Shakai – Mela! - YouTube

 

 

Creepy Nuts

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対して、音楽は元よりバラエティー的な露出で大衆にアピールしたのが、DJ松永とR-指定によるヒップホップユニット・Creepy Nutsである。すべらない話、有吉ゼミ、スッキリ、果ては東京オリンピック閉会式でのパフォーマンスと今年に入ってからの彼らの活動はある種異常なペースであり、同時に音楽活動についても両立させるという徹底した音楽至上主義でもあった。


当然彼らのこのハイペースは「もっと売れたい」→「売れるためには何をするか」という考えに基づいてのもので、結果ふたりそれぞれに認知と箔が付いた状況はアーティスト界全体を見ても稀有。実際楽曲は知らずとも彼らの名前を認知している人はかなりの数おり、逆にこの紅白はDJ松永でもR-指定でもなくCreepy Nutsとしての活動を広げる最大のチャンスだ。惜しむらくは絶大に跳ねた曲があまりない点のみだが、こちらも“かつて天才だった俺たちへ”や“Who am I”といった数あるタイアップ楽曲があるため無問題。ちなみに紅白でヒップホップが台頭するのも何年ぶりかの快挙なので、彼らの抜擢は多方面から注目されることも請け合いである。

 

Creepy Nuts / かつて天才だった俺たちへ【MV】 - YouTube

 

 

Ado

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「今年一番売れた曲は何だろう」……。とてつもなく抽象的なこの質問に、今年真っ向から対峙出来るのはおそらく、Adoの“うっせぇわ”一強のはずだ。年齢18歳、今年高校を卒業したばかりの謎のルーキーは突如として音楽シーンに現れ、その姿も正体も分からないまま破竹の勢いでシンデレラ街道を突き進んだ。以降も“ギラギラ”や“踊”など出す曲は全てバズり、また昨年の瑛人の“香水”にも似た歌ってみた投稿の連鎖、DA PUMPやジャニーズアーティストらが彼女の楽曲をよもやの“踊ってみた”形式で披露するなど、正直『今年の顔』という意味でもAdoを出さなければバッシングが来るレベルの立ち位置に君臨。


おそらくAdoは米津玄師やYOASOBIらと同じように公開当初は発表されず、年末直前になって出演がサプライズ発表されるのではと予想している。加えて素顔で歌うことについては抵抗がある、身バレが心配であるとツイキャスで彼女自身が語っていたので、おそらくはMVを流しっぱなしにしつつバックで歌う形、もしくはVTR出演でのパフォーマンスになりそうだ。紅白司会の大泉洋とも以前のNHK番組『SONGS』で邂逅済みなので、そうした意味でも紅白出場の可能性は高い。比較的年齢層が高めな紅白において“うっせぇわ”は少し過激かなと思う部分もなくはないが、その際は代替案として“踊”で。

 

【Ado】うっせぇわ - YouTube

 

 

Snow Man

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昨年は内定が決定している状況下ではあったものの、メンバーの新型コロナウイルス感染の影響を受け出場を辞退する形となってしまったSnow Man。けれども今ほぼ見ない日はないレベルでメディア露出やCM出演を繰り返していて、更には初のフルアルバム『Snow Mania S1』リリース直後という完璧なタイミングでもあるため、実質今年が紅白初パフォーマンスとなる彼らの起用に異論がある人はまずいないだろう。


昨年SixTONESと同時デビューを果たした事実からも分かる通り、Snow Manはジャニーズ界のホープとしての印象が強い。しかしながらメンバーは年齢がそれぞれバラバラなジャニーズ最多の9人。加えて最年長のラウールは2003年生まれと下積みの長いメンバーも多く存在しているため、実は近年紅白を席巻しつつあるジャニーズシーンを考えても稀有なグループであることは、予め知っておきたいところ。ジャニーズグループが売れている理由は「ジャニーズだから」。……その認識は確かに間違ってはいない。けれども何故そうした流動的なジャニーズシーンの中でもSnow Manがずば抜けて露出が多いのか、その理由がはっきりと見えてくるのも今回の紅白のはずだ。

 

Snow Man「D.D.」MV (YouTube ver.) - YouTube

 

 

ジャニーズWEST

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長年多くのファンから期待されながらも、紅白内定の報がなかなか出てこなかったアーティスト……。それこそがジャニーズWESTとSexy Zoneの2組である。昨年は出場辞退がすっぱ抜かれたSnow Manの代わりにジャニーズWESTが出演するとのフェイクニュースも報じられた程、おそらくは数年前から最有力候補と目されながら選ばれない不遇の立ち位置にいた。


ただ今年は不動の先輩・嵐が昨年活動休止、V6は紅白前に解散と期せずしてジャニーズ枠が一定数減少。故にその中に誰かを入れようと考えたとき、今まで選ばれなかったこの2組のどちらかが入り込む可能性は大いにあって、今年の活動歴(リリース成績や音楽番組出演)を見てみるとどちらかと言えばジャニーズWESTに軍配が上がるようにも思える。もしも実現した暁には関西ジャニーズの後輩・なにわ男子とのコラボレートもあるかもしれないし、彼ら自身も大粒の涙をもって喜びを体現するはずだ。ファンならずとも必見の大舞台の実現は近い。

 

ジャニーズWEST - 週刊うまくいく曜日 [Official Music Video (YouTube Ver.)] - YouTube 

 

 

その他可能性が高いアーティスト

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紅白の初出場アーティストは例年、基本的に5組〜6組程度。ここまで個人的に本命と思われるアーティストを続けて列挙してきたが、他にも可能性大なアーティストは大勢存在する。例えば顔出しNGであることから可能性はゼロではないだろうと思われていながら「多分無理だろう」と誰もがイメージしていたところに、今年は紅白と同列のNHKによる音楽番組『SONGS』に出演したことで出演の可能性は非常に高まったずっと真夜中でいいのに。や、ロックバンド界隈では最もお茶の間にアピールしたマカロニえんぴつ。“勿忘”のブレークそのままにAwesome City Clubや“猫”のDISH、これも同じくNHK経由で爆発的人気を誇る藤井 風や上白石萌音、アイドル枠としては異例のスピードの大抜擢だが注目度という点ではなにわ男子やBiSHも捨てがたい。更に昨年はmiletとBABYMETALらが予想外の起用として充てられたが、今年もこれらの予想に関わらずデビューの周年を記念したアーティストであったり、中には直接的な出演ではないにしろSNSを中心として話題をさらったアーティスト(ひらめやハラミちゃん、和ぬか、FloweRなど)がスペシャル企画として取り上げられることもあるかもしれない。……時代は変わる。ならば音楽シーンの最前線である紅白も演歌然りバズブーム然り、次第に変遷していかねばならないと考えるのだが、どうか。

 

マカロニえんぴつ「ヤングアダルト」MV - YouTube


例年紅白歌合戦の初出場枠はある程度世間の流行に左右されるきらいがある。ただ今年は制作期間がコロナウイルスに直撃したためか、大々的にヒットしたドラマや映画、漫画というのは然程なく、どちらかといえば平坦な日々が続いていた印象を受ける。故に今回の初出場組の選考は今まで以上に『テレビにたくさん出ていた』『YouTubeでバズった』『リリース成績が良かった』の3点に重きが置かれるのは必然であり、今回個人的に選出したアーティストはそのうち認知に関しては飛び抜けていて、起用の可能性は大いにあるのでは。


昨年はよもやの放送当日に東京の感染者が1000人を超えてしまい、初の無観客番組になった紅白歌合戦。だが今年はワクチン体制も盤石で感染者も減少傾向。そろそろ第6波の可能性もあると専門家会議で語られてはいるが、流石にもうあの頃のような感染爆発はないだろう。……そう。今年の紅白は単なる年末の音楽番組ではない。言わばありとあらゆるネガティブな事象を切って来年に繋げようという、希望の番組なのだ。当然その番組内でトライする初出場組には、大いなる期待を抱かずにはいられない。運命の日はもうすぐ。それまで各々が様々な予想を立てつつ、最高の音楽の日に到達しようではないか。