キタガワのブログ

島根県在住。極力誰とも関わりませんので悪しからず。目標は音楽ライターであり、ブロガーではありません。

デビューから現在までの、清竜人の変貌ぶりが物凄いので見てほしい

こんばんは、キタガワです。


こと音楽においては類い稀なる作曲センス、独自の世界観などを形成している人物に対して『天才』と呼ぶ風潮がある。現在で言うならば米津玄師や川谷絵音、野田洋次郎らがその中でもポピュラーな存在ではないだろうか。


しかしながら、僕は数年前から「誰が天才?」と問われる度に、必ずとある人物の名前を挙げている。それこそが今回紹介する、清竜人(きよし りゅうじん)だ。

 

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彼を評価する最大の理由は『あまりにも雑多なジャンルを網羅している』点だ。彼は音楽活動を始めた当初から現在にかけて、何枚ものアルバムをリリースしている。にも関わらず、その内容は全てにおいて異なっている。


ポップス、バラード、ロックはもとより、声優を起用したミュージカル的楽曲やハートの文字を多用したアイドルソング。果てはパンクバンドや歌謡曲まで。彼のアルバムには似通ったものはひとつとして存在しない。ありとあらゆる作曲センスを持ち合わせ、その時々で予想だにしない行動を取る彼は、まさに『天才』と呼ぶにふさわしいだろう。


しっちゃかめっちゃかに音楽界を翻弄してきた清竜人であるが、実は彼の風貌の変化にも驚きを隠せないというのが正直なところだ。そこで今回は、彼の変装の如く変わりまくった風貌と、各アルバムの魅力について、徹底的に掘り下げていきたいと思う。

 

 

1stアルバム『PHILOSOPHY』期

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おそらくはメディアに取り上げられ、人気を泊し始めたのはこの時期からだったと思う。清らかなファルセットを使い分け、ピアノの旋律と共にしっとりと歌い上げる……。そんな極上ポップス主体の1stアルバム『PHILOSOPHY』で鮮烈なデビューを果たした清竜人であるが、この頃の風貌はこんな感じ。


当時は20歳そこそこだったと記憶しているが、見るからに若々しく、加えて髪を金に染めるなど、規則に縛られる高校生から卒業した20歳特有の明るさがある。


この頃の楽曲はメロウで、ギターやピアノの弾き語りで感情に訴えかけるものがほとんど。中でも下記の『痛いよ』に関しては未だ彼の代名詞とも言える楽曲であり、人気が高い。


……まさかこの後からわけのわからん変貌を遂げるとは、夢にも思っていなかったのだが。

 


清 竜人 - 痛いよ

 

 

2ndアルバム『WORLD』期

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この頃になると髪にパーマをかけ出した。更には黒髪に戻したこともあり、以前と比べると少し陰キャっぽさが増したようにも思えるが、これくらいがちょうどいいんじゃなかろうか。こんな清竜人だったら友達になりたい。凄い聞き上手な感じもあるし。


この頃リリースされたシングル『ぼくらはつながってるんだな』は、シングルカットされているにも関わらず、大規模なサウンドと7分をゆうに超える長尺の曲であった。ロンドンでレコーディングしたことや有名ミュージシャンと共に作り上げた傑作だ。そのためこの頃から、自分のやりたいことが『全部曲として表現できる』という実感を見出だしたのではないかと思う。

 


清 竜人 - ぼくらはつながってるんだな

 

 

3rdアルバム『PEOPLE』期

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ロングヘアーだった髪をバッサリ切って短髪に。『WORLD』の時期もそうだったのだが、この頃には「かわいいー!」という声が聞こえてきそうなほど、かなり若々しいイメージに変化。


『日々の営みを表現している』と当時のインタビューで語っていた通り、このアルバムにおいては今で以上にバラエティーに富んだ楽曲だらけ。弾き語りもダンサブルなサウンドも、打ち込みも何でもあり。ルールに縛られない独自性の高い楽曲の宝庫であり、聞き応えのある一作に仕上がっている。


ちなみに先に書いておくと、これから先の変貌がヤバいです。

 


清 竜人 - ボーイ・アンド・ガール・ラヴ・ソング

 

4thアルバム『MUSIC』期

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あっ……ああー……ちょっと嫌な予感が……。


「それどこで売ってんの?」と尋ねたくなるほど、カラフルな服装に身を包んだ清竜人のビジュアルの破壊力、凄い。こういう人東京にいますよ。秋葉原とか原宿とか。ここまで来ると、1stの時代の清竜人が遠い昔のことのように思えてしまう。似合ってる。似合ってるんだけども、ひとつだけ言わせてほしい。どっかで頭打った?


ちなみにこの『MUSIC』というアルバムは、個人的に清竜人最大の問題作であると思っていて、堀江由衣や佐藤聡美といった有名声優を多数起用し、更には赤ちゃんや老人の声を集めて作曲するなどやりたい放題。


タイトルに関しても『Fall♡In♡Loveに恋してるっ♪』、『りゅうじんのエッチ♡~ぼくのばちあたりな妄想劇~』といった、マジで頭ぶつけたようなタイトルのオンパレード。おい、どうした。


風貌もさることながら、特に楽曲の点においては、この時点で1stの頃の面影は消え去っているのが印象的。ちなみにこのアルバムにおいては様々な趣向が凝らされているためライブは再現不可能とされており、一夜限りのライブで全曲演奏して以降、現在でもほとんど演奏されることはない。

 

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笑顔でダンスを踊る清竜人。「もはや誰?」というレベルである。

 

 

6thアルバム『WORK』期

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おーい!どうしたー!ちょっ……おーい!


まるでヤクザの下っ端のような風貌に面食らう。あの頃の純粋だった清竜人を返してくれ。確か当時もこの写真は大きな反響を呼び、ファンも音楽メディアも大層驚いていたのを覚えている。そりゃそうだよ。だって別人じゃんこれ。


坊主ギリギリまで切った髪。無精髭。タンクトップ。黄色の丸眼鏡……。一体何をどうしたらこうなるのだろう。「よし!次はこの感じでいこう!」と決意した清竜人にも脱帽だが、事務所は止めなかったのだろうか。「失礼しまーす」って言ってこの人が入ってきたら、絶対椅子から転げ落ちる。もう驚きのあまり「ふえぇぇぇぇー!?」とか言っちゃうと思う。


ちなみにこのアルバムにおいては全編通して弦楽器主体で進行する。更には今までと同様に作詞作曲、編曲を務めているのに加え、ストリングスのアレンジまで手掛ける様はさすがと言う他ない。あと5thアルバムについてはあえて書いていないのだが、こちらはなんと全編弾き語り。しかも『ライブチケットと一緒に販売する』というストロングスタイルを取っていたため、ファンの間でもレア物と化している。

 


清 竜人 - Zipangu

 

 

アイドルユニット『清 竜人25』期

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ついにアイドルグループまで設立してしまった。もうここまで来ると全く予想がつかない。


ちなみにこの『清 竜人25』というのはかなり特殊なコンセプトのアイドルグループで、いわゆる『一夫多妻制』を導入している。要するに、清竜人を複数の女の子でもって囲いこもうという趣旨なわけだ。ちなみに女の子は全員名字が『清』である。妻なので。


そのため楽曲は必然的に、清竜人をもてはやしたり、清竜人とその妻がひたすらイチャイチャしたりといった楽曲が並ぶ。『Will♡You♡Marry♡Me?』や『Mr.PLAY BOY…♡』といったタイトルを見ても分かる通り、リア充感満載。童貞卒業した後くらいのはっちゃけ感がある。どうした?


しかしながら曲がキャッチーでポップなので、アイドルのフェスに出演したりシングルもバンバン出たりと、結果的にはかなり売れた部類に入ると思う。おそらくこのグループから清竜人を知った人も多いのではなかろうか(そういった人たちは1st聴いたらぶったまげると思うけど)。


しかし惜しまれつつもグループは解散。約3年間の活動に終止符を打った。最後はひとりひとりの妻に指輪をはめるという感動の幕切れであった。


風貌に関しては、強いパーマを当ててボファボファになった髪型の主張が強いのだが、まだ『WORK』のときのような衝撃はない。むしろ『一夫多妻制』を売りにしているだけあってモテそうな感じもあるし、やはり普通にしていればイケメンだなという印象。


「このままの姿でいてくれたらな……」ファンの大半がそう思っていたことだろう。しかしさすがは清竜人。そんな簡単にはいかない。グループ解散から僅か数ヵ月後、彼は思いもよらない姿で現れるのであった……。

 


清 竜人25「Will♡You♡Marry♡Me?」Music Video

 

 

パンクバンド『清 竜人TOWN』期

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うわーーーーーーーーーーーーーーっ!!


誰が予想しただろうか。この変貌ぶりを。モヒカンの赤髪、しかも背中には刺青が。龍が如くじゃねえんだぞ。ちなみにこの刺青はガチモンらしい。

 

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これは公式コメントなのだが、口調まで変わっている。ただの関西のいかついおっさんじゃん。怖。


楽曲はなんとバキバキのパンク。ノイズの利いたギターをギャンギャン鳴らし、叫び、転げ回る。もはや『清 竜人25』のカケラもない180度違うサウンド。更には『おい!ハゲ!ボケ!カス!』、『糞小便の歌』など、IQ2くらいのタイトルだらけ。あの、皆さん忘れてるかもしれませんが、この人数ヵ月前にアイドルグループやってたんですよ。覚えてます?

 

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このユニットのコンセプトは、『全員がバンドメンバー』というもの。どういうことかというと、ライブ会場には通常、ステージと客席が存在する。しかしTOWNのライブではその全てがステージと化すのだ。ギターやベース、ドラムといった機材が無造作に並べられ、観客はそのときのテンション次第で好きに演奏していい。スタンドマイクも何本か置いてあるのだが、それは観客がいつでも歌えるようにとの思いで設置されている。


結果どうなるかと言うと、答えはひとつ。混沌である。想像してみてほしい。全員がライブ中、歌えて演奏できる。そこには演者と観客といった垣根は存在せず、もはや無法地帯となるのは目に見えている結果と言える。


結果的に数回ライブをやり、僅か3ヶ月で解散した。短命ではあったものの、歴史に大きな名を残した一大プロジェクトであった。

 


清 竜人TOWN ダイジェスト映像

 

 

現在

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これまで鼻息荒く説明してきたが、現在の清竜人の姿がこちらである。


『清 竜人25』時代を彷彿とさせる髭。そして髪は短くサッパリと仕上げている。30歳を目前に控え、やっと年相応の出で立ちとなったのではないだろうか。年を重ねた男の格好よさがある(背中には龍が彫ってあるけど)。


現在は7thアルバムのリリースも決定しており、もうしばらくすれば全国ツアーもスタートする予定だ。今回は『歌謡曲』をテーマにしていることからも分かる通り、またもや全く異なるアルバムになることだろう。


ちなみに今回の全国ツアーは、マイク1本しか使わないという謎の様相を呈している。おそらくはまだ誰も観たことのないような、驚きに満ちたライブになる。こちらに関しても要チェック(現在は全公演チケット完売とのこと)。

 


清 竜人「平成の男」 MUSIC VIDEO

 

 

……さて、いかがだっただろうか。カオスな部分ばかり紹介してきたが、長年ついてきたファンも、音楽メディアも。次の動向が一切予想できない魅力溢れた人物。それが清竜人というアーティストなのである。


気になった方は、ぜひ楽曲を聴いてもらいたい。彼のCDはほぼレンタル解禁されているので、レンタルでもいい。一度聴いたら最後、彼のセンスに脱帽することだろう。


今後も清竜人は音楽界を引っ掻き回し、さらに発展させる要注意人物になることだろう。