こんばんは、キタガワです。
2018年度、脚本書いた人の頭の中見てみたい映画No.1。
あのね、とんでもないんですよこれ。本当に意味分からん。そんなチープな感想しか出てこない。一日中コトコト煮込んだ鍋にチョコとデスソースぶちこんだレベルで狂った映画。バカなんじゃねえかっていう。
『勝手にふるえてろ』という意味不明なタイトルからは分かりづらいが、この映画はラブコメである。ラブコメ。あなたの脳内で、3つほどラブコメの作品を思い浮かべてほしい。はい。この映画はその100000000倍意味不明です。まずはそこをご理解いただきたい。
僕がこんな意味不明な感想を抱く理由はひとつ。主人公の性格がデンパなのだ。それはもう、とんでもなく。
主人公について、少しだけ語ろう。
主人公は交際経験なし、処女、根暗と三拍子揃った人物である。趣味はアンモナイトを眺めることで、小学校時代にちょろっとだけ話しただけの男子生徒『イチ』をいつも脳内に召喚し、今なお片想いをしている。
そんな『イチ』が好きすぎるあまり、道端で出会った見知らぬ人にもマシンガンの如く『イチ』のことを語り、どれだけイケメンで素晴らしいかを力説する。
さらには突飛な行動ばかり取り(突然踊りだす、他人の家のカレンダーを破く、極端にテンションが下がるなど)、周りを常に置いてけぼりにする。
……この時点で「うわっ」と思った人、わかる。わかります。
正直、最初の1時間は苦行だった。本気で観るの止めようかと思うくらいには。おそらく開始20分もすれば誰もが抱く嫌悪感。「アイタタタタ……」というレベルではなく、完全にドン引きする感じ。絶対こいつと同じ職場になりたくない。
……そんな主人公の元に、同じ職場で猛アプローチをしかけてくる天然バカ『ニ』が登場する。もちろん主人公は『イチ』のことが好きなわけだが、そんな気持ちを知らない『ニ』のアプローチは激しさを増していく。脳内の男と現実の男に挟まれた主人公はどうなるのか……というのが、今作のミソ。
最初に嫌悪感を抱いた人、ちょっと待ってほしい。次第にだんだん慣れてくるはずだから。ちなみに僕は1時間20分経ったときにようやく慣れたのだが、そこからの展開はまさにジェットコースター。あれよあれよと予想外の展開へ進んでいく。
普通のラブコメに飽き飽きしてる人、ぜひ。
『この先が気になる』というワクワク感が勝つか、嫌悪感が勝つか。あなたはどちらだろうか。予告編を見て、気になった人はレンタルしてみてほしい。