こんばんは、キタガワです。
ついに『キタガワのブログ』は今回の記事を持ちまして、100記事を突破いたしました。いつも応援していただいている皆様のおかげです。本当にありがとうございます。
正直ここまで続けられるとは思っていませんでしたし、1日に200近いアクセスがあることにも驚いております。
そこで今回は100回記念として、今まであまり語ってこなかったブログ開設までの経緯と、今後の天望について書いていこうと思います。暗かったり長かったりしますが、どうぞお付き合いください。
①ブログ開設のきっかけ~社会と僕~
少し暗い話になってしまうので申し訳ないのですが、きっかけを語る上では避けられないので語ります。
ブログを開設したのは2017年の11月。この月は僕が新卒で入社した会社に、辞表を叩き付けた時期でした。
初めて社会に出て直面したのは、僕は『社会不適合者である』という事実でした。
まず第一に痛感したのは、自身のコミュニケーション能力の低さです。
世間話すらまともにできず、話せる人は誰もいませんでした。ゲラゲラ笑いながら楽しそうに働いている先輩たちを端から見ながら、いつも疎外感を抱えて生きてきました。
相手がどう思っているか、これを今話したら迷惑なんじゃないか。そんなネガティブな考えに支配され、結果的に、話せる人は誰一人いなくなりました。昼食も外で立って食べ、極力人と関わらないようになり、心はどんどん病んでいきました。全てはコミュニケーション能力の低さが招いた弊害でした。
それに加えて、僕はプライドが著しく高かった。携帯会社に勤めていたのですが、ノルマ達成のために売らないといけなくても、僕自身が少しでも「良くないな」と思う商品は、頑として売りませんでした。
僕が暮らす島根県は、高齢者が最も多い県。ノルマに達するには高齢者に対して、iPhoneや2万円近くのSDカード、タブレットの販売をする必要がありました。
それは、僕にはどうしてもできなかった。ちゃんと理解してもらって買うならまだしも、パッパとさばいていかないといけない。それはいわば、売り逃げや詐欺に近いものを感じたんです。
結果的には僕だけ売上はほぼなし。店長からは何度も叱責され、同期の実績と比較されました。そこで至った結論こそが、「俺は社会では生きていけない」というものでした。
結局、心が限界になり退職。店側としてはいわば、クビに限りなく近い自己退職でした。
この頃から、生きている意味や向いている職業について、自問自答する日々が続きます。
②ブログ開設のきっかけ~未遂と音楽~
そこからの僕は、いろいろな会社に履歴書を送りました。社会では生きれないのは重々承知でしたが、『正社員』というのは一種のステータスです。
フリーターやニートは、好意的な目で見られません。特に島根県のような田舎では。それが嫌で、仕事を探しました。毎日ハローワークに通い、志望動機を考え、履歴書を送る。
……結果は出ませんでした。会社は半年で辞め、ニート同然の生活をしている。そんな人間が好意的に見られるはずがなく、何通ものお祈りメールが届きました。無情にも月日は流れていきます。退職から3ヶ月が経ち、10社以上落ち、部屋に積み上がった履歴書と職務経歴書の山を見ながら、僕は毎日『最悪の行為』を考えていました。
3月、とある企業の面接に落ち、電車を待つプラットホームで、漠然と「今なら逝ける」と思いました。そういうことを考えてなかったわけではありませんが、本当にふと思ったのです。それほどに精神がすり減っていたのだと思います。
そのとき、ウォークマンを取り出し「最期の1曲」として聴いたのが、amazarashiの『フィロソフィー』という曲でした。
amazarashi 『フィロソフィー』“Philosophy” Music Video
彼らの歌は「死ぬな、頑張れ」と耳元で訴えているかのようでした。イヤホンを外すと、最悪な思考は消え去り、心にメラメラと炎が燃え盛り、何かを書きたい欲求に襲われたのです。
フリーターでもいい。生きてればいい。あの頃大した努力もせずに諦めた夢に向かって、頑張ろうと思いました。
誇張でも何でもなく、僕の命は音楽が救ってくれたのです。
目指すはライター。中でも、音楽の文章を書くことを一番の目標にしました。
『自分の好きなことを仕事にするべきだ』という意見をよく耳にします。僕にとって好きなことは、『何かを表現すること』と『音楽』でした。ゴミ同然の人間だけど、このふたつだけは誰にも負けない知識を持っている自負がありました。
人生に光明が見えた瞬間でした。
③ブログ開設のきっかけ~定期更新へ~
それからは、音楽ライターへ辿り着く方法を模索しました。そして至った一番分かりやすい方法が、『音楽雑誌を発行する会社で書く』というものでした。
しかしどの会社にも『募集要項』が存在します。音楽雑誌の会社は、どれも『正社員経験を3年以上積んだ者』というのが、暗黙の了解としてありました。僕は半年で辞めた身です。募集要項を満たしていないため、音楽ライターへの道は閉ざされたかに見えました。
ですがやっと見つけた『やりたいこと』を、諦めるわけにはいきませんでした。僕は別のベクトルから、『逆オファーを待つ』という作戦を考えました。募集要項を満たしていなければ、逆に声がかかるのを待てばいい。残された道はそれしかありませんでした。
僕はとある音楽雑誌サイトに、定期的に文章を送ることを決めました。そのサイトは音楽の文章を書きたい人が集まる場所。しかもそのサイトは、大手出版社にも繋がっています。もしそこで『キタガワという人物が定期的に文章を書いている』と認識されれば、いずれ何かアクションを起こしてくれるかも。そんな期待がありました。
それだけでは弱いと考え、11月に開設し、手付かずになっていたブログの定期更新を決めました。音楽サイトに定期的に文章を送り、加えてそれに『キタガワのブログ』のURLを貼り付ける生活がスタートしました。
自分がいくら「頑張ってます!」と言ったところで、目に見える証拠がなければ信用されません。僕としては「音楽の文章送ってるよ。しかも定期的にブログも書いてるよ。だから仕事をくれ!」という真剣さをアピールするためのひとつの手段としてのブログでした。
全ては『認められるため』の行為でした。
④ブログ開設のきっかけ~その後~
そこからは、皆さんが承知の通りです。真面目な文章、馬鹿な文章、音楽の文章。『書きたいことを書きたいときに書く』というスタンスで活動していきました(特に未遂から生還したあとの5月くらいから、ブログへの向き合いかたが変わった気がします)。
自分は心が弱い人間です。『毎日更新』や『5000文字以上』などの縛りを設けると、また病んでしまう。そう思い、無理しない範囲でブログを書くことを心がけました。
僕のブログは自慰行為に近いものだと認識しています。前述したように、僕は人との関わりが苦手です。バイト先の人とも友人とも、親ともまともに話せない。でも『話したいこと』は山ほどあるんです。
そんな『話したいこと』を好きなだけ発散する場所が『キタガワのブログ』でした。
だからそんな自分の書きたいことだけを書きなぐるようなこのブログを「面白い」と思って見てくれる人がいることに、とても感謝しています。
いろいろありましたが、とりあえずは、100記事書きました。ひとまず皆さんに「ありがとう」。自分に「よくやった」と言いたいです。
⑤今後の展望について
今後もブログは辞めません。むしろどんどん更新していきたいと思います。
基本は今までと変わらないスタンスで。それでいて今後は新しい試みもやるかもしれません。ゲームの攻略記事や、インタビューとかもやってみたいですね。
本来であればこのような雑記ブログはアクセス数が稼げないことから、タブーとされています。なので少しずつ、『自分本意なブログ』から『ユーザー目線のブログ』にシフトしたいなとも考えています。
あわよくば、Googleのアドセンスで収益が発生したら嬉しいですね。……あと1年くらいかかりそうですが。
音楽にしろブログにしろ、始めた当時から「2年はやらんと結果が出ないだろう」と思っていたので、まだまだ続ける所存です。
未だ目標となる声はかかっていません。今はまだまだ種を撒いた程度です。ですが少しずつ成長して、いずれは芽を出して花を咲かせられるように頑張っていきたいと思います。
ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。これからも宜しくお願い致します。
キタガワ