キタガワのブログ

島根県在住のフリーライター。ロッキン、Real Sound、KAI-YOU.net、uzurea.netなどに寄稿。ご依頼はプロフィール欄『このブログについて』よりお願い致します。

もっとでんぱ組.incが好きになる。『プレシャスサマー!』初回限定盤AのDVDレビュー

こんばんは、キタガワです。

 

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今日は少しだけ早く起き、地元でひっそりと営業しているCDショップに向かった。光の速さで"それ"を手にした僕は、脇目も振らず自宅へ直帰。そのままDVDをPS4に挿し込み、約30分鑑賞。終了後、大きな満足感を得た僕は「この感動を一刻も早く文章で伝えたい。いや、伝えねばならぬ」と思い立った。で、今このブログを書いているというわけである。


いやー、DVD最高だった。今までいろんなDVDを購入してきたが、間違いなくベスト3に名を連ねるであろう傑作である。もうすんごいすよこれ。

 

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……というわけで今回は、でんぱ組.incの最新シングル『プレシャスサマー!』の初回限定盤Aに付属されているDVDについて、思う存分語っていきたいと思う。「シングルなのにCDの感想は書かないの?」とお思いの方、すいません。書きません。ネタバレ全開だが、購買意欲を下げさせないような文章を書く所存である。


さて、今回のシングル、DVD付きのものは初回限定盤AとBの2種類が発売されているわけだが、『そもそも何が違うのか?』という部分から話を進めていきたい。

 

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違うのは大きく分けて『ジャケット写真』と『DVD内容』である。上記の画像は初回限定盤Bの画像。その上はA。Bはメンバー全員が全面に押し出されているジャケットだが、Aはまるで沼に引きずり込むかの如く、ホラーチックなジャケットになっている。


そしてDVD内容。ファンが気になるのはやはり収録楽曲だろう。


[初回限定盤A]
・ソーリー、ロンリー。
・ギラメタスでんぱスターズ
・NEO JAPONISM
・キラキラチューン
・Ψ発見伝!
・Future Diver

[初回限定盤B]
・VANDALISM
・トライアングルドリーマー
・光のキャンベル
・プレシャスサマー!
・ファンファーレは僕らのために
・ORANGE RIUM


Aは若干ライブ向けアンセムが多い印象。対してBは『トライアングルドリーマー』や『光のキャンベル』といったライブでめったに聴けないレア曲や、今シングルのリード曲『プレシャスサマー!』も収録。


総合的に見ると、コアなファン以外はほとんどAの方を選ぶんじゃなかろうか。


それでは以下、DVD感想です。どうぞ。

 

 

DVDを起動すると、すぐさま映像が流れ始める。どうもメニュー画面などは無いらしい。


収録されているのは『東北でんぱ大作戦!』と題されたツアーの様子。ライブハウスということもあり照明は暗く、DVDを観ている側としては、決して鑑賞しやすい環境とはいえなそうだ。しかしこの不安定な環境でもって、最大限の『ライブハウスのリアル』を感じられる。むしろいい演出なのでは。


1.ソーリー、ロンリー。

『東北でんぱ大作戦!』と大きく書かれた真っ暗なライブハウスに、SEもなしにゆっくりと登場した古川。「東北でんぱ大作戦、始めます!」の一言の後、フォークギターの音色が鳴り響く。観客の誰もが「えっ?」「マジ!?」と困惑の声を発する中、1曲目『ソーリー、ロンリー。』が投下された。


驚くのもそのはず。『ソーリー、ロンリー。』は何年間もセットリストから姿を消していた超レア曲であり、熱狂的なファンですらほぼ聴いたことがないレベルの曲なのだから。


次々にメンバーが登場し、最終的には7人が入り乱れて歌う流れに。ステージ自体がかなり狭いこともありギュウギュウな状態なのだが、これがライブハウスの良いところ。普段ホールなどでのライブが多い彼女たちだが、ホールでは見たことのないほど熱く、エネルギッシュな歌唱を見せる。


前述したように超レア曲なので、観客のコールも一切なかった(多分ほとんどの人が知らない)。振り付けもないため、メンバーは観客を煽り倒したり笑い合ったりとやりたい放題。まるでロックバンドのライブを見ているようだった。最高かよ。


ドキュメンタリー~わんこそばとPAとリハ~

曲が終わると、東北ツアー中のドキュメンタリーへ。わんこそばを食べまくったことを車内で話している。みんな私服なので、ステージで見る彼女らとは違う魅力がある。


続いてはパーキングエリアで休憩。売店で購入したものを食べる藤崎と鹿目。


次はリハーサル映像。私服で歌う様はやはり新鮮。ファンは垂涎ものだろう。


2.ギラメタスでんぱスターズ

ドキュメンタリーが終わると、ライブ映像へ。前シングルのリード曲、『ギラメタスでんぱスターズ』だ。


見るからにカメラは4台。①ライブハウス後ろでの定点カメラ。②最前列右側。③最前列左側。④ステージ上左手側。特に①~③のカメラはステージからかなり近い距離にあるため、メンバーの顔がアップで観れる。これは嬉しい。公式ライブ映像よりもリアルに見える。


ドキュメンタリー~海鮮丼を食べる~

続いて海鮮丼を食べるドキュメンタリー。これは時間にして2分くらい。かなり短かった。


海鮮丼を貪るメンバーたち。成瀬の独特の食レポも面白かったが、中でも秀逸だったのはボソッと聞こえた相沢のイクラ(醤油)超はじくんだけど……」というセリフ。完全に素の声だっただけに、声を出して笑ってしまった。


3.NEO JAPONISM

曲の前に、恒例の自己紹介。「萌えキュンソングを世界にお届け!でんぱ組.incでーす!よろしくお願いしまーす!」といういつもの挨拶のあと、「東北でんぱ大作戦、スタートしましたー!」と盛り上げる古川。


それからは個別の自己紹介へ。ひとりひとりについて書くと盛大なネタバレになるのでここでは書かないが、成瀬がドデカイ声を発した瞬間に相沢が「もう地声でええやろ!」とツッこむ場面が面白かった。


古川による「ここでこれ出来んのかなあ……?」の一言と共に始まったのは『NEO JAPONISM』。


でんぱ組.incの楽曲の中でも1.2を争うレベルでステージ上を動き回るこの曲。確かに少し窮屈そうにも見えたが、なんとかやりきっていた。


「ぜっぜっぜっ絶好調」の部分では、観客がもみくちゃになって移動する様が壮観だった。ホルモンやSiMのライブ並みの大移動。素晴らしい。


ドキュメンタリー~ライブハウス楽屋の中と外~

まずはライブ後の車内からスタート。何気ない会話で盛り上がってはいるが、カメラの端で氷結の500ml缶を取り出した成瀬を、僕は見逃さなかった。誰も何も言わないあたり、日常的なのだろうか。成瀬……。


次のライブハウスへ到着すると、舟盛りを持った成瀬率いるメンバー全員が、町を闊歩する様子が。これがなかなかカオスで、普通にファンとすれ違ったりしている。東京では決してありえない光景である。田舎特有の雰囲気がそうさせるのだろうか。


4.キラキラチューン

次は『キラキラチューン』。ここからは別のライブハウスでの映像。カメラは4台。配置はほぼ同じだが、最前列左側のカメラマンがヌルヌル動くようになったので、さらに躍動感のある映像が観れる。


距離が近いので、夢眠の腕が観客に触れそうになっている。しかしさすがはプロのアイドル。触れそうで触れない絶妙な距離をキープしていた。確かに男性が夢眠に触れたりしたら卒倒するだろうから仕方ないな。


5.Ψ発見伝!

この前はドキュメンタリーなし。こちらも前シングルからの1曲。見も蓋もないことを言うようだが、今後披露する機会はどんどん減っていくであろうこの曲。映像作品として観れるのは貴重なのではないだろうか。


一列になるところでギュウギュウになっていたのが見所。


ドキュメンタリー~相沢ラップ~

相沢が声を復唱するおもちゃの前でラップする場面から。「東北生まれアニソン育ち!オタそうな奴とは大体友達!」と言ったあと、「%&#¥*&$¥(何言ってるか聞き取れない)」と復唱するおもちゃに大笑いする相沢。かわいい。


6.Future Diver

結成初期からの人気曲。6人体制でのライブを見慣れているだけに、7人でのライブは感慨深いものがある。こちらも同様に最高のライブ映像であった。

 

 

さて、以上でレビューは終了である。いかがだっただろうか。今回はDVDのレビューのみに留まったが、今現在購入を渋っている人はぜひ買ってほしいと強く願う。


DVDの内容は30分程度とコンパクト。通常のDVDだと長すぎてダレることもあるだろうが、その心配もない。観たいときにパッと観て、パッと終わる。しかも内容が濃いときた。


しかも価格は1500円程度。DVD付きシングルとしては安い部類に入るし、ドデカイポスターもついてくる。お得。


見終わったあとには初回限定盤Bの方も欲しくなってしまう悪魔の作品だ。だってツアーのドキュメンタリーが面白すぎるから……。


では、この辺でレビューを終わりたいと思う。思ったより長くなってしまったけれど。それでは皆さん、良きでんぱ組ライフを。

 

↓過去のでんぱ組.incの記事はこちら↓

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