こんばんは。絶対に当たるとウワサの自販機でジュースを買い続けて30回、まだ一度も当たったことがないキタガワです。
先日、友人らとホームランドームに行って来ましたので、そのときの話をしたいと思います。
メンバーは友人A、友人B、僕の3人。昔からの仲良しトリオです。いつもならカラオケやドライブで楽しむのですが、最近3人とも運動不足に悩んでいるとのこと。なので今回は松江で有名なスポーツセンター、ホームランドームに行くことになりました。
ちなみに写真は『ダイエット宣言』をしている3人が誘惑に負けてコメダ珈琲で豪遊した瞬間です。
【バッティングへGO!】
Aたっての希望から、まずはバッティングをすることに。Aはバッティングが得意らしく、今までも何度か行ったことがあるそう。そして今回は、いきなり110キロのバッターボックスに入ります。
かなりのスピードにも関わらず、バカスカ当てやがります。何でそんなに当たんの?ザ・ワールド使ってる?
あまりにもヒットを連発するため、途中から高さやスピードをハチャメチャに調整してやりました。
で、高校時代のスポーツテストで全校生徒の中で唯一E判定だった僕は、ボケーっと見ていたわけですが、このときはテンションが高かったのか、まさかの……
バッターボックス in キタガワ。
「無理よー、これは無理よー」と、なぜかオカマ口調になっている僕をよそに、ビュンビュンと飛んで来る玉。とりあえず振りますが……
全然当たらん。
これは「もう無理です」のポーズです。ちなみに、ポーズをとっている間にツーストライク取られました。
結果的に15打席0安打という、ファンからボロクソに叩かれて契約破棄されてもおかしくない記録となりました。
ですが久々のバッティングでハイテンションだった僕は、こう思いました。「玉が速くなかったら打てるんじゃね?」と。そう。速いだけ。僕が打てなかった理由はこれだけなのです。もしも遅かったら、百発百中に違いない。
というわけで、バッティングで最も遅い玉を投げる場所に移動し、再度やってみます。すると……
まあまあ当たる。
大谷選手並みとはいきませんが、先ほどよりはそれなりに打てました。ファールボールっぽい軌道のものがほとんどでしたが、中には2塁打間違いなしと思えるものもあり、15球振り終わった僕はウキウキ顔で退室。いやー嬉しい。これはプロ野球選手になれるかも!なんつって!ハハハ!
は?
もう野球、やりません。
【サッカーをやろう!】
続いてはサッカーをすることに。ルールは、ランダムで選ばれた数字のターゲットに、玉を蹴って当てるというもの。単純明快ではありますが、実際やってみると難しそう。
とりあえず、サッカー経験も豊富なAが最初にやることに。僕とBはその様子を見ていたのですが、僕はふとある貼り紙を見付けました。
そこには『2人対戦OK』の文字が。なるほど。対戦か……。もしも僕が勝てば、今後は「キタガワ様!キタガワ様!」と崇め奉られるかもしれない。よし。見るもの見せてやりましょう。
僕は「対戦したい」という旨をAに伝えました。すると「いいよ」と簡単にOKをもらえました。いいの?勝っちゃうよ僕?本当にいいの?
さあ、いざ対戦だ!と意気込んでいましたが、ふと横を見ると、貼り紙がありました。よく見ると……
拒否されてました。どっちだよ。
結果、Aがバコンバコンとシュートを決めて終わりました。
【シーソーゲームをやろう!】
続いては、シーソーゲームをやることに。実際に左右に動き、高さを調節しながらボールを誘導します。最終的にゴールに入ればクリアとのこと。
まあ見た目的にもルール的にも、東京フレンドパークの『ネヴァーパイプアウト』の丸パクりなんですが、気にせず行きましょう。
で、これに関しては見た瞬間からイメージしていたことなのですが、絶対に『2人でやった方が簡単』だと思うんです。一人がバタバタと左右に動くよりは、2人で微調整しながら地道にやった方が確実にクリアできるはずですよね。
ですが、僕はふと思い出したのです。先ほどのサッカーの貼り紙を。
そう。いくら僕が最強の攻略法を考えたところで、ホームランドーム側が「NO」といえば出来ません。ということで、おそるおそる貼り紙を探すと……
ACのCMみたいな貼り紙を見つけました。そしてそこには、「定員2人までですよ」の文字が!ありがとー!がんばるー!
これで敵はいなくなりました。僕とAは、二人で乗り込みます。Aは右。僕は左。さあ、準備は整った。ゲームスタートだ!
と、そのとき。後ろから見守っていたもうひとりの友人Bが何かに気づきます。
「あ、これ……」
Bが後ろで何か言っているのは分かるのですが、もうすぐスタートする緊張感にピリピリしていた僕は、よく聞こえません。
「え!?何?どげした!?」
「見てこれ」
「えー?何よ……」
僕は後ろを振り返り、一度シーソーを降ります。そして視線の先には……
なんで
よ!!!!!!!
しかもよく見ると、「2人乗れるけど2人乗っちゃダメでちゅ」とか書いてある。一休さんで言うところの「真ん中渡っていいべからず」レベルの、肯定と否定がごちゃ混ぜになった表現。
撮った写真を改めて確認すると、ひとつの写真の中で大きな意見の争いが起きていました。
結果的に、Aがひとりでやりました。2段目で失敗したようです。
【最後はバスケだ!】
ツッコミ疲れてヘトヘトですが、これで終わるわけにはいきません。最後は、力や体力が一切影響しないバスケで締めましょう。
というのも、みんなバスケが好きで、上手くはありませんが、まあまあシュートは入る自信はありました。なので、有終の美を飾るには相応しい場だと思ったのです。
ひとりがボールを投げて、次の人にパスする……という協力戦法で、結果的には、それなりの大健闘。
いやー、これで帰れる。ツッコミどころもなかったし、最高の幕引きと言えるでしょう。
と、そのとき。僕は視界に、何かを捉えたのです。
これは……まさか……
貼り紙……?
いやいや、そんなわけはない。もうあらかた、貼り紙にはツッコミを入れたつもりだ。しかも、もうバスケは終わっている。もしルール関係のことが書いてあっても、後の祭り。大丈夫、大丈夫だ。
恐る恐る貼り紙を見ると、そこには『ホームランを打った息子に驚く家族の写真』がありました。よかった、ルール関係じゃない……。
ツッコミももうしなくていいんだ……。
ありがとう、ホームランドーム……。
最高の時間だった……。
もう一度最後にチラッと貼り紙を見……。
全員どこ見とんねん!!!!!
以上です。