キタガワのブログ

島根県在住。音楽ライター。執筆依頼は適当な記事へのコメントでお寄せください。

ブログ連続殺人事件の犯人は著作権だ。

僕は、とある記事を書こうとしていた。それは、『絵本、20年ぶりに読むとツッコミの宝庫だった』というもの。


きっかけは些細なことだった。ネタに飢えていたとき、ふと家にあった児童文学書に目が行った。そこで20年ぶりに絵本を読んでみたところ、あるわあるわ、ツッコミどころがこれでもかと。


「ぷんすか」、「ぴょこぴょこ」など、大人の僕から見れば稚拙な表現ばかり。一周回って面白くなった僕は、表紙の写真を撮った。加えて『字で書くよりも写真の方が伝わりやすいかも』と感じ、絵本の中で面白いと感じた部分を厳選し、これまた写真に納めた。


それらを貼り付け、文章に起こす。じっくり3時間かけ、満足のいくブログが出来上がった。クスリと笑えて、絵本に対しても興味が湧く内容。これはいい!今までで一番のアクセス数を記録するかもしれないと、僕の心は舞い上がっていた。


が、しかし。ふと思ったのである。これ上げても大丈夫?と。


僕の脳裏をよぎったのは、『著作権』。今まで考えたこともなかったこの言葉が、どういうわけか頭に引っ掛かったのだ。


本やCD、映画などを作製した人物に権利が与えられる著作権。今回のブログは、まさにそれに引っかかるものなのではないか?と。


不安になった僕は、いろいろと調べてみた。結果、3時間かけて書いたあのブログは、著作権の侵害に当たることが分かった。


もしも投稿していて、ブログ読者から指摘を受け、著作者に連絡が行き。その著作者が『著作権侵害だ』と言った瞬間、僕は今頃多額の示談金を払うか刑務所行きだっただろう。


危機感を覚えた僕は、著作権について調べてみた。結果、著作権についての注意事項は大きく以下の3通りであることがわかった。


①音楽、文章、画像や動画には全て著作権が発生する


②それらを転載する際には、著作者の許可を得る、もしくは使用料を支払う必要がある


③著作者が告訴した場合、該当者を処罰することが可能


なるほど……。それでは、3時間かけて書いたあのブログを、試しに改善してみよう。もしかしたら、載せられるレベルに直せるかもしれない……。


それでは、以下に『100%著作権侵害にならない範囲で修正したもの』を公開したいと思う。どうぞ!

 

今日取り上げる本はこちら。『○○』です!

(写真なし)

この本は、『○○』で紹介されたほど人気の作品なのですが、大人の僕たちが読むと、ツッコミどころ満載の内容になっているのです。

例えばこちら。

(写真なし)

これ、すごくないですか?中でも面白いのは、○○が○○してるところ。こんなの、普通の漫画ではありえないですよね。

それ以外にもツッコミどころがありすぎ。○○のシーンなんて『なんで○○が○○するんだよ!』といった驚きがありますし、写真の右上を見てください。なんと○○が飛んでいます。笑ってしまいますね。

そして驚くべきは、その構成。3ページ目では『○○』だったものが、次のページを開くと○○になっています。これはタイトル『○○』の伏線を回収する形になっていて、最初に見たときは鳥肌が立ちましたね!

 

……まだまだ続くわけだが、ここで切らせてもらう。どうだっただろうか。果たしてこれが面白いブログと言えるだろうか。


だが、これが著作権を侵害しない記事なのである。


……こんなの、何もできない。「今日はこんな映画を観ました(写真ドン)!」、著作権侵害。「絶対に泣けるオススメ小説はこれ(写真ドン)!」、著作権侵害。何が広告収入だ。何がアフィリエイトだ。規制だらけじゃないか。


こうなってくると、全てのことが怖くなる。料理のブログを書くために撮った調味料の写真。ではオタフクや日清食品に毎回メールで問い合わせるのか?


ゲーム実況の際のゲーム画面。では毎回ゲーム会社に電話し、許可を取るのか?


おそらく、ブログやYoutuberなどの活動をしている人たちは、自分にしかできない得意なことを、好きで投稿している、承認欲求の強い人たちのはずだ。


僕たちがやっとみつけた『好きなこと』。それらを殺す最悪の兵器が、著作権という権利なのである。


では具体的に、画像などを使いたい場合、どう対策をすれば良いのだろう?以下にまとめてみた。


①フリー素材を使う


画像の大半が著作権侵害ならば、著作権を侵害しない画像を探せばいい。ということで重宝されるのが、フリー素材だ。

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試しに『フリー素材』で検索すると、多くの写真がヒットする。例えば上記の画像は『1年生になりました!』という名前のフリー素材なわけだが、他にも『歯を痛めた男性』であったり、『夏祭りのヨーヨー釣り』など、多種多様だ。ちなみに、写真に写っている女の子の著作権については、無視しても大丈夫とのことだ。


極端な話、必ず写真を使いたい!という場合、フリー素材を使えばほぼ間違いなさそうだ。なるほど、だから日本のブログのほとんどがフリー素材だらけなわけだ。


だがデメリットとして、フリー素材の写真に文字を書く、風景の色を変えるなどの行き過ぎた加工を施すのはNGらしい。


そして中にはフリー素材サイトとうたっておきながら、実はフリー素材でも何でもない写真を掲載するサイトもあるそう。そこは注意が必要だ。


②自分で撮影した写真を使う


日常系ブロガーやYoutuberの方がよく使う手法。『著作権が発生するなら、自分で撮りますよ!』という単純なものだが、撮影者は自分自身のため『著作権は自分にある』という点が最大のメリット。


自分が撮影したものほど、リアリティーのあるものはない。例えば「こういうのが道ばたに落ちてた!」という写真を掲載したいときなどは、フリー素材だといささか違和感がある。対して自分がスマホで撮った写真ならばそのときの情景がリアルに分かるため、一気に引き込まれるだろう。


デメリットとしては、肖像権の問題。友人や家族の写真を勝手に使ったりすると、肖像権の侵害に当たる。そのため、顔を判別出来ないものに加工したり、事前に顔出しの許可を得る作業が必要となる。

 

……と、ここまで列挙してきたわけだが、やはり僕としては、商品の写真をふんだんに使ってブログを書きたい。しかも、著作権については結果として曖昧なままだ。というわけで、法律に詳しい知り合いに直接電話で聞いてみることにした。以下はそのときの会話の内容である。

 

僕「もしもし」

A「どうした?」

僕「著作権ってあるじゃないですか。調べたんですけどあんまり分からなくて」

A「うん、僕もあまり分からん

僕「え?Aさんでも分からないんですか?」

A「うん。ひとつ言えるのは、著作者がいいよと言ったら白、ダメと言ったら黒ってことかな。だからグレーなことはやらない方がいい」

僕「なるほど……ちなみにこの会話をブログで載せてもいいですか?」

A「いいよ。あ、この時点で許可を得たことになるから大丈夫」

僕「なるほど。ありがとうございました」

 

……要は、「危ない橋は渡るな」ということらしい。そして、良いも悪いも全ては著作者次第とのこと。今回の件で、著作権は本当に幅広いものだと知った。


『良い』側の人間が多いとは思う。ツイッターなどでは、一般のファンの人が「商品買いましたよ!」と画像付きでつぶやけば引用リツイートで「ありがとう!」というケースもある。著作者にとっても『広まる』という意味ではメリットになるだろうし。


対して、即著作権侵害として警察に駆け込んだり、裁判を起こす著作者もいるそうだ。うーん、難しい。


長々と書いたが、いかがだっただろうか。今回の記事はブロガーやユーチューバーの方に焦点を合わせて書いたが、例えばツイッターのアイコン、ラインの待ち受けひとつとっても、著作権侵害に当たる可能性があるそうだ。


好きなことを仕事にしたい、と思っているあなた。是非とも著作権に留意しながら、素晴らしい文章を書いていってほしい。


僕自身も今からかつての記事を見返し、著作権侵害に当たらないよう表現を変えていきたいと思う。それでは。


※ちなみに今回は著作者の作品の『転載』について述べたが、『引用』はこの限りではない。しっかりと引用部分を区別し、ページ数、出典を明記すれば大丈夫だそうだ。詳しくは調べてみてほしい。