うちの母の一人称「あたい」
タイトルでオチが分かるブログ、キタガワのブログへようこそ。
今まで続けて音楽の話をしてきたので、突然の方向転換に「どうしたキタガワ!彼女にフラれたか!?」と思う方もいらっしゃると思いますが大丈夫です。あと彼女はいません。
思えば今年に入ってから、手の爪の調子が悪くて困っておりまして。それもガサガサになってるとか、ささくれになってるというレベルではなく。見るからにヤバいんですよ。
写真はあえて載せませんが、まーグロいです。爪の形はデコボコに変形し、見る影もありません。しまいにはどんどん剥がれていき、痛みに耐えながら生活するようになりました。いわゆる『爪を立てる』という行為が一切できないため、日常生活にも支障が出る始末。
中でも一番辛かったのは、人に指摘されること。爪は、予想している以上に人に見られやすい部分だと知りました。マックや居酒屋で人の前に座ると、「うわっ何それ大丈夫!?」と言われますし、仕事も接客業ということもあり、お客様に悪い印象を与えるきっかけにもなります。
気付けば、絆創膏を貼りながら生活していました。僕は黒子のバスケの緑間なの?違うでしょ。
あと調べたらたまたま出てきたんですけど、こいつ誰だよ。絶対別人でしょ。修正しなさい修正。
話を戻します。
全ての指に貼るとまた違った意味で見栄えが悪いので、人から見て「これは絶対指摘されるやつだな」と思われる爪を選んで貼っていました。同じ店で半月に1回ペースで買っていたので、おそらく店員の方には裏で「絆創膏おじさん」と呼ばれていたことでしょう。
そんな折、とある言葉を目にする機会がありました。その言葉は、『爪水虫』。
別名『爪白癬(つめはくせん)』とも呼ばれるこの症状。試しにWikipediaで調べてみると……
爪水虫になると、初期では爪の先の色が、白っぽくなるだけであり、自覚症状はない。しかし、次第に指側に侵食していき、最終的には爪全体の色が、白色・黄色・黒色に変色する。爪水虫となった爪は、盛り上がったように生え、ボロボロと崩れる。それにより、新たに白癬菌をばら撒き、新たな水虫の原因となる。
水虫の症状としては、末期にあたるものであり、極めて早い治療が必要である。初期であれば、比較的に早く治療することが可能であるので、早急に医師の診断を受けることが必要である。内部まで進行した爪水虫は、医師の処方した内服薬なしには、完治は困難である。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%88%AA%E7%99%BD%E7%99%AC
とありました。完全に僕じゃん。え?僕、水虫なの?
しかもよく見ると『人にうつる』とか『末期』とか書いてある。めちゃくちゃ怖い。パンデミックですか?メタルギアソリッド4のスネークみたいになるってこと?
こうしちゃいられねえ!と、慌てて皮膚科に駆け込んだのが今日。この時点で、症状が出始めてから数ヵ月が経過していました。
普段からお世話になっている皮膚科に普段の1.5倍速で到着すると、受付のお姉さんがお出迎え。僕は言いました。
「あっ……すいません水虫かもしれないっす……!」
いつも通っている皮膚科である。僕としては「まあキタガワさん大変!ちょっと私に見せてください!奥の部屋で2人っきりで!」という展開を少し期待していたのだが、現実は
「はーい、じゃあ座って待っててくださいねー」
というものでした。そりゃそうだ。
平日だからか、ほとんど患者はいなかったです。なので、座ってから5分後には早くも診察を受ける運びとなりました。
まず座ると、事情を説明。ああだこうだと説明していると、先生いわく「水虫かもしれないですね」とのこと。やっぱり!あとは「カビが入った可能性もある」とのこと。怖すぎでしょ。
そこで「詳しく調べましょう」と言って先生が取り出したのは、ピンセットとプレパラート。え?今から理科の実験でもするの?と思ったのも束の間、ピンセットでガリガリと僕の爪を削り出します。ちなみに「発掘作業みたいですね」という僕のボケは完全にスルーされました。笑っておくれよ。
その間、いくつか質問をされて答えました。「いつからこの状態?」、「3ヶ月くらい前です」。「仕事で何か触ってる?」、「そういえば段ボール触ってます」など。
そして特に、先生の表情がはっきりと変わった質問がありました。「爪噛む癖ある?」、「めっちゃ噛みます」。先生は「へえー」と言いながら調べていましたが、すぐに検査結果を伝えてくれました。
「何ともないです」
は?
水虫じゃないの?カビでもない?
よくよく聞くと、「爪を噛んだときにたまたま雑菌が入り込んだだけ」だそう。ええ……?
「半年後には生え変わるので安心してください」とのこと。それでも半年待たなアカンのかい……。ちなみに診察代は1050円でした。安いやら高いやら。
ですがこれで一安心。僕はホッとして、帰路につきました。
しかし帰宅した瞬間、僕の電話が鳴り響きました。画面には『○○皮膚科』の文字。
僕はゾッとしました。「まさか誤診?」、「緊急入院?」と。で、受付のお姉さんから一言。
「キタガワさん、保険証忘れてますよ!」
ここで一句。
『爪水虫 安心したけど 詰め甘い』
以上です。