すれ違ったお婆さんに「あんた転びなさんなよ!頭打つで!」と言われ、そのあとコケて頭を打ちました。皆さん、松江には予言者がいます。
皆さんは『カップ式自販機』を知っていますか?
ボタンを押した瞬間に紙コップにジュースが注がれ、5秒後くらいに扉が開くアレです。取り出すときに手がベタベタになるアレです。飲み残したときに捨てづらいアレ。
通常の自販機のジュースよりも値段が安いので、利用したことがある方も多いのではないでしょうか。
で、僕はこのカップ式自販機、以前から疑問に感じていたことがあります。
ここ。
ここ。
すみません、誤って『君ならできる!松岡修造の熱血応援メッセージ』の本の画像を載せてしまいましたが、気にしないでください。
この部分、押したことある人いますか?
僕、砂糖やクリームを増やす減らすの話って、本来の味を知らないと出来ないと思うんです。
例えばRPGで難易度設定するとき、最初はほとんど『ノーマル』を選びます。で、1回クリアしてから「これくらいのムズさだったなら難易度上げようかな」と思うから、2周目3周目を『ハード』にするんですよね(最初から『ベリーハード』とか選ぶ人のことは知りません)。
例えば行き付けの喫茶店で、毎日頼むレギュラーコーヒー。「ちょっと飽きてきたし、今日くらいは味変えてみようかな」と思うから、「マスター砂糖多めで」って言えるんですよね。もし初めて来た人が砂糖ドバドバ入れてたらどうでしょう。マスター、絶対腹パンしますよ。
……要は、ほとんどの人は普通押しません。あのボタン。
じゃあ僕が押してやらあ。ということで考えたのが、今回の企画です。
検証の方法はこちら。
①砂糖、クリーム、コーヒーの調節を全て最大にした状態のコーヒー『🅰️』と、全て最少にしたコーヒー『🅱️』を用意
②飲み比べる
それでは参りましょう。
実験台になるのはこの飲み物。ジョージアのスペシャルブレンド、『さとう&クリーム入り』です。
ちなみにこれを選んだあとに「あれ?ブラックコーヒーで検証すべきじゃね?」と気付きました。土下座100回するので今回は許してください。
まずは🅰️。ボタンを……
こうじゃ。
出来上がったコーヒーは、すぐさま友人に持たせます。「俺たち何してんだろう」という声が聞こえた気がしますが全部無視します。
つぎは🅱️。ボタンを……
こう。
で、出来上がったものがこちらです。
見た目的には、あまり変わらないように見えます。が、問題は味です。果たしてどんな味がするのでしょうか。
【濃い🅰️を飲んでみる】
一口飲んだ感想は「苦い」。
缶コーヒーで言うところの、微糖以上無糖以下の濃さです。
飲めなくはないですが、かなり人を選ぶかなと。特に後味が濃いんです。鼻を突き抜ける濃さと言いますか。
砂糖も最大にしたはずなんですが、あまり恩恵は受けてない印象。砂糖よりもコーヒーの強さが圧倒的です。絵の具のパレットに黒と何かの色を混ぜると、だいたい黒が勝ちますよね。それと同じです(?)。
そして地味にありがたいのが、クリーム。これがあるとないとでは大きく違うかなと。とろりとしたクリームがあるおかげで、苦さの中にも美味しさを感じることができました。ありがとうクリーム!
結果、🅰️は何とか飲める。でも苦すぎるという結果になりました。果たして🅱️はどうか。
【薄い🅱️を飲んでみる】
はい、クソまずいです。
これはもう白湯です、白湯。完全に白湯。THE白湯。
ポカリスエットの薄いやつあるじゃないですか。水色のペットボトルの。あれより遥かに薄いです。『白湯にスポイトで3滴コーヒー垂らしました』レベルの薄さ。
これ、『コーヒーであること』を完全に放棄してます。味が「僕コーヒーじゃないよぉ!」って言ってます。いやお前はコーヒーだろ。
砂糖はまず、仕事してません。まあ仕事してたとしてもほぼ違いはないと思うんですけど、砂糖をMAXにしてたら何かが違ったのかな、とは思います。
クリーム、仕事してません。クリームがいないのは地味に痛くて、味にコクとか深みが一切ないんです。だから非常に淡白な味わいになってる。まるでCD音源をそのまま演奏してるバンドみたいな感じで、何も心に刺さらないです。
結果、🅱️、クソまずいです。だって白湯だもんこれ。
【総評】
ボタンはいじるな