マリオカートDSで日本一になった5秒後に3位に降格した経験があります。
people in the box/Weather Report
まずあなたは、CDの裏面を見る。1、2……。なるほど、全部で21曲あるのね。素晴らしいボリューム。さあ、PCに取り込もう!……と、この瞬間、『Weather Report』が問題作と呼ばれる所以を目の当たりにする。画面上には、1曲。???1曲?
そう。21曲を70分超の1曲にまとめたアルバム。これこそが『Weather Report』です。そのため、目当ての曲も聴くためには早送りをしなければならず、iTunes等の普及により、1曲単位で聴くことが半ば当たり前となりつつある現代社会に、異を唱えるアルバムとなっております。
ちなみに、このアルバムの中の何曲かは、ライブの定番曲になっているものも少なくないので。いわばドMのためのアルバムといってもいいかも知れない。
people in the box/Ghost Apple
続いてもピープル。今作に関しては、アルバムトラックがちょっと変わっています。いくつか楽曲を抜き出してみましょう。
『月曜日/無菌室』、『火曜日/空室』、『水曜日/密室』……。もうお分かりでしょう。1週間の曜日ごとに曲にしるのです。というわけで、全部で7曲のミニアルバム。
ちなみに、ピープルのライブに行くことがあれば、大概「今日は金曜日だから『金曜日/集中治療室やるのかなー!』」などと思うところですが、ところがどっこい、ここ最近は『月曜日/無菌室』しかやらないです。トラップ。超特大のトラップ。
神聖かまってちゃん/みんな死ね
タイトルが怖い。ボーカルのの子氏が描いたイラストが、不気味さに拍車をかけてます。
同時発売されたもう1枚のアルバム『つまんね』には、亡くなったの子の母親との子のツーショットが描かれています。
『つまんね』はカオス系、『みんな死ね』はロック系多め。お好きな方を是非。
銀杏BOYZ/BEACH
銀杏BOYZのライブアルバム。
通常、ライブアルバムは、聴きやすいようにマスタリングされて発売されることが半ば鉄則とされていますが、こちらは「んなもん知らねえ」とばかりに爆音とノイズにまみれた、常軌を逸した作り。
正常な人なら再生して10秒でストップするレベル。一応聴く際は、音量を4ほど下げて聴くことをオススメします。再生すれば、そこは異空間。
androp/note
売れに売れているandropの、一番初期のアルバムになります。
CDアルバムをノートそのものにしてしまう発想はなかった。TSUTAYA等でレンタルもされていますが、andropの棚のところにニュッと突き出た一際目立つアルバムがあれば、それがnoteです。この分厚さでミニアルバムという点は予想外。
B-DASH/ぽ
ぽです。以上。
POLYSICS/HEN 愛 LET'S GO! 2~ウルトラ怪獣総進撃~
前作でも、ドクターペッパーやホモソーセージ、ラスポテトといった、ボーカルであるハヤシヒロユキの偏愛が詰め込まれたアルバムでした。が、2ともなれば更なる偏愛……、もとい、特撮映画への思いが爆発!
曲のタイトルも、歌詞も。分かる人にしか分からない、完全なる自己満足アルバムが完成!ゴジラやウルトラマンが好きな人はニヤリとするかも。
CDジャケットはあの円谷プロ監修。
オシリペンペンズ/NEW ME
大阪のバンド、オシリペンペンズ。
このバンドは、全てが規格外。フニャフニャした演奏、『ゴリラがゴリラがゴリラがゴリラをガリレオガリレイ』などの意味不明な歌詞。あえて音程を外している?と思わせるボーカル……。
10分あれば全曲聴き終わる、時空の外側から侵略しに来たようなアルバムです。
おどろおどろしい音で、ずっと聴いてるとテンションが下がること請け合い。
特筆すべきは人気曲『貫通』。あなたはこの曲を、最後まで聴けますか……?
今までの相対性理論の人気曲を大胆にアレンジ……というか、原曲を跡形もなくグチャグチャにかき混ぜたようなクレイジーアルバム。
3分少々の曲は6分~10分に引き伸ばされ、『(恋は)百年戦争』→『XHPMAS』、『四角革命』→『XSMJAF』など、パッと見、原曲が分からない曲名に変化。
そして今作を『正しい相対性理論』と名付けるセンス。脱帽です。
RADWIMPS/絶体絶命
アルバム収録曲の歌詞を敷き詰めたジャケット。
ちょっと太めのフォントで曲名が書いてあるのも、芸術的で良いですね。
0.8秒と衝撃。 / NEW GERMAN WAVE 4
今作のヤバさは、曲名と順番を見てもらった方が早いかと思います。
①Mad Drumming 1
②Mad Drumming 3
③Mad Drumming 6
④Mad Drumming 5
⑤FLoWeR
⑥Mad Drumming 7
⑦Mad Drumming 4
⑧Mad Drumming 2
⑨UKuLeLe HiBisQs
……???ちなみに、タイトルの『NEW GERMAN WAVE 4』の『4』は、続編とかそういうのとは全く関係ない数字です。あしからず。
The Mirraz/バタフライエフェクトを語るくらいの善悪と頑なに選択を探すマエストロとMoon Song Baby
長い。
The 1975/I lile it when you sleep,for you are so beautiful yet so unaware of it.
外国版、長い。
te'/音の中の「痙攣的」な美は、観念を超え肉体に訪れる野生の戦慄。
こちらは、まず曲名を紹介します。『人間は自由なものとして生まれ、至る所で『鎖』に繋がれてゆく。』、『夢とは現実という平凡なものに付ける美しさに似た『嘘』の俗称。』、『我々は希望に従って約束をし、恐怖にかられて約束を『果』たす。』……あ、もう良いって?
te'(テ、と読みます)は、このアルバムに限らず、全アルバムで長ーい曲名が特徴。爆音インストゥルメンタルが聴きたい方はどうぞ。
Aphex Twin/Windowlicker
ふざけすぎ。
Paramore/Riot!
『ライオットさんに親を殺された』人のダイイングメッセージみたいだな。
NUMBER GIRL/SAPPUKEI
白いマジックペンで落書きするのにピッタリのアルバム。ほら、右下あたり、空いてますよ。僕は下半身をケンタウルスに変えようとして止めました。
『不良少女のスキャンダルさんがコンクリの壁にスプレーで書いた』っぽい。
毛皮のマリーズ/ティン・パン・アレイ
こちらのアルバムは、ファンであればあるほど衝撃を受けたアルバムです。
このバンドはロックバンドなんですが、今作ではなんと、ギター、ベース、ドラムといった、バンドメンバーの力を全く借りずに作ったアルバム。代わりに、管楽器を多用しています。壮大。
裏話をすると、普通バンドって、アルバムが出たらそのアルバムの曲を中心にしたツアーをやるものなんですが、今作は前述した通り、再現するには膨大なお金がかかる。
なので、ツアーではほぼこのアルバムの曲は外したそうです。
毛皮のマリーズ/THE END
『ティン・パン・アレイ』の次に発売されたのが今作。
タイトルは『THE END』。そう。つまり、今作の発売を最後に、毛皮のマリーズは解散したわけです。では何がヤバいのか。それは、発売前に遡ります。
『毛皮のマリーズのハロー!ロンドン!(仮)』。初めてロンドンで収録した今作は、そう名付けられました。もちろんインタビューも普通に話してましたし、各種音楽雑誌やタワレコでも、『ハロー!ロンドン!◯月◯日発売!』という記載がされていました。
全員が真実を知ったのは、なんと発売当日。ネット予約をした人の家や、CDショップに、袋に包まれたCDが届く。「やっと『ハロー!ロンドン!』がきた!」、そう思い、袋を開けるわけです。で、中に入っていたのはこれ、『THE END』。
当時、ツイッターやCDショップで大混乱が起きましたね。その後正式に解散が発表された、というわけです。こわい。
Sia/This Is Acting
『顔を出して有名人になるくらいなら、売れない方がマシ』とする、Siaのアルバム。なので、実際のSiaの顔を合成ソフトで加工したジャケットとなっています。
このアルバム、とんでもない売り上げを記録したわけですが、このCDジャケットのおかげか、彼女=Siaであることは、友人等にもバレなかったんだとか。
avengers in sci-fi/Unknown Tokyo Blues
スピード感のあるロックの立役者、アベンズ。今作では、『日本の音楽シーンは速くてノレる曲ばっかり!』とし、『こういう風潮にした責任は僕らにもある』とし、かなりスピードを抑えたアルバムに。
今作では、スマホ、SNSに依存する現代社会への皮肉がたっぷり込められています。このジャケットを手に取って見ると、映るのは自分の顔。そういうことです。
忘れらんねえよ/あの娘のメルアド予想する
オナニー、セックス、排泄物について歌ってて、ジャケットはこれだもん。反則。
ギターウルフ/狼惑星
古くからのロックバンド、ギターウルフの記念すべき初メジャーアルバム!
……なのに、工場でのプレスに失敗し、音質がガビガビのまま発売されることに。今では笑い話として語ってくれてます。
アーバンギャルド/鬱くしい国
日本を『鬱くしい国』とし、『生教育』や『自撮入門(じさつにゅうもん)』、『僕が世』といった、含みを持たせるタイトルがたっぷり。
今ではなんとあの『天才てれびくん』でパーソナリティーを務めるようになったボーカル。子どもたちに聴かせてあげたい。「この人、こんな曲作ってるんだよ」と。
トリプルファイヤー/エピタフ
意味不明である。ペラペラとした演奏。2、3発殴られた星野源みたいなボーカルが、クラスの罰ゲームで歌っているかのようなボーカル。『Sexはダサい』、『なんかしゃべんないと友達になれない』、『今日は寝るのが一番よかった』という謎の曲名。
合法ドラッグです。これは。
宇宙人/解散
本当にこのアルバムで解散してしまった宇宙人。宇宙で達者で暮らしてほしい。
日本マドンナ/バンドやめろ
本当にこのアルバムでバンドをやめてしまった日本マドンナ。次はアメリカでマドンナを目指してほしい。
ASIAN KUNG-FU GENERATION/サーフ ブンガク カマクラ
藤沢から鎌倉まで、各駅を全部曲名にしてしまったアルバム。
僕、アジカンファンなんですが、このアルバムが一番好きです。どうでもいいですね。
さよなら、また今度ね/菅原達也菊地椋介佐伯香織渋谷悠
初アルバムということで焦ったのか、あえてなのか、メンバーの名前を全部入れちゃったアルバム。
ちなみにこのバンド、解散してしまった。また今度、どこかで会おう。
ピアノゾンビ/ほねざんまい
全国のすしざんまいでこのポスター貼って、客を混乱させてほしい。
この店、魚のアラ100円とか、鮭の骨100円とかなんですかね。ネコが行きそう。
きのこ帝国/猫とアレルギー
……と思ってたらネコが出てきた。
猫とアレルギー、なのに全員がネコ持ってるってのが面白いですね。この後目が痒くなりそう。見てください左上のネコ。「え、ちょ、お前猫アレルギーじゃないん?大丈夫!?」って顔してる。
ザ50回転ズ/ロックンロール世界旅行
ハワイ、ベラルーシ、……各国について、『予備知識なし』で作ったアルバム。
確かに聴いてると「あーハワイっぽい……」と思うリズムではあるんですが、皆さん。このイメージでハワイに行ったりしたらダメです。なぜなら『予備知識なし』で作ったからです。
いや、というかそもそもなんで現地の音楽聴いたり資料見たりしてないんだ。
AA=/#、4、#4
かつては決まって『#1』、『#2』といったアルバムタイトルをつけていたAA=(エーエーイコール、と読みます)、ここにきて『#』と『4』という、2枚のミニアルバムを発売。なぜ……。
ちなみに、2つを合わせるとひとつの形ができます。なぜ……。
で、それから数ヶ月後、2枚がひとつになったフルアルバム『#4』も発売されました。なぜ……。
GReeeeN/歌うたいが歌うたいに来て歌うたえと言うが歌うたいが歌うたうだけ歌い切れば歌うたうけれども歌うたいだけ歌うたえ切れないから歌うたわぬ!?
日本語でお願いします。
モノブライト/MONOBRIGHT three
今作、3。三枚目のアルバムだと思いますよね?思うでしょ?思ってくれ。
それでは、古いものから順に,答えを並べていきましょう。
①monobright one
②monobright two
③ADVENTURE
④ACME
⑤新造ライヴレーションズ
⑥MONOBRIGHT three
ということで、MONOBRIGHT threeは6枚目のアルバムでした!わかるか!
以上、ヤバいアルバム集でした!
今回は僕のウォークマンに入っているアルバムからしか選んでいないので、おそらくもっとたくさんのヤバいアルバムがあると思います。何かあれば、ぜひ教えて下さい。
そして、今回入りきらなかったバンドやアルバムもたくさんありました(快速東京とか八十八ヶ所巡礼とか……)。
毎度のことですが、アルバムの紹介なのかバンドの紹介なのか、分かんなくなってきました。申し訳ない。
パッと見て、気になったアルバムがあれば、レンタルでもいいので手に取ってみてくださいね。音楽は最高。