キタガワのブログ

島根県在住。文筆。rockinon.com外部ライター等。

音楽文

音楽文アーカイブ記事移行のご報告と、この4年間のキタガワという人間の歩みについて

こんばんは、キタガワです。 音楽文 powered by rockinon.com – 「音楽について書きたい、読みたい」音楽専門投稿サイト 先日から少しずつ、これまで4年間書き溜めてきた音楽文の記事の移行を始めた。……が、上から下までビーッとコピーし、下書きファイルに…

【音楽文アーカイブ】悩み、苦しんで掴んだ僕の哲学。 〜amazarashi『フィロソフィー』がもたらした光明〜

去年の12月13日に発売された、amazarashiのアルバム『地方都市のメメント・モリ』。中でも僕が、特に好きな曲があった。それが『フィロソフィー』だ。 失踪感溢れる展開のこの曲は、僕の日常に欠かせない一曲となった。何も見ずに口ずさめるほどに、毎日聴い…

【音楽文アーカイブ】Aviciiを聴けなくなった日 〜でも僕は、Aviciiが好きだ〜

驚いた。本当に驚いた。 4月21日に報道された、Aviciiことティム・バークリングの訃報。あまりにも突然のニュースであったし、今も信じられない、というのが正直なところである。 僕がAviciiを聴き始めたきっかけは、某動画サイトで観た『Wake Me Up』のPVか…

【音楽文アーカイブ】私たちは全員、社会の奴隷である 〜日本マドンナ、6年振りの新曲を聴いた〜

日本マドンナが再結成。なんとも嬉しいニュースだ。これほど心踊る再結成は本当に久々な気がする。 僕が最初に彼女たちの存在を知ったのは、某動画サイトで観た『生理』という曲だった。 望んでもいないのに周期的に発生し、世の女性たちを苦しめ続けるそれ…

【音楽文アーカイブ】普通じゃなくて良い。普通じゃないから良い。 〜amazarashiの『月曜日』が肯定する人生〜

『僕は社会不適合者だ』。23年間生きてきて、ようやく至った結論がそれだった。むしろ気付くのが遅すぎるくらいだが。 大学を卒業し、新入社員として社会に出て直面したのは、自身のコミュニケーション能力の低さだった。 まず僕は、いわゆる『ほう・れん・…

【音楽文アーカイブ】遅いよ、ばかやろー。 〜ELLEGARDENの活動再開に寄せて〜

僕がELLEGARDEN活動再開のニュースを知ったのは、MONOEYESのメンバーでもあるスコット・マーフィー氏のツイートだった。 そこにはELLEGARDENの写真が添付され、活動再開を匂わせる文言が記されていた。だが公式サイトにいくらアクセスしても、アクセス過多に…

【音楽文アーカイブ】アニソンを歌うということ 〜FLOW15周年記念ツアー『アニメ縛り』を観て〜

FLOW15周年を記念した『アニメ縛り』ツアー。ライブ参戦前、僕は微妙な気持ちだった。 バンドとしては通常あり得ないレベルで、FLOWはアニメのテーマソングを手掛けてきた。もちろんそれらの楽曲がFLOWの認知度を高めるきっかけになったのは間違いないし、『…

【音楽文アーカイブ】過去の栄光と現在 〜アークティック・モンキーズ、最大の問題作を聴いた〜

待ちに待ったアークティック・モンキーズの新譜を買った。タイトルは『トランクイリティ・ベース・ホテル・アンド・カジノ』。 なにしろ5年ぶりのアルバムである。僕は仕事の疲れも忘れ、帰宅するとすぐさまPCに取り込み、WALKMANに落とし込んだ。「今回はど…

【音楽文アーカイブ】君はビリー・アイリッシュを知っているか? 〜未来のスターを認識する時は今だ〜

君はビリー・アイリッシュを知っているか? もし知らないのなら、今すぐチェックすべきだ。 今彼女の存在を知ることは、すなわち近い将来スターダムを掛け上がるであろう歌姫を、最も早い段階で認識することに他ならないのだから。 ビリー・アイリッシュは今…

【音楽文アーカイブ】全てが謎のニューカマー『ずっと真夜中でいいのに。』を聴け 〜今年最後の台風の目はこいつらだ〜

とあるPVを観たあとに、ふと「これだから音楽聴くのはやめられないんだよなあ」と思った。スペースシャワーTVやYouTubeの関連動画で紹介された曲を片っ端から聴く毎日で、そのたびに「うーん微妙だな」という思いを抱き続けていたのだが。100回に1回でも彼女…

【音楽文アーカイブ】KREVAの存在感 〜“ある”人間が紡ぐ音楽〜

皆さんはKREVAという男について、どんな印象を抱いているだろうか。僕は彼に対して、太陽のような人物だと思っていた。 彼はいつもポジティブで、いつでも明るかった。ライブでは自ら扇動して会場の一体感を求め、ステージの中心でスポットライトを浴びてい…

【音楽文アーカイブ】同調圧力への「NO」の意思 〜シングル『アンビバレント』から見る、欅坂46〜

アンビバレントという言葉がある。意味は同じ物事に対して、相反する感情を同時に抱くことだ。 こと日本では、そういった思想は蹂躙される傾向にあると思う。友人間、SNS、職場……。集団で形成される全てのコミュニティの中では、『周囲と同じであること』を…

【音楽文アーカイブ】「言葉を取り戻せ!」 〜言葉ゾンビのシンパが集った、amazarashi日本武道館公演〜

11月16日、amazarashi初の日本武道館公演『朗読演奏実験空間 新言語秩序』。開場時間が近づくと、会場前は多くの人でごった返していた。 フロントマンである秋田ひろむ(Vo.Gt)はかつて「世の中にはamazarashiがまったく必要ない人が大半だと思いますが、僕…

【音楽文アーカイブ】汗と笑いに包まれた赤坂の夜 〜打首獄門同好会『ツレ伝ツアー2018』@マイナビBLITZ赤坂〜

11月15日、マイナビBLITZ赤坂で行われた忘れらんねえよ主催、『ツレ伝ツアー2018』に参加した。ここでは対バン相手である、打首獄門同好会のレポートを記述する。 当日のネタバレが多く含まれているため、閲覧の際はご注意願いたい。 10月から全国各地で行わ…

【音楽文アーカイブ】志村がいないフジファブリックをはじめて聴いた日 〜新体制のフジファブとtwentiesの僕〜

僕には今までの人生において、酷くショックを受けた出来事があった。それこそがフジファブリックのフロントマン、志村正彦逝去の一報だ。 今でも覚えている。まだ中学生だった頃だ。その頃の僕はロックの沼にどっぷり浸かっていたこともあり、友人と会うたび…

【音楽文アーカイブ】純白の日本社会に降り立った、一匹の黒い羊 〜社会的弱者、欅坂46が描く絶望とは〜

先日欅坂46の公式サイトにて、2月27日に発売予定の新曲『黒い羊』のミュージックビデオが公開された。 事前に発表されていた『黒い羊』なる重々しいタイトルから、ダークな曲調になることや、今まで以上にメッセージ性を重視した楽曲であることはある程度予…

【音楽文アーカイブ】海中で教えを乞う異空間、魚図鑑ゼミナールの全貌 〜熱狂の渦に包まれた、サカナクションのライブレポート〜

先日、1月19日に開催されたサカナクションのライブツアー『SAKANAQUARIUM 2018-2019 魚図鑑ゼミナール』、島根県民会館公演に参加した。 サカナクションが何年間も評価され続けている理由は、その類いまれなるライブパフォーマンスにある。通常、ライブとい…

【音楽文アーカイブ】yonigeの真髄、ここにあり 〜運命の矢で射抜かれた、ツアー追加公演〜

3月11日、島根県・松江canovaで開催されたyonigeのライブツアー『君のおへその形を忘れたツアー 追加公演(ダーツで決めた編)』に参加した。今回はそのレポートを記す。 今回のライブは昨年に開催されたyonigeのワンマンツアー『君のおへその形を忘れたツア…

【音楽文アーカイブ】『似非ファン』からwowakaさんへ。 〜ヒトリエの偉大なフロントマンの訃報に寄せて〜

『あの時』から、もう数日が経つ。後悔先に立たずという諺があるが、僕は今でもその言葉を重く噛み締めている。 4月8日、突如公式ツイッターで発表されたヒトリエのwowaka(Vo.Gt)の訃報は、日本列島を駆け巡った。 ひとたび彼の名前をツイッター上で検索し…

【音楽文アーカイブ】ありきたりな音楽シーンに落とされた爆弾 〜ビリー・アイリッシュのデビューアルバム、全曲解説によって見えたものとは〜

ビリー・アイリッシュのデビューアルバム『WHEN WE ALL FALL ASLEEP, WHERE DO WE GO?』が素晴らしい。 ここ数十年間で音楽シーンは、様々な変遷を遂げてきた。しかし今作は「こんなの聴いたことない!」と心から言える、極上のポップ・アルバムである。 聞…

【音楽文アーカイブ】ファンが夢見た一夜限りの〈物語〉フェス 〜堀江由衣、花澤香菜らのキャラクターソングで彩られた、極上のファンイベントを観た〜

5月11日、幕張メッセイベントホールにて、物語シリーズ10周年を記念したイベント『〈物語〉フェス』(以下・物語フェス)が開催された。今回はそのレポートを記したいと思う。 レポートに進む前に、まずは今回のイベントの概要から説明する必要があるだろう…

【音楽文アーカイブ】生きた証、ここに 〜アヴィーチーのニューアルバム『TIM』の存在意義を問う〜

先日アヴィーチーのニューアルバム『TIM』が、全世界同時発売された。CDアルバムの発表というのは通常、アーティストにとって最も重大なトピックとして語られることが多い。先行PVとして公開された楽曲の大半が収録されるだけでなく、アルバムを携えたツアー…

【音楽文アーカイブ】“それぞれの夜”に響き渡った人間讃歌 〜amazarashiライブツアー『未来になれなかった全ての夜に』ライブレポート〜

去る5月31日、amazarashiのワンマンライブツアー『amazarashi Live Tour 2019 未来になれなかった全ての夜に』の広島公演が、上野学園ホールにて開催された。 スマートフォンアプリを用いて検閲を解除するという、前代未聞のライブを展開した武道館公演から…

【音楽文アーカイブ】ジャパニーズ・サムライ 〜ZAZEN BOYSライブツアー『MATSURI SESSION』ライブレポート〜

先日行われたZAZEN BOYSの全国ツアー『ZAZEN BOYS TOUR MATSURI SESSION』。そのうちの広島公演に参加した。 ZAZEN BOYSにおいては久方ぶりの大規模なツアーである。今回ライブ会場に選ばれた広島クラブクアトロは700人以上が収容可能な広島県のライブハウス…

【音楽文アーカイブ】神々が集いし神社で魅せた、唯一無二の極上ポップス 〜きゃりーぱみゅぱみゅライブツアー『まぼろしのユートピア~出雲大社の夜~』ライブレポート〜

某日、僕は島根県・出雲大社の東神苑に設置された特設ステージにいた。その理由はひとつ。きゃりーぱみゅぱみゅの『音ノ国ライブツアー2019「まぼろしのユートピア~出雲大社の夜~」』に参加するためである。 今回のライブは、日本の伝統や歴史にゆかりのあ…

【音楽文アーカイブ】ロックンロールはこれでいい。これがいい。 〜ザ・クロマニヨンズの信念が浮き彫りになった、某日のライブレポート〜

先日、島根県・松江市総合体育館にて、ザ・クロマニヨンズ、斉藤和義、SUPER BEAVER、My Hair is Badによるライブ『BONE TO RUN! YUMEBANCHI 2019~だんだんROCKS!~』が開催された。以下、2番手として出演したザ・クロマニヨンズのライブレポートを記す。 …

【音楽文アーカイブ】愛おしき天然スター 〜出雲で魅せた、斉藤和義渾身の1時間〜

先日、島根県・松江市総合体育館にて、ザ・クロマニヨンズ、斉藤和義、SUPER BEAVER、My Hair is Badによるライブ『BONE TO RUN! YUMEBANCHI 2019~だんだんROCKS!~』が開催された。今回はラストの4番手として出演した斉藤和義のライブレポートを記す。 夕…

【音楽文アーカイブ】歌って笑える総合病院 〜四星球ライブツアー『SWEAT 17 BLUES』ライブレポート〜

先日、鳥取県・米子Aztic laughsにて開催された四星球の全国ツアー『SWEAT 17 BLUES 完成CELEBRATE? TOUR』に参加した。 様々なジャンルで溢れる音楽シーンだが、ことロックシーンにおいて四星球について語る際には、専ら『コミックバンド』という括りで語ら…

【音楽文アーカイブ】躁鬱と葛藤の狭間で 〜サマソニ大阪で魅せた、『今』のThe 1975〜

今年で20周年を迎えたSUMMER SONICの最終日である、8月18日。海沿いに設置されたオーシャンステージには時折暖かさを携えた風が吹き抜ける。時刻はまもなく18時を回ろうかというところで、今フェス最大規模のオーシャンステージで演奏するアーティストは早く…

【音楽文アーカイブ】wowakaのいないヒトリエを初めて聴いた日 〜未だ見ぬ答えを探す旅〜

「6月1日に『wowaka追悼 於 新木場STUDIO COAST』を行うにあたって、その日が何かの区切りになるわけではないと言いました。僕らは今までヒトリエが生んできた曲を、wowakaが歌った曲を、過ごした時間と場所を、必要としたままでいいと思っています」 「ただ…