キタガワのブログ

島根県在住。文筆。rockinon.com外部ライター等。

2017-01-11から1日間の記事一覧

【音楽文アーカイブ】注目の集まるサッドガールとして 〜Olivia Rodrigoがデビューアルバム『Sour』で映し出した、孤独な恋愛〜

SNSやYouTube、サブスクリプションと、手元の端末ひとつであらゆる音楽情報を享受出来る現代。楽曲が爆発的な人気を博し、街中で誰もが口ずさんでいるという多くの歌手が目標として掲げるミュージシャン・ドリームは、誰でも手の届く距離まで近付いた。 だか…

【音楽文アーカイブ】『LIVE TO WEST NEO SUMMER 2021』レポ 〜セックスマシーン!!・ロマンス&バカンス・ガガガSP・Su凸ko D凹koiらによる絶頂〜

元々地理的にアクセスが悪い関係からか、アーティストのツアースケジュールから外されることが多かった島根県だが、コロナ禍から更にそれは顕著になった。故に求めるライブに行くには最低でも広島なり岡山なりへの遠征が必要になるのだけれど、そこに近県の…

【音楽文アーカイブ】オンラインライブの『魅せ方』 〜マキシマム ザ ホルモン『面面面 ~フメツノフェイス~』 オンラインライブレポート〜

いやはや、とてつもない配信を観てしまった。思わず画面越しにヘドバンを繰り広げてしまうその楽曲の求心力はもちろん、得体の知れない謎の笑いが何度も呼び起こされる圧巻の2時間。オンラインの優位性を存分に発揮したオンラインライブ『面面面 ~フメツノ…

【音楽文アーカイブ】ゲーマーとライターの視点から捉えた“あいつら全員同窓会” 〜ずっと真夜中でいいのに。が手掛けた『PSO2 ニュージェネシス』コラボ楽曲のMVを徹底考察〜

先日MVが公開された、ずっと真夜中でいいのに。(以下ずとまよ)によるオンラインRPG『PSO2(ファンタシースターオンライン2) ニュージェネシス』コラボ楽曲・Spotifyブランド/プレミアムTVCMソングの新曲“あいつら全員同窓会”。今作はずとまよのオリジナル…

【音楽文アーカイブ】続ける美学 〜でんぱ組.inc『Dear☆Stageへようこそ2021』ライブレポート〜

『でんぱ組.incが10名体制に』……。同会場にて行われた久方ぶりの有観客ライブ『ウルトラ☆マキシマム☆ポジティブ☆ストーリー!! ~バビュッといくよ未来にね☆~』のアンコールで発表され大きな話題を呼んだニュースから早3か月。新体制になったでんぱ組.inc初…

【音楽文アーカイブ】魂の歌うたい、宮本浩次 〜『宮本浩次縦横無尽』@東京ガーデンシアター ライブレポート〜

『宮本浩次縦横無尽』……。濃密なライブ体験が終わった後、ふと今回の公演のタイトルを思い出しながら「言い得て妙だな」と感慨に浸った。単独ライブとしては約2年ぶり、東京ガーデンシアターにて行われた宮本浩次の記念すべきワンマンショー。それは『宮本浩…

【音楽文アーカイブ】異常空間Z from 冷凍都市 〜NUMBER GIRL『THE MATSURI SESSION』@日比谷野外大音楽堂 ライブレポート〜

互いのバンドのファンにとって、若しくは両バンドのファンにとって無関係ではいられない向井秀徳(Vo.Gt)率いるNUMBER GIRLとZAZEN BOYSの奇跡のツーマンが、去る4月某日に行われた。新型コロナウイルスの感染急拡大により残念ながら無観客とはなってしまっ…

【音楽文アーカイブ】夢 〜宮本浩次の新曲“sha・la・la・la”を聴いて涙した日〜

僕は所謂『夢追い人』と呼ばれる類いの人間だ。その夢の詳細は敢えてこの場で記述することこそ避けるが、貯金や結婚、昇進といった世間一般的に『幸福』にカテゴライズされる物事を犠牲にしてこの数年間、自分なりに人生をかけてやってきたつもりだ。ただ現…

【音楽文アーカイブ】Radio Bootsyが送る『春』という季節 〜作詞作曲者・川谷絵音の言葉で紐解く、春の香り広がるキャンペーンソング“春は溶けて”〜

薄手のシャツを羽織り家の扉を開ければ、穏やかな風が頬を撫でる……。気付けば外はもうすっかり春の陽気である。そんな今春、関西が誇るラジオ局のひとつ・FM802が毎年、春を彩るキャンペーンソングを同局とゆかりの深いアーティストと制作するドリームプロジ…

【音楽文アーカイブ】笑顔と熱狂のロックンロール・パーティー 〜THE BAWDIES『FLASH BACK '09 & '10 TOUR』、最終公演ライブレポート〜

昨年開催され、惜しくも中断を余儀なくされた『Section #11 Tour』から約1年。新型コロナウイルスの猛威にも負けず、THE BAWDIESが再び全国ツアーに乗り出した。僅か1週間あまりで全国5箇所を回る『FLASH BACK '09 & '10 TOUR』と題された今回の全国ツアーは…

【音楽文アーカイブ】『これまで』と『これから』 〜amazarashi10周年記念オンラインライブ『APOLOGIES 雨天決行』を観て〜

「幾つもの長い夜を越えて流れ着いた今日は、十年前思い描いたものとは程遠いですが、仲間たちと悩んで選択して辿り着いたこのamazarashiは僕の宝物です」……。終演後、雨の降り頻る映像にコラージュのように映し出されたamazarashiのフロントマン・秋田ひろ…

【音楽文アーカイブ】『最高の春』を希求する 〜『VIVA LA ROCK 2021』開催表明に見る、邦楽フェスの未来〜

「きっと来月には収まるだろう」「夏には」「冬には」「来年には」……。思えば前向きな思考変換を、我々は1年以上に渡って試み続けてきた。しかしながら現実は深刻さを増す一方で、新型コロナウイルスの急拡大は収束の兆しさえ見えない。この記事を執筆してい…

【音楽文アーカイブ】絶好の遊び場で 〜フレデリック『FREDERHYTHM ARENA 2021 ~ぼくらのASOVIVA~』ライブレポ〜

去る2月23日、フレデリック初となるアリーナライブ『FREDERHYTHM ARENA 2021〜ぼくらのASOVIVA〜」が日本武道館にて開催された。この日ロックバンドにとって聖地との呼び声高い日本武道館はそのタイトルに相応しく、まるで彼らのために綿密にお膳立てされた…

【音楽文アーカイブ】音を楽しむと書いて『音楽』 〜瑛人『1stアルバム「すっからかん」発売記念ライブ~トゥゲザーすっからかん~』最終公演ライブレポート〜

瑛人による初の大規模ライブ『1stアルバム「すっからかん」発売記念ライブ~トゥゲザーすっからかん』の最終公演が去る2月某日、渋谷duo MUSIC EXCHANGEにて開催された。今年元日にリリースされた自身初のアルバムとなった“すっからかん”を引っ提げて行われ…

【音楽文アーカイブ】花道はらしく、ポジティブに。 〜泣いて笑って驚いて……。でんぱ組.inc、成瀬瑛美卒業公演の全貌〜

その裏表ない前向きさで、でんぱ組.incを明るく照らす元気印の役割を果たしていた結成当初よりの主要人物のひとり、えいたそこと成瀬瑛美。そんな彼女の10年8ヶ月にも及ぶ活動の集大成とも言うべき卒業公演が去る某日、東京・豊洲PITにて行われた。ダブルア…

【音楽文アーカイブ】大海原に生きる 〜PEDROのドキュメンタリー作品『SKYFISH GIRL -THE MOVIE-』から見るアユニ・D〜

飛ぶ鳥を落とす勢いでアイドル界を席巻する『楽器を持たないパンクバンド』BiSHのアユニ・D(Vo.B)によるソロプロジェクト、PEDRO。彼女の軌跡を追ったドキュメンタリー作品『SKYFISH GIRL -THE MOVIE-』が2月8日、YouTubeにてプレミア公開された。初めてベ…

【音楽文アーカイブ】幻想的かつミステリアスな音楽の海 〜自身初のオンラインライブ『前世』で魅せた、ヨルシカの存在証明〜

『圧巻』という言葉がここまで適した瞬間が、かつてあっただろうか。繊細な芸術作品、はたまた綿密に練り上げられた舞台演劇のようでもあったヨルシカ史上初となるオンラインライブ『前世』が終幕して数日が経過した今でも、僕はあの時の衝撃を忘れられない…

【音楽文アーカイブ】パンデミック下の叙情的独唱 〜amazarashi『末法独唱 雨天決行』オンラインライブレポート〜

思いがけず全国的に雨模様となった12月某日、amazarashi初となるオンラインライブ『末法独唱 雨天決行』が、札幌・真駒内滝野霊園より全国に届けられた。すっかりオンラインライブの裾野が広がりを見せる昨今、日々多くのアーティストが画面越しに熱演を繰り…

【音楽文アーカイブ】万感の再会 〜milet『ONLINE LIVE “eyes” 2020』オンラインライブレポート〜

思えばコロナ禍以後多くのオンラインライブを目にする機会こそあれど、これほど本人の口から感謝の言葉が放たれたオンラインライブは少なくとも自分は見たことがない。2度に渡る全国ツアーの中止の果てに行われた、実に自身約11ヶ月ぶりとなったmilet初のオ…

【音楽文アーカイブ】アンハッピー・ハロウィン 〜スタークローラー『Come As You Aren't』オンラインライブレポート〜

真綿で首を絞められるようなコロナ禍に憂いながら迎えた去るハロウィンシーズンに、スタークローラー初となるオンラインライブ『Come As You Aren't』が、アメリカはカリフォルニア州のライブハウス・ロキシーシアターから世界に配信された。MCも過度な演出…

【音楽文アーカイブ】ダメ天使、飛翔の時 〜ナナヲアカリ初のオンラインライブ『Remote DamAngel』ライブレポート〜

異なる楽曲性。移ろい行くVJ。時には感情すら変化させ、それぞれの楽曲にベストな雰囲気を帯びた歌唱法……。楽曲が投下されるごとにイメージが千変万化したオンラインライブ『Remote DamAngel(リモートダメンジェル)』は紛れもなく、YouTube上の再生回数や…

【音楽文アーカイブ】教祖プレゼンツ、秘密基地的大規模集会 〜ポルカドットスティングレイ教による音楽的宗教行事『#教祖爆誕』、オンラインにて。〜

去る10月某日、ポルカドットスティングレイのオンラインライブ『ポルフェス48 #教祖爆誕 オンライン』が開催された。 今年のポルカは1月上旬に発売されたニューミニアルバムを引っ提げ『新世紀TOUR』と題された全国ツアーで全国各地を回り、更なる躍進を遂げ…

【音楽文アーカイブ】ロックが溶けた野音 〜エレファントカシマシ『日比谷野外大音楽堂2020』ライブレポート〜

エレファントカシマシ、今年も野音の地へ。彼らの日比谷野外大音楽堂公演は毎年決まって行われる、エレカシにとって、またファンにとっても年に一度の恒例行事とも言うべき代物として広く知られている。しかしながら既知の通り、今年は新型コロナウイルスが…

【音楽文アーカイブ】進撃のポップロック集団、野音に立つ! 〜ネクライトーキー『ゴーゴートーキーズ! 2020 野外音楽堂編』ライブレポート〜

コロナ禍という状況下においてもオンラインで開催されるサーキットイベントやYouTubeライブ『デジタルビリビリ演奏会』等、制約を課される中でも精力的な活動を続けてきたネクライトーキーが、遂に約7ヶ月ぶりとなる有観客ライブに漕ぎ着けた。会場に選ばれ…

【音楽文アーカイブ】こんな時こそ夏フェスを 〜オンライン型フェス『氣志團万博2020 ~家でYEAH!!~』、全出演アーティスト15組徹底レポート〜

氣志團万博、今年はオンラインで開催……。この一報に心底喜んだ音楽ファンは少なくないだろう。無論初のオンライン開催となった今年の氣志團万博は、今までの氣志團万博とは大きく趣を異にするものではあった。けれども会場に設置された30台以上のカメラ+ド…

【音楽文アーカイブ】歌声とギターだけ。だけれども。だからこそ。 〜さユり『Dive/Connect@Zepp Online Vol.3』ライブレポート〜

ソニーミュージックが立ち上げたオンラインライブコンテンツ『Dive/Connect@Zepp Online』。その第3回目に当たる映像が去る9月22日に有料配信された。第1回目のASIAN KUNG-FU GENERATION、第2回目の加藤ミリヤを経て、この日出演するアーティストは2.5次元パ…

【音楽文アーカイブ】視覚的効果とパスピエと 〜平行世界のバーチャル空間で魅せた近未来型ライブ『LIVE-X』を観た〜

パスピエ、ライブに帰還す……。新型コロナウイルスの影響により実に約7ヶ月もの長い沈黙を破って行われた今回のオンラインライブは、結果としてパスピエ印のライブパフォーマンスと共にこの世のものとは思えない視覚的な映像表現に彩られた、あまりに異次元的…

【音楽文アーカイブ】この日限りの特別なセットリストで希求した、来たる新時代 〜ASIAN KUNG-FU GENERATION史上2度目となるオンラインライブ、その全貌〜

配信ライブ『Dive/Connect@Zepp Online Vol.1』が去る9月上旬、Zepp Yokohamaにて開催された。Dive/Connect(没頭・接続の意)と題された今イベントは、新型コロナウイルスの影響によって多くのライブの機会が失われてしまった状況下において「この時代なら…

【音楽文アーカイブ】底知れぬ闇に光見据えて 〜サカナクション『SAKANAQUARIUM 光 ONLINE』ライブレポート〜

去る8月中旬、サカナクションによるオンラインライブ『SAKANAQUARIUM 光 ONLINE』が開催された。総額1億円以上の予算を注ぎ込み、2日間での総視聴数6万人を記録した今回のライブは紛れもなく、サカナクションの真骨頂とも言えるライブの興奮を画面越しにパッ…

【音楽文アーカイブ】失われた夏的行事を逆説的に説く、或る夜の熱演 〜ずっと真夜中でいいのに。によるアーティスティックなオンラインライブ『NIWA TO NIRA』を観た〜

8月上旬に行われたずっと真夜中でいいのに。(以下ずとまよ)の有料オンラインライブ『NIWA TO NIRA』。あまりに奇妙なタイトルを冠した今回の試みは結果としてアーティスティックな異次元空間を形成するに留まらず、インターネットシーンで絶大な存在感を放…